地蔵さんの「ジュピター」 | コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい) |
今日は。地蔵です。 いつもお世話になっております。 新作ができましたのでご紹介します。名前は<ジュピター(JUPITER)>です。 前作がタイタンでしたので安直に名前を付けました。 タイタンは背が高く大柄でしたので、和室に座って聴くには不向きでした。 そこで高さを抑えてコンパクトにしたものを設計しました。 高さは80cmを少し切るくらいです。 高さを抑えた分、空気室の容積を稼ぐために胴体部分には VU150を使用しています。ヘッド部分はVU100です。 使用ユニットはTangBandのW3-1231SH(8cmフルレンジ)と BM‐BoschmannのMM2(ツィーター)の2Wayで、タイタンと同じ構成です。 ヘッド部の作り方も同じなのでご興味のある方は過去ログをご覧ください。 私の塩ビ管スピーカーの特徴である底面開口部をホーン状にするという点は 今回も受け継いでおります。 出ました!地蔵さんの新作の登場です!! タイタンと手法が同じなのに、コンパクトになりましたね! またまた良い音がしそうですッ!! |
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ただこれまでのように大きなホーンを使うとコンパクト化が難しくなりますので、 ホーンもコンパクトなものを探しました。 やっと見つけたのが<ハイスピードロート>というもので100円ショップで発見しました。 ホーンとしては理想的な形をしていると思います。 これを底面に取り付けるにあたっては、相当な音圧がかかることが予想されることから、 ホーンの共振を防ぐためにコンクリートを8cmくらいの厚みで流し込んでいます。 一番苦労したのはタイタンと同等もしくはこれを上回る低音を出すことです。 低音を出すために、前作と同じようにバスレフ+バックロードホーンを取り入れましたが、 なかなか計算通りいかず、試行錯誤、トライアンドエラーの連続でした。 どうしても思い通りの音が出ません。 ネック部の第一バスレフの開口部を広げたり狭めたり、また底部のホーンのスロート 開口部を調整したり、スロートの長さを長くしたり短くしたりと、 全部で30通りくらいは試して、音を出しながら調整していきました。結構大変でした。 最終的には底部のホーン長を約20cmにしました。 タイタンが約60cmであったのと比べるとかなり短くなりました。 ですのでバックロードホーンというよりは、ダブルバスレフホーン(DBH)と言った方が ふさわしいかもしれません。 (正式にはこんな用語はないでしょうけど・・・) この漏斗欲しいッ! 「ハイスピードロート」って言うんですね!! 100均にGO!! |
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吸音材についてはヘッド部にはふんだんに使用していますが胴体部分には まったく使用していません。 最初は使っていたのですが低音のエネルギーが減殺されてしまったので外しました。 色は和室にも合うシルバーと茶色のツートーンとしました。 スピーカースタンドは園芸用のフラワースタンドです。 ジュピターの音の印象ですが、結論を言えばタイタンよりも 若干グレードが上がったと思います。 中高域はほとんど変わりませんが、低域のボリューム感が出るように なっています。 ビルエバンスの地下鉄音もきちんと聞き取れますし、 <驚異のコントラバスマリンバ>冒頭の超低音も結構聴かせてくれます。 またなーおさんが関東オフ会でかけられた1曲目<マリアの子守唄>の空調音も 聞き取ることができました。 それから低域から中域にかけてのつながりがよくなっています。 タイタンではこのあたりに少し谷があって低域と中域がやや分離していたように 感じたのですが、ジュピターではここが埋まり、 例えばなーおさん試聴曲の松岡直也のピアノの低域方向の迫力が増しました。 全体の印象としてもバランスのよい音になったのではないかと思います。 管理人さんお薦めのカサンドラウィルソンのアルバム<グラマード> 1曲目のフラジャイルはとてもいい雰囲気で聴かせてくれます。 最近毎日一回は聴いています。ちょっとしびれます。 音の粒立ちがよく生の肉声としてこちらに迫ってきます。 おそらくこれはジュピターだけの効果ではなく、1ビットアンプやDAC-AMの効果 も加わっていると思います。 コンパクト化したのに音のグレードが上がったことには自分でも驚いています。 オフ会で皆さんに聴いていただき、今後の改良点などご意見を頂戴できれば幸いです。 地蔵 胴体部分には吸音材無しですか。 コンクリが効いていそうですね! アルバム気に入って頂けて良かったです! カサンドラの声は好き嫌いがはっきり分かれそうですが、良いですよね!! それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。 ブログにも遠慮なくコメントして下さいネ! 今後も宜しくお願い致します。 |