もうすっかり、お空はすいこまれそうに深い深い青でした。
雪山も、足もとやその先も、青むらさきにそまっていました。

おでかけから、おうちへの帰り道、
ママと手をつないで歩いていた ちいちゃんが、
ふと目をななめ上にあげると、
青白い電気をパッとつけたような輝く月が、
まるくまるく浮かんでいます。