自然見所スポット | |
小幡緑地公園 |
本園案内板 |
西園入口 |
*観察ガイド*
県営の公園で、良く整備されていて、1年中楽しめます。レジャー施設は少なく、自然を活かした公園になっています。本園、西園、東園の3園から成っていますが、東園は尾張旭市に属します。 県有林のまま手付かずの林も残されていて、整備されたところだけでも自然観察の場としては一級です。池・川・湿地・林とバラエティーに富んでいるのがここの特徴です。残念なことに湿地が干上がってきており、丘陵の丘に当たる部分なので潤沢な湿地の回復は考えられない状態です。 都心にも近いので家族連れや、太公望、ウオーカー等常に盛況ですが、野鳥観察の森まで 進むと、静かでまさに観察が出来る森になっています。 |
竜巻池 |
緑ケ池 |
*観察便り*
名古屋を代表する公園の1つで、自然公園がここの特色です。県営で本園、西園、東園からなっています。ガイドウェイバスの小幡緑地公園駅に隣接している本園は、5つの大きな池と、池と池を結ぶ小さな池や川、湧水を水源とする小規模な湿地と回りの雑木林(森林浴の森として整備)からなりたっています。周辺には未開拓の県有林も残されていて、豊かな自然がまだまだ息づいています。 池には常に釣り人の姿が見られますが、「おにやんま」「ぎんやんま」「うちわやんま」の大型のトンボは、釣り人におかまいなくゆうゆうと舞っています。 池や川のほとりの草むらでは「あじあいととんぼ」「せすじいととんぼ」「きいととんぼ」などのいととんぼ類や羽の黒い「はぐろとんぼ」、中型の「こしあきとんぼ」等が見られ夏から秋には「のしめとんぼ」など赤とんぼの仲間がたくさん見られます。池や川はとんぼ王国ですが、小幡北小学校の北側の白沢川では「げんじぼたる」が毎年見られます。ほとんどの池には、「いしがめ」や「くさがめ」がかなりな数、生息しています。 竜巻池には、湿生植物の観察路が整備されていて、食虫植物の「とうかいこもうせんごけ」や「みみかきぐさ」を見ることが出来ます。緑ケ池の西側の湿地では、夏には「こばぎぼうし」、秋にかけては「さわしろぎく」と「さわひよどり」の花の競演となります。竜巻池や緑ケ池の周りには、春、「まめなし」の花が咲きます。夏の終わりにはには梨そくっりで、1cm前後のかわいい実が色づいてきます。全国でも珍しい木で環境庁や愛知県のレッドデータブックには、最も絶滅の恐れのある種として記載されています。守山以外では多くが天然記念物に指定されています。梨ですが残念ながら渋くて食用にはなりません。 池の周りは雑木林になっていて、竜巻池や緑ケ池の北側の丘陵地は、「森林浴の森」として整備されています。夏は花が少ないのですが、秋ともなれば「はぎ」や「ひよどりばな」が咲いて「みどりひょうもん」やセセリチョウの仲間、甲虫類が集まってきます。雑木林は「こなら」の木が主体になっています。緑ケ池のさらに東300m先には「野鳥観察の森」がありこなら林が見事です。公園一帯の林では夏には「くまぜみ」などせみの声がうるさいほどで、こならに樹液が出ているところには、甲虫の「かなぶん」や蝶の「るりたては」それにスズメバチ類が多く集まっています。運がよければ「かぶとむし」や「こくわがた」、「のこぎりくわがた」等を見ることも出来ます。 野鳥は雑木林や池があることで種類も豊富です。本園の入口から北に小道を辿って大池へ出ると人影も少なく、南側の岸辺に突き出た枝には「かわせみ」が止まっていることもあります。夏でも池には「かるがも」の姿が見られます。冬には「まがも」や「ほしはじろ」などが渡ってきています。 雑木林では「しじゅうから」や「えなが」など野山の鳥の観察に最適です。しばしば探鳥会が開かれていますので参加してみるのも良いでしょう。鳥の声に混じって木をたたく音がしたらそれはきつつきの仲間の「こげら」でしょう。音のするほうを覗けば、すずめの大きさ位で白黒のだんだらもようが見られるでしょう。小幡緑地にはたくさん棲んでいます。 |
森林浴の森 |
野鳥観察の森 |
*アクセス*
公共交通機関:大曽根より”ユトリートライン”小幡緑地公園下車 (約13分)徒歩南へ2分 車 :東名阪・大森IC(下り)または 松河戸IC(上り)下車、 進行方向のR302で約5分。 一般道 ;名古屋外環矢田より瀬戸街道を進み守山 交差点を左折、高架の下を進む (高架はユトリートライン)。本園の駐車場は 入口と緑ケ池南側。 |
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