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わたしたちは、子どもたちとともに何ができるでしょう。
ここで大切なことは、理想とされる親になるためにとか、
理想的な子どもに育てるために何ができるかではなく、
等身大の自分が、等身大の子どもとともにどのような毎日を送っていけるのか、
ということだと思います。
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等身大の自分のままでいることとは、自分の思いのままに
好き勝手にしていることではないでしょう。
自分の気持ちを信号にして今の自分の状態を理解し、それを受けとめることであり、
そのあと、そういう状態の自分が、大切だと感じるものを形にするには
何をどうしていくのかを考え、実行していくことなのだと思います。
自分の気持ちを感じ取り、今の自分の状態を受けとめる力は、
おとながおとなでいるためには、必要なことなのだと感じます。
ときには、子どもにつらく当たってしまうことがあるかもしれません。
そして、自分がそのようなことをしたと気づいたときには、
ひどく落ち込むかもしれません。
しかし、気づいたところから、いつでも変化は起こせるのだと思います。
いま気づけたことは、ある意味ラッキーなことかもしれないのです。
自分がしたことを何もなかったことにはできないにしても、
これからの子どもとの関係性を、よりよいものに作り替えていくことは
できるのではないでしょうか。
少しずつ少しずつ、自分なりの子どもとの関係を作っていければ
いいのだと思います。
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そのとき、おとなの側の心の姿勢として、いくつか大切なことがあるように思います。
そのひとつは、子どもをコントロールできるという幻想を
捨てることではないでしょうか。
わたしたちは、自分の動き方によって、子どもが良くも悪くも
なるかのような心境になりがちです。
しかし、自分とは違う人間をコントロールすることなど、本来はできないことです。
コントロールできるとか、しなければならないという思い込みをなくすことができたら、
自分も子どもも、もっと楽になるのではないでしょうか。
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そして、子どもとともにできるくふうを見つけてみましょう。
「こんなはずじゃない…」「なぜこれができないの!?」などと悩み、
何がいけなかったのかと原因捜しをしたり、
自分が罪悪感を感じて動けなくなったりするより、
もっと違うことにエネルギーを使ってみましょう。
子どもだけに配慮して自分に無理を強いるのではなく、
かといって自分の欲求を満たすために子どもだけに無理を強いるのでもなく、
どちらにも無理のない方法を探してみましょう。
ひとりで考えていると出口がないように思えることでも、誰かに話し、
一緒に考えていくことで、何か別の動きを見つけられる可能性が広がります。
ぜひ、ともに考えていける仲間や、まわりの人との会話やつながりを、
大切にしていってください。
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