なーおさんの新作スパイラルスピーカー「ロボット君」 | コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい) |
前作「3D-ELBOW-R」である程度の成果を確認できたので、 50Hz止まりだった低音を今回作では40Hz以下まで伸ばそうと考えました。 色々考えて、やはり平べったい形の方がホーンとしてみた時の 低音増幅効果のサービスエリアが広いと推測しました。 その分、バスレフとして見た時のダクト共振周波数を低い方に 持っていっても谷間は出来づらいということで、バックロードの 低域と、バスレフの重低域をうまく繋げたような音を意図します。 また、心配していたホーンの低音限界ですが、ホーン広がり係数を 十分小さい値にすることで実用上回避できると考えました。 空気室容積:3.6L (形状=箱型) スパイラル径:VP200使用、内径195mm、外径216mm スパイラル管長:26cm スロート入口高H0:4.5cm スロート面積S0:37cm2 ホーン出口面積S1:61cm2 音道回転回数:2.75回(スパイラル巻回数:3.75回) ホーン長(スパイラル外径基準):169cm 大きなスパイラルのスピーカーですね! |
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出来上がったスパイラルを、VP200塩ビ管に挿入する時の様子。 何せ6mm厚のキャプタイヤケーブルを13周巻いています。 これだけ大きいと、最外周までキャプタイヤで固めてしまうと、 とてもじゃないけど挿入できません。 よって今回は、最後の1周(厚みにして2mmくらい)分は「すきまテープ」 スポンジを使いました。 そして大量の30分タイプエポキシを塗り たくって挿入です。 おおー! かなり大きいですね!! |
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仮組み状態です。形からロボット君って呼ぶことにしました。 上に乗っているスパイラルはもう片chの方でして、大きさを判り易く するために乗せてみました。 見るからに巨大なスパイラルです。 でも、すきま塞ぎのビニルテープが、笑えます。 最近、塩ビ管と頭部エンクロージャ間のスキマを、ビニルテープに 代わって0.3mmの鉛テープに変更しました。 うわッ! こうやってみると巨大なのが凄くよくわかりますネ!! |
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スタンドを作り、低域が後ろに逃げないように半割エンビを下に置いています。 細かいところの対策もばっちりですネ! |
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【長所】 1、低音の伸び 音圧は低いですが、前作では「すかすか」で全く出ていなかった 40Hz付近も出ています。 クラシックやジャズを聴くと、音の下支え感があって、安心して聞けます。 2、中低域の暴れの減少 中低域のつながりが滑らかになって、聞きやすくなりました。 100Hz付近はバックロードホーンの音に近いです。 けれども、ブースト されたような歪み感は相当少ないです。 スパイラルホーンの低音は、 聞き易い音です。 3、中高音の歪み感の減少 前作では空気室の共振など耳に付くため吸音材をかなり入れていましたが、 今回は頭部を25mm厚の「ひば」端材で組んだことと、ユニット背後にパイプの 筒があって音を拡散してくれるため、吸音材なしでもイヤな音が少ないです。 ただ、やはり中域の低いところで、ユニットとダクトの音の干渉があります。 カーボンハットを空気室に少し入れてだいぶ良くなりましたが、まだまだ。。 【短所】 1、音がソフトになった 中高音だけでなく、ホーンロードがかなりかかっているので、 低音がソフトになりました。 聞き易いのはよいですが、ティンパニやスネアのアタック感は減退しました。 2、解像度はバッフルが大きめのせいか、少し減退しました。 3、音の遅れ感 今のところは、バックロードホーンにありがちな、低音が一テンポ遅れる感じ はほとんどありません。 4、大きさ 本体だけで、W270 x H360 x D320mm あります。 スタンドを入れるともっと高くなる。 一般的なバックロードホーンは幅が狭いのでスペースの有効活用ができますが、 これは幅を取ります。 その分開口部がユニットに近いので音像はコンパクトですが・・ 添付のF特は、1m、モノラル、サインスイープです。 思ったとおりに、40Hz強のあたりでダクト共振しているようです。 一方、200Hzの大きなディップがかなりショックですが、実際に聞くとあまり 気になりません。 バックロードSPのF特に良く出るやつに近いのかも。 ここのところ長期出張が多くてなかなか改善作業ができませんが、この四角い 頭部を鳥の「巣箱」のように変更して、中高域の質の向上を画策しています。 内容はブログにも記していますので、どうぞご覧ください。 http://naao.air-nifty.com/naaolog/cat5106504/index.html 長短所の分析も細かくしていますね。 さすがですッ!! 管理人は短所があっても無理やり納得しちゃいます。(^_^;) それではまた改良や新作製作されましたら、ご投稿下さい。 ブログにも遠慮なくコメント宜しくお願い致します。 |