第91回

軽い便通異常で検査をしポリ−プ内癌が発見された72才女性

00・11.21

72才 女性のOさんは、日頃から便秘傾向でした。
しかし、若いころから便秘があるのでとくに気にしていませんでした。
便秘薬をもらうために私の病院を受診されました。
便通異常は大腸の検査をしたほうがよいと勧めました。
なかなか納得されませんでしたが、
説得に応じて検査をすることになりました。
大腸ファイバ−検査をしましたところ、
下の様に大腸に大きなポリ−プを見つけました。
大腸ファイバ−で切除しました。
組織検査をしましたところ、
ポリ−プ内に癌ができていました。
切除断端には癌が存在しないことから完全切除と判断されました。
この方は、このように軽い便通異常だけで他に明らかな症状がなく
検査をされてませんでした。
ところが検査をしてみると、
こんなに大きなポリ−プが発見されたのです。
40才以上の便通異常のかたはぜひ大腸検査をお勧めします。
検査をしないと病気は発見されません。

大腸ファイバ−上、大きなポリ−プを認めます。


ポリペクトミ−(大腸ファイバ−を使って高周波で切除すること)

の後、取りだされたポリ−プ。

このポリ−プの中に癌が発見された。

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