月刊短波2019年5月号(第3版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎国立VOA放送博物館Hamvention期間中は開館時間延長 2版 新規 3版追加

 英国のMike Terry氏がARRLの情報として伝えた」ところによると、米国オハイオ州West Chester(DaytonとCincinnati の間)にある旧VOA Bethany送信所跡国立VOA放送博物館(National Voice of America Museum of Broadcasting)は来る5月16-19日のDayton Hamvention開催期間中に開館時間を延長する。また記念アマチュア局WC8VOAも開設する。更にDrake社製アマチュア無線機器の陳列も行 う。5月16日(木)・17日(金)は現地時間の16:00-21:00、18日(土)は13:00-21:00、19日(日)は 13:00-17:00に開館する。 詳しくはhttp://www.voamuseum.org/、http://www.arrl.org/news/national- voice-of-america-museum-of-broadcasting-to-expand-hours-during- hamventionを参照のこと。同博物館はCincinnatiのダウンタウンから北方に25マイルの地点にあり、1平方マイルの広さがある。送信機 は使われていないが、アルデコ調の送信棟が保存されて博物館となっている。(WWDXC TP 1383)
  上記の記事を参考に早速Hamvention の会場から車を走せて同博物館を訪れた。所要は約1時間ほどであった。なおHamvention にも同博物館が1卓出展して案内を行っていた。ラジオ(受信機)好きには興味のある内容である。写真を以下のURLに掲載した。
http://motobayashi.net/ham/bcl/voamuseum.html
(本林良太氏) 通常の開館時間は土・日曜の13:00-16:00です。

◎Radio Free Asia新QSLカード ~無線の先駆者シリーズ第5作目
 
NASWAのRich D`Angelo氏によるとRadio Free Asiaは「無線の先駆者シリーズ」QSLカードの第5作目を発行する。今回取り上げられるのは米国の発明家Lee de Forest(1873-1961)で、無線関係の180の特許を取得し「無線の父」と呼ばれている。特に1906年発明の「Audion」と呼ばれる3 極管はラジオ放送を可能にしたものとして非常に有名である。また長距離電話や映画の発展にも多大な貢献をした。このQSLカードは局として70番 目のデザインであり、2019年5月~8月の間の受信報告に対して発行される。(DXLD 1917)

◎カナリア諸島Coast FMの短波中継24時間放送

 英国のJohn Hoad氏によると、アイルランドから中継されていると見られるカナリア諸島のCoast FMの放送は現在6230kHzで1日24時間出ている。webストリームhttp://www.coastfmradio.comと同じ内容である。 (DXLD 1913)

◎Radio Rangingkaman A19スケジュール
 イランのLGBTを支援する放送Radio RanginkamanはA19スケジュールでは02:30-03:00に7580kHz(Grigoriopol送信所、300kW、116度)で放送 する。ペルシャ語。(SWL Bulgaria News 3/21-22)

◎A Guide To Vagabond DXing
 米国のDon Moore氏によると、同氏は1980年代にホンジュラスで平和維持活動のボランティアを行って以来ラテンアメリカ諸国への旅行やDXingに興味を持つ ようになった。2017年に退職したため、同年10月~翌年5月まで長いラテンアメリカ諸国への旅に出て、ペルー、エクアドル、コロンビアの50 の都市を訪れた。その時の現地DXingの模様や装備などが「A Guide To Vagabond DXing」(DXing放浪ガイド)としてhttps://swling.com/blog/2019/03/radio-travel-a- complete-sdr-station-for-superb-portable-dxing/上に紹介されている。(DXLD 1913) 最初に表示される検索欄に「A Guide To Vagabond DXing」と入力すると関連情報が表示されます。

◎Radio KahuziからQSL
 スペインのManuel Méndez氏によると、同氏はコンゴBukavuのRadio Kahuzi(6210kHz)にE-mail(radiokahuzi @ sbcglobal.net)で受信報告を出したところ、38日後に米国フロリダ州からQSLカード、ステッカー、局の歴史に関するパンフレット、番組表 が郵送されてきた。郵送元の住所は;Radio Kahuzi, P. O. Box 110173, Bradenton, FL 34211, USAである。(DXLDyg 3/31)
 同氏が3月28日に6210kHz確認したところ02:33まで方言で放送しているのがかすかに聞こえた。通常03:00まで放送している筈で ある。(WWDXC TP 1379)

◎Wantok Radio Light復活か
 スペインのManuel Méndez氏によると、同氏はパプアニューギニアのWantok Radio LightのBilly Yasi氏から4月8日、同局が7325kHzの放送を復活したとのメールを受け取った。早速オーストラリアBrisbaneのKiwi SDRで受信して見たが弱いキャリアが検出されたものの音にはなっていなかった。極めて低出力で出ているものと推測される。(HCDX 4/8)

◎Ascension中継局の話題
 英国のChris Greenway氏によると、現在Encompus社の管理となった旧BBC Ascension中継局では、1966年設置のMarconi社送信機2基(当初は4基あった)と2009年設置のRIZ社製送信機4基が稼働してい る。当初あったMarconi社製送信機の内2基は1988年に当時のDaventry送信所に移設されたが、現在は使用されていない。2019 年4月2日はフォークランド紛争から37周年となるが当時S301~304とネーミングされていたAscension中継局設置の250kW送信 機4基がどのように使用されたかが、https://radioatlanticodelsur.blogspot.com/2017/12 /the-requisitioning-of-sender-302.htmに掲載されている。
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Ascension島へは英国空軍(RAF)の航空機がフォークランドから週2回燃料補給のために通っていたが、現在は滑走路が修 理中で軍用の小型機しか離着陸できない状況である。800マイル離れたセントヘレナからは月に1回のみ民間の定期便(飛行時間2時間)も飛んでい るが、大変行きにくい状況は変わらない。Encompus社によると、現在中継局の管理を任された同社はそれだけではなく800人いる島民に対す る飲料水及び電力の供給義務も負っているという。(WWDXC TP 1379)

◎Kostinbrod送信所からの秘密放送
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、同国のKostinbrod送信所からの主要な秘密放送のA19スケジュールは次の通りである。
 Radio Warra Wangeelaa-ti 日曜 00:00-00:30 15515 Afar語・Oromo語
 Isles of Music 月曜 00:00-01:00 9400 英語・スペイン語
 Missionswerk Friedensstimme 日曜 01:00-01:30 9680 ロシア語
 Dimtse Radio Erena 毎日 02:00-02:30 Tigrinya語 02:30-03:00 火・木・土 アラビア語 水・金・日・月 Tigrinya語 9720
  同送信所を運営するSPC-NURTS Spaceline社はブルガリア政府が認めない秘密放送も中継しているため、政府との間に軋轢が生じている。現在インターネットのみになっている Radio Bulgariaの放送を再び短波でという話もあるが、現在は難しい状況(mission impossible)と判断される。(WWDXC TP 1379)

◎ナイジェリア向秘密放送4局
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ナイジェリア向秘密放送3局のA19スケジュールはつぎの通りである。
 Koode Radio International  04:00-0430 7265(Issoudun 250kW 175度) 9810(Issoudun 100kW 175度) フルフルデ語
 Dandal Kura Radio International   16:00-17:00 13590(Nauen 125kW 185度) カヌリ語 03:00-04:00 11830(Issoudun 100kW 167度) カヌリ語
 Manara Radio International 16:00-17:00 13840(Issoudun 150kW 170度) アラビア語・ハウサ語
  Radio Ndarason International  14:00-15:00 5960 (Ascension 250kW 55度)  15:00-16:00 7415 (Ascension 250kW 55度)   04:00-05:00 12050(Wooferton 250kW 125度)  カヌリ語・フランス語
(WWDXC TP 1379)(DXLD 1914)

◎Sedaye Zindagiのスケジュール
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、Bishkek送信所から5130kHzで行われているSadaye Zindagi(生活の声)放送は3月15日現在23:50-02:50に放送されている。ダリ語で、キリスト教のPamir Ministries制作の宗教番組を流している。(WWDXC TP 1379)

◎A19の新顔局
 A19スケジュールで次の新顔局がHFCCに登録している。
 Radio Onda ASBL 24H 6030 Margraten送信所(オランダ) 1kW 欧州西部向ポルトガル語
 Polish Radio Warsaw 17:00-23:30 7415 Warszawa送信所(ポーランド) 10kW 欧州東部向ポーランド語
               17:00-20:00 7430 Warszawa送信所(ポーランド) 10kW 欧州東部向ポーランド語
(SWLDX Bulgaria 3/23)
 ドイツのRoger氏によると、Radio Onda ASBLに関してはhttps://ondaasbl.wixsite.com/home/a-radioに次のような記述がある。Radio OndaはASBL Ondaによって経営されている。ABSL OndaはベルギーのBrusselsに本拠地を置くNGOで、ブラジル文化を広めることを目的としている。インターネット放送に加えてオランダから 6030kHz 1kWで欧州向に放送を行うことにした。放送内容はブラジル音楽(サンバ、ロック、セルタネハなど)、ブラジルに関する話や情報などである。またベ ルギーでのNGO登録(https://www.staatsbladmonitor.be /bedrijfsfiche.html?ondernemingsnummer=0718722290)によると、住所はStevens- Delannoystraat, 22, 1020, Brussels、URLはhttps://ondaasbl.wixsite.com/home、E-mailはondaasbl @ hotmail.comである。(DXLD 1914) 本当に放送しているかどうかは別です。Polish Radio Warsawはどんな局かは不明です。

Radio Onda ASBLのロゴ

 

◎Radio Slovakia Internationalが2019年新QSLカード発行

 オーストリアのPaul Gager氏によると、Radio Slovakia Internartionalは2019年の新QSLカードを発表した。全部で12種類のものが発行される。詳しくは http://enrsi.rtvs.sk/qsl/192573/qsl-2019を参照のこと。(WWDXC TP 1379) 同局はスロバキア国内ではFM放送のみですが、北米ではWRMI中継、欧州ではShortwaveservice中継で短波放送を継続しています。

12枚の内のひとつ



◎Sentch Meyerton送信所終結の背景

 英国のAlan Pennington氏によると、3月30日にその役割を終えた南アフリカSentechのMeyerton送信所についてSARL 「Amateur Radio Today」の制作者Hans van de Groenendaal氏が解説した記事がhttps://www.ee.co.za/article/south-africas-voice-on- shortwave-goes-silent.htmlに掲載されている。(WWDXC TP 1379) 旧式のAM送信機の維持コストの増加に耐えられなくなったこと、新型のDRM送信機に取り替えても受信機がないので需要が期待できないことなどが理由とさ れています。

◎USAGMがQSLポリシーを変更
 ドイツのFrank Helmbold氏によると、USAGM(US Agency for Global Media)は新しいQSLポリシーを発表した。それによると、USAGM配下のVOA/RFA/RFE/RL/Radio Martiなどの各局は今後一人のDXerについて1カ月に1回しかQSLを発行しない。QSLはUSAGMのTransmission & Engineering Directorate - Broadcast Technologies Division (E-mail: qsl @ usagm.gov)で受けつける。(WWDXC TP 1379) 
  イタリアのAntonello Napolitano氏によると、VOAのQSLは上記E-mailアドレスに受信報告を送れば取得できる。(DXLD 1914)

◎Tashkent送信所からの対北放送A19スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ウズベキスタンTashkent送信所からの対北放送A19スケジュールは以下の通りである。何れも朝鮮語、100kW、 70-76 度。
 自由北韓放送 21:00-22:00 7610
 曠野之声    22:30-24:30 7625
  北韓改革放送 23:30-24:30 7600
(WWDXC TP 1381)

◎KNLS/MWVの録音スタジオ写真公開
 ロシアのDmitry Kutuzov氏によると、米国テネシー州にあるKNLS/MWV録音スタジオの写真が以下のURL上で公開されている(ロシア語)。https: //www.knls.net/home/%D1%81%D1%82%D1%83%D0%B4%D0%B8%D1%8F/。(DXLD 1914)

◎Erevan送信所からのTWR-India A19スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Erevan送信所(300kW 100度)からのTWR-India(英語・ヒンズー語)はA19では次のスケジュールとなっ ている。
 日・月 00:00-01:00 7550 9300  (3/31・4/1は9330kHzで出ていた、4/2より9300kHz)
  月~金 22:15-23:15 9300  (3/31・4/1は9330kHzで出ていた、4/2より9300kHz)
(DXLD 1914)

◎Ozy RadioのCraig Allen氏死去
 ARDXCの会誌Australian DX News 4月号によると、オーストラリアOzy Radio(4835kHz)のオーナーであったCraig Allen氏が死去したことが家族から明らかにされた。葬儀は4月11日、Sydney郊外Minchinburyの教会で行われた。氏はオーストラリア での低出力短波放送の免許を一早くに取得し、90mb及び60mbにて放送を行っていた。氏の功績をたたえてARDXCからは花輪が贈られた。 (DXLD 1914)
  Craig Allen氏と親しかった米国のJohn Wright氏によると、Craig氏は2011年1月1日のSydney近郊のSchofieldsからOzy Radioの送信を開始した。Schofieldsからの送信は同年7月に終了し、その後Razorback山に送信所を移転し、2014年に Vintage FMの短波での送信を開始、後にOzy Radioに再改名して現在に至っていた。John Wright氏はCraig氏のためにOzy RadioのeQSLをデザインした。また廃止されたNorthern Territory Shortwave ServiceのAris Springs局の買い取り・運用にも興味を持っていた。昔の音楽を流すFM局ネットワークの運営も行っており、 http://www.classichitsfm.com.au上でアクセスできる。(DXLD 1916)

◎Radio Romania InternationalオンラインQSLの発行を検討
  英国のChrissy Brand氏が局から受け取った情報によると、Radio Romania Internationalは2019年用のQSLカードのデザインをシリーズで用意しているが、これらを印刷して発行する予算が認められていない状況で ある。これを打破するために初めてとなるオンラインバージョンのQSLカードを発行する検討に入っている。(WWDXC TP 1380)

◎ARDXC制作のDX番組Unique Radioから
 ARDXCのJohn Wright氏によると、Australian Radio DX Club(ARDXC)制作のDX番組が4月1日より、毎週月曜日の19:00-19:15にUnique Radio(5045kHzLSB)で実施される。この番組の受信報告にはARDXCから特別QSLカードが発行される。宛先はJohn Wright, 71 Hilton Ave, Roselands 2196 NSW, Australiaである。(DXLD 1904)

◎Unique Radio 5045kHzはSSBモードのみに
 
オーストラリアUnique RadioのTim Gaynor社長によると、同局の送信機は搬送波付のSSBモードで運用することが困難である。遠方の地域をカバーするためにSSB(LSB)モードに切 替えた場合は搬送波を抑制せざるを得ずAMモードでは受信できない場合もある。(DXLD 1913)
   Unique Radioは5045kHzLSBでGunnedah送信所から放送を開始した。スケジュールは月・水・金曜が17:30-19:00頃、他の日は 17:30-21:00頃である。同局のQTHは:P.O. Box 814, Gunnedah 2380 NSW, Australia、URLはttps://www.uniqueradio.biz/、E-mailはnri3 @ yahoo.com.au。(WRTH Updates 3月)

◎Unique Radio夜間周波数の認可待ち
  Unique RadioのTim Gaynor氏によると、現在USBモードのみで放送中である。最新スケジュールはhttps://www.uniqueradio.biz/で確認でき る。政府から19:30以降放送用の夜間周波数の認可を待っているところである。同局のpodcastは https://soundcloud.com/user-479964206からダウンロードできる。米国のGlenn Hauser氏がTim氏から聞いたところでは、夜間用の新周波数は2368.5kHzとのことである。(DXLD 1904)

◎豪州労働党が短波放送復活を公約 ~予算措置は?
 ARDXCの会誌Australian DX News 4月号で、radioinfo.com.auからの引用として伝えたところでは、オーストラリア労働党の「影の政府」は労働党が政権を取った場合には ABCのNorthern Territory Shortwave Serviceを復活すると公約した。2017年の短波放送停止以降、Northern Territoryの安全状況が悪化しているというのがその理由である。例えば屋外で釣をしている人はサイクロンの接近情報にアクセスすることができない し、同州内を走る長距離トラックの運転手も何が周囲で起きているか知ることができない。そのための予算措置がどうかという質問に対して「影の内 閣」の首相は「分かっている」と答えたにとどまった。またNorthern Territory以外の地域における短波放送の復活については言及しなかった。(DXLD 1914)

◎National Radio of Kampucheaの終了時の音楽変更
 米国のGary DeBock氏が香港で確認したところによると、918KHzに出ているNational Radio of Kampucheaは終了時の音楽などが昨年11月に受信したものから変更されていた。終了音楽は異なるものに変更されており、また同時に演奏される国歌 も演奏の仕方と歌手が変更されている。これらを録音したものはhttps://dreamcrafts.box.com/s /6qy53nx3r41e2k5c2nqimzqir0hvj2n6公開されている。(DXLD 1914)

◎RFIがアフリカ向新言語放送開始
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio France Internationalは4月6日より西アフリカ向にフルフルデ語及びマンディンカ語のサービスを開始した。スケジュールは次の通りである。送信所 はIssoudun、出力は500kW、方向は200度。
 フルフルデ語 土・日 22:00-22:30 13720  日・月 02:30-03:00 13720
  マンディンカ語 日・月 02:00-02:30
(DXLD 1914)

◎デジタル化後のノルウェー・ラジオ事情の報告書公開 
 2017年にノルウェーのラジオ放送がDAB+方式で完全デジタル化してから1年となるが、この方式を推奨しているWorldDABより報告書 「NORWAY - ONE YEAR AFTER」(56ページ)が3月に発行・公開された。https://www.worlddab.org/public_document/file /1125/One_Year_After_-_report_and_appendices.pdf?1553793724よりダウンロードで きる。
 冒頭のサマリーによると、デジタル化以前の2016年に比べて2019年には次のような改善が見られたとしている。
 ①2016年にはラジオを毎日聞く人は68%、毎週1回は聞く人は93%だったが、2019年にはそれぞれ67%、88%となりデジタル化の影 響で聴取者は減ってはいない。
 ②2016年にラジオを聞く人の内デジタルラジオを聞いていた人は55%だったが、2019年には86%と増加した。
 ③リスナー当りの1日平均聴取時間は2016年の127分から2019年には146分と増加した。
 ④2016年にはDAB受信機の普及率は71%、DABカーラジオの普及率は32%だったが、2019年には88%、58%と増加した。
(DXLD 1914) 業界団体の報告書ですので、良い事ずくめとなっているようです。
 
◎BROADCASTS IN ITALIANのA19版
 イタリアのNino Marabello氏によると、世界で行われているイタリア語放送リスト(lista emittenti radiofoniche in lingua italiana)のA19版が公開されている。https://it.wikipedia.org/wiki /Emittenti_radiofoniche_internazionali_in_lingua_italiana。(DXLD 1914)

◎Radio For Peace Internationalの資料
 BDXCの会誌「Communication」の4月号によると、1987~2003年にコスタリカから放送していた短波局Radio For Peace International(RFPI)についての資料が公開されている。Radio Netherlands(当時)のJanathan Marks氏が2002年に同局を訪問した時のビデオレポートがhttps://vimeo.com/14321328に、また当時のRFPIのwebサ イトの内容がそのままhttp://www.rfpi.org/に保存されている。RFPIはコスタリカ平和大学の構内にあり、当時911直後に おける米国の右翼的な言論状況に批判的な分析を行っていたが、これを嫌った大学当局から2003年11月5日に廃局させられた。(WWDXC TP 1380)

今も保存されているRFPIのHP



◎Radio AlgerienneのA19スケジュールについて

 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、アルジェリアのRadio AlgerienneのA19スケジュールは以下の通りである。すべてIssoudun送信所の500kW送信所からでHoly Quranの放送である。アラビア語だが、*印の放送の毎時3~10分にはフランス語のニュースがある。
 13:00-13:59 6050 アフリカ中部・東部向
 14:00-14:59* 6125 アフリカ北部・西部向 9535 アフリカ中部・東部向
  15:00-15:59 9620 アフリカ北部・西部向
  03:00-03:59 13820 アフリカ中部・東部向
  04:00-04:59* 11985 アフリカ中部・東部向  12060 アフリカ北部・西部向
  05:00-05:59 9510 アフリカ北部・西部向  9655 アフリカ中部・東部向
  06:00-06:59 5930 アフリカ北部・西部向 9635 アフリカ中部・東部向
  07:00-07:59* 5930 アフリカ北部・西部向
(WWDXC TP 1380)

◎All India RadioのA19スケジュールサイト上に公開
 インドのJose Jacob氏によると、All India RadioのA19全スケジュールがhttp://www.allindiaradio.gov.in/Profile/Radio%20Network /Pages/default.aspx上で公開されている。(WWDXC TP 1380)

◎Kyrgyz Radioの4820kHz
 4820kHzではKyrgyz Radioの第二放送がBishkek送信所から放送されている。出力は15kW。放送時間は09:00-21:30である。(WRTH Updates 3月)

◎Radio Maliで英語放送も
 英国のDave Kenny氏によると、Radio Mali(5995kHz)ではフランス語、現地語(Bambara語など)に加えて日曜日には英語の放送も行われている。英語のニュースが04:00前 後に確認された。これは2008年以前にも確認されていた。(WWDXC TP 1380)

◎モンゴルの国内向短波放送の状況
 モンゴルの国内向短波放送各周波数の状況は以下の通りである。
 7260kHz 国内向第三放送を中継 08:00-14:00 16:00-24:00
  4895kHz  国内向第一放送を中継 08:00開始(長波の第一放送は07:00開始) 昼間のみ放送
 4830kHz  出ていない
(WRTH Updates 3月)

◎Radio Apintie短波放送再開
 フィンランドのMauno Ritola氏によると、3月下旬にスリナムのRadio Apintieは4990kHzの短波放送を再開した。出力は300Wである。ドイツのWolfgang Bueschel氏はオランダのリモートSDRで14:13に同局が放送していることを確認した。(WWDXC TP 1380)

◎Ukrainian Radioの中波風前の灯火
 ロシアのIvan Lebedevsky氏によると、Ukrainian Radioの中波第一放送549kHz(送信所はLuch、出力720kW)は5月に送信を停止し、FM放送に置き換えられることになった。その結果 Ukrainian Radioの中波放送は873kHz(Chasiv Yar、25kW)を残すのみとなる。
 Luchの549kHzはソ連時代に設置されたもので、ロシアに占領されたクリミア向に放送を継続していたが、旧式で電力コストがかさみ効率が 悪いため廃止が決まった。最近は年間1,600万フリヴニャ(約7,000万円)の費用がかかっていた。(WWDXC TP 1380)

◎UAEのRadio Asiaが周波数変更
  フィンランドのMauno Ritola氏によると、UAEのアジア人向放送Radio Asia(Ras Al-Khaimah)は3月に周波数を1269kHzから1476kHzに変更した。UAEのアジア人向のマラヤーラム語放送は、Voice of Kerala 1152 kHzが2018年初めに、Asianet Radio 657kHzが今年2月9日に閉局するなど局数が減少しており、残るのはこの局と、Abu DhabiのPravasi Bharathi 810kHzのみとなった。(WWDXC TP 1380) マラヤーラム語はインドのケーララ州の言語で、多分この地域からUAEへ働きに行く人が多いものと思われます。Dubaiでの航空機乗り継ぎ の際などにも受信チャンスがあります。

ロゴも1476amに変更された



◎英国MSF定期停波

 英国の長波標準時報局MSF(60kHz)を運営するNPL Management Ltdによると、同局は、アンテナの定期保守を行うため来る5月7~23日の現地時間08:00-18:00(07:00-17:00UTC)に停波す る。(WWDXC TP 1380)

◎VOAの英語放送はこれだけ
 BDXCの機関誌「Communication」4月号によると、VOAのA19スケジュールでは以下の英語放送が行われる。 (udo:Udon Thani、pht:Tinang、bot:Selebi-Phikewa、sao:Pinheira、wof:Wooferton、 grv:Greenville、dha:Dhabbaya、lam:Lampertheim)
 1)VOA (20:30-21:00 南アジア向以外はすべてアフリカ向)
 20:30-21:00   12030-udo 15715-pht 17790-pht (南アジア向Learning English)
 12:00-13:00   4930-bot 5925-bot 6080-bot
 13:00-14:00   4930-bot(土・日) 4960-sao 5925-bot 6080-sao 7375-bot(月ー金)
 14:00-16:00   4930-bot 6080-sao 15580-bot
 23:00-01:00   4930-bot 6080-bot 15580-bot 17530-bot
 01:00-10:30  4930-bot 5930-bot 15580-bot
 01:30-02:00   4930-bot 5930-bot(土・日) 15580-bot(土・日)
 02:00-02:30   5930-sao 13590-wof 15580-bot(日・月) 17530-grv
 02:30-03:00   5930-sao 13590-wof 15580-bot 17530-grv
 03:00-04:00   4930-bot(日・月) 6080-bot 15580-bot 17530-grv
 04:00-05:00   4930-bot 6080-bot 15580-bot
 05:00-06:00   4930-bot 4960-sao(日・月) 6195-bot 15580-bot
  06:00-07:00   6195-bot 15580-bot
 2)VOA Studio 7 (ジンバブウェ向、他にShona語・Ndebele語でも放送)
 13:00-14:00(月~金) 4930-bot 7270-bot  9885-sao
 02:00-03:00(毎日) 4930-bot 6040-bot 15460-sao
 03:00-04:00(火~土) 4930-bot 6040-sao 15460-sao
 3)VOA South Sudan in Focus(南スーダン向)
 01:30-02:00(火~土) 11910-sao 13750-dha 15180-lam
(WWDXC TP 1380)

◎Isle of Music A19スケジュール
 英国のAlan Roe氏によると、米国のキューバ音楽専門局Isle of MusicのA19スケジュールは以下の通り。
 水曜 04:00-0500 6070(Channel 292)
  土曜  21:00-22:00(Channel 292)
  水曜  09:00-10:00 7490(WBCQ)
  月曜 00:00-01:00 9400(Konstinbrod)
(WWDXC TP 1380)

◎AIR Thiruvanthapuram短波送信機修理中
 インドのJose Jacob氏によると、AIR Thiruvanthapuramはこのところ5010、7290kHzともに聞こえていない。この件について局に問い合わせたところ、送信機のメンテナ ンス中で、直れば以前より良い状態で再開できるとしている。同局のURLはhttp://www.airtvm.com/。(DXLD 1915)

◎Radio Tamazujが英語放送開始
 南スーダン向人権放送Radio Tamazujが英語のニュース放送を開始した。ターゲットである南スーダン及びスーダンのリスナーとの絆を深めるためである。同局の放送は 12:30-13:30 7315 11650、23:30-24:30 15190 15400で、アラビア語及びアラビア語Juba方言が使用されているが、火曜日及び金曜日には英語のニュースが入る。Facebook @tamazuj、Twitter @RadioTamazujでは水曜日・土曜日の03:00より前日に放送された英語ニュースの放送を聞くことができ る。(DXLD 1915)

◎2019年版Domestic Broadcasting Survey発行
 スペインのManuel Mendez氏によると、2019年版のDomestic Broadcasting Survey(第21版であるため、DBS-21と略称)が発行された。http://www.dswci.orgよりpdf版が無料でダウンロードでき る。(DXLD 1915)

DBS-21の表紙 写真はGuadeluopeの民族音楽楽団「Gwo Ka」


◎アルゼンチンのRadioactiva Argentinaが短波放送
 アルゼンチンのArnaldo Slaen氏によると、同国Buenos Aires州にあるRadioactiva Argentinaは非営利の放送局で、2009年2月よりFM102.5MHzとインターネットで放送を行っていたが、2018年からは短波での試験放 送を 43/30/22mの波長で行っている。最近は6260kHz(43m)で05:00-10:00に放送している。アンテナは逆V型ダイポールで出力は 15Wである。受信報告はE-mailのcontacto.zonaderadio @ gmail.comで受けつける。URLはhttp://www.radioactiva.zonaderadio.com.ar。(DXLD 1916) radioactivaには「放射能」という意味もあり、同局のマークには「放射能マーク」が使用されています。

放射能マークをもじった同局のロゴ


◎2019 IRCA Convention
  2019年のIRCA Conventionは9月5-7日に、ワシントン州TukwilaのMarriott Seattle Southcenterで開催される。非会員の場合参加料$25が必要となる。参加者には相部屋で1泊$109の特別割引料金が適用される。 Marriott ホテルはSea-Tac空港から2マイル、AmtrackのTukwila駅からはすぐの地点にある。詳細は https://www.ircaonline.org/info.php?pnum=8594abfdf5bf02を参照のこと。北極越えの電波受信 や、日本の中波局受信など興味ある企画が予定されている。(DXLD 1916)

◎「HCJB東北リスナーの集い」開催
 HCJB尾崎一夫師が、今年も「ふるさと訪問」で来日することになった。この機会に、仙台にて東北リスナーの集いを開催することになったので、 リスナーの参加を期待している。今年は尾崎一夫師のほか、道夫氏夫妻と2人の娘さんも参加する。詳細は以下の通り。
日時: 6月8日(土) 10:30-13:00
場所: 寿司勝(すしかつ) 仙台市青葉区中央4丁目2-30 ☎022-222-7225 (仙台駅西口「イービーンズ」裏側出口を出て、西に 10m)
会費: 2,500円(昼食代含む)
 参加希望者は昼食(寿司勝特製・づけ丼)の準備があるので、6月4日(火)までにEメールにて幹事の秋葉浩之氏(akiba63 @ ybb.ne.jp)あてに申し込む。(JSWC 秋葉浩之氏)
2019関西HCJBの集いのご案内

◎「関西HCJBリスナーの集い」開催
 6月16日(日曜日)にHCJBの尾崎師、ご子息の道夫氏、奥様にアン・マリーさん、お孫さんのリンダさんを大阪にお迎えし、「関西HCJBリ スナーの集い」を開催する。参加希望者は、以下の必要事項を記載の上E-mailで連絡する。
 【日時】 2019年6月16日(日) 10:30-15:00
      10:30-12:00 教会礼拝で尾崎師の話とご家族による特別賛美
      12:00-13:00 昼食 (教会で簡単な昼食を準備する)
 【場所】 昭和聖書教会  (南海電鉄浜寺公園駅下車徒歩5分)
 【住所】 大坂府堺市西区浜寺昭和町1丁目63
 【会費】 無料
 【アクセス】 南海電鉄浜寺公園駅下車徒歩5分
 【申込〆切】 5月31日(日) (会場予約の都合上)
 【参加申込みに際して記載事項】
  ・参加区分 □10:30~ □13:00~、・氏名、・住所、・年齢+BCL歴、・連絡可能な電話番号、・メールアドレス、・コ メント
 【申込先】   aor7030 @ gmail.com
(京都府 永野正和氏)

◎Eye Radio 4月いっぱいで短波放送を中止
 ブルガリアのIva Ivanov氏によると、現在短波で1日2回(13:00-14:00 7340 St.Maria di Galeria 250kW 150度、01:00-02:00 15410 Issoudun 250kW 139度)で行われている南スーダン向放送Eye Radioは5月1日以降短波放送を中止する。(WWDXC TP 1381)

◎Voice of Maldivesの新中波送信所を確認
 スリランカのSarath Weerakoon氏によると、Voice of Maldivesの新送信所が4月17日にThilafushi島に新設され運用が開始されたことが確認された。出力10kW、周波数1449kHz。正 確な送信所の位置は北緯4度10分58.03秒、東経73度25分47.52秒である。Googleの衛星地図でも確認できる。首都Maheに あった旧送信所から約10kmほど離れている。(WWDXC TP 1381)

◎ハワイの日本語・英語ラジオ番組
 ハワイ大学マノア校の学生が運営するホノルルのKTUH(FM90.1MHz)では音楽番組「Cool Japan」を毎週金曜日の現地時間06:00-09:00(土曜日01:00-04:00)に放送している。番組では日本の各種音楽(J-POP、沖縄 民謡、アニメソング、ジャズ等々)に加え、The Future Accounts(英語、約35分)や世界の音楽(欧米ポップス、ハワイアン他)が流されるコーナーがある。ハワイ生まれ、大阪とカリフォルニア育ちの女 性DJ California Rollが曲に紹介やお知らせを英語と日本語でアナウンスしている。ただし、音楽が中心でアナウンスは少ない。番組サイト (https://ktuh.org/shows/cool-japan)では直近の番組を聞くことができる。この番組は2018年1月から日曜 日夜に不定期に放送されていたが、今年の3月から金曜日朝の時間帯での定期番組となった。(東京都 平原哲也氏)

ちょっと見にくいCool Japanのロゴ



出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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