83歳の男性が脳の精密検査でたまたま未破裂動脈瘤を発見されました。
ふらつきの精密検査のためMRI を撮りましたら
たまたま未破裂動脈瘤が発見されたのです。
ただこの動脈瘤は通常はなかなか出来ない場所にできた
めずらしい動脈瘤でした。
後交通動脈という動脈そのものに出来ていました。
通常は内頚動脈と後交通動脈の分岐部に出来ることが多いのですが、
この方はもともと後大脳動脈が脳底動脈ではなく
内頚動脈から後交通動脈を介して血流を受けているために
後交通動脈の血流が増えてこの場所に動脈瘤が出来たのかもしれません。
この方の動脈瘤は出来ている場所、形態から、
なかなかクリップをかける手術がしにくく
放置するしかないという判断になりました。
年齢的にも放置のほうが良いという判断になりました。
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