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               福岡県山門郡山川町立 山川南部小学校 下川善史

 3年生を受け持って1週間目に行った詩の授業である。(1999年度実施)
この実践は話者を理解させる追試実践である。何かのワークに掲載されていたもので
あるが、よく覚えていない。
多分、分析批評関係のワークだったはずである。
 尚、教材文は次の通りである。

     ゆきのなかの こいぬ
             すずき としちか
   どこから きたの
   こんなに ふっているのに

   そっちへ いっちゃ だめ
   みえないけれど
   どぶが あるよ
   そっちへ いっちゃ だめ
   かきねの まわりに
   とげとげの
   はりがねが ついているよ

   さむいのね
   そんなに ふるえて
   さあ
   ついていらっしゃい

(1)主な発問・指示
  日付を板書し、「書いた人?」と聞き、速く書けた子をほめる。

今から、ある詩を黒板に書きます。みんなはノートに視写しなさい。視写とはそっくりに写すことです。先生と同じくらいの速さで視写できたら立派です。

 板書するときには、詩を読んで声に出しながら書いていく。
 題名だけを書いたところで机間巡視をして、字のていねいな子をほめる。
 改行の時には「次の行」と声を出して書いていく。尚、作者名は書かないでおく。

書き終わった人は、写しまちがいがないか確かめなさい。
確かめも終わったら、小さな声で覚えるくらいに読んでおきなさい。
(全員が書き終わったのを確認したあと)先生が1回読みますから、みんなはノートを見て、書き間違いがないか確かめなさい。まちがいは赤鉛筆で書き直しなさい。
この詩はいくつのかたまりからできていますか。

「初めの2行でひとつのかたまりだね。」と言うと、すぐに3つのかたまりとわかるはずである。

そうです。ひとつのかたまりのことを詩では、「連」と言います。(と説明して板書する)
では、先生のあとにつけて読みなさい。(と、1行ずつ連れ読みをさせる)
今度は、1行ずつ、列で読んでもらいます。どの列が元気な声で読めるかな?
今度は立って、全員で声を合わせて読みます。さん、はい。
次はおうちの人への大サービス。回れ右して、読みます。さん、はい

 このようにして数回音読させる。

さて、この詩の作者は男でしょうか、女でしょうか。ノートに書きなさい。

数名に指名して発表させた後、人数を確認し板書する。その後、理由を発表させる。
多分、「女」という意見が多いだろう。
うちのクラスでは、32名中4名が「男」、その他は全員「女」という意見だった。
「女」の理由としては、「・・きたの」「・・・のね」「ついていらっしゃい」という表現が女みたいだからという理由だった。

では、答えを書きます。(といって、名前を板書する)
実は作者は「すずきとしちか」という男の人なのです。
しかし、詩のなかでお話ししているのは女の人なのです。
このお話ししている人のことを「話者」といいます。
作者はこのように、物語や詩の中に「話者」を作ってお話しさせるのです。