月刊短波2024年1 月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間  JST

謹賀新年

◎平壌放送が放送を中止 4版新規
 
英国のAlan Holder氏が、韓国KBS Newsの報道として伝えたところによると、北朝鮮の平壌放送(평양방송)は2024年1月12日午後より韓国をターゲットにした放送を停止し、同時に韓国向ウェブサイトも閉鎖された。これは金正恩委員長が2023年12月の会議で「南を見限った」と宣言したため、韓国関連の機関が一斉に閉鎖されたことと関連している。同放送は1960年代から韓国に向けて革命的プロパガンダや工作員向の暗号などを放送していた。webサイトについては対外webサイト「ネナラ(내나라:我が国)」(http://www.naenara.com.kp/)から「우리민족끼리(我が民族同士)」のページも削除された。.comドメインを使用していた韓国人聴取者向サイトも削除されている。対南関連のすべての機関・部署が廃止・再編の対象となっているようだ。(WORIG 1/13) 621(清津 500kW)、657(江南 1500kW)、801(花台 500kW)、855(祥原 500kW)、873(新義州 250kW)、3320(平壌 50kW)、6160(江界 50kW)kHzで韓国向に放送していました。Voice of Korea(朝鮮の声)とは別系統の放送です。
 
◎SM Radio Dessau1月の特別短波送信 3版新規
 
ドイツのH.Biener氏によると、同国SM Radio Dessauは2024年1月に2回高出力短波放送を実施する。期日・時間は以下の通りで、DDR RundfunkのHeller女史とのインタビューがその内容である。
 1/14(日)21:00-22:00 6070 Moosbrunn 100kW
    1/21(日)20:00-21:00 6095 Nauen 100kW
    同局のURLはhttps:/ /www.smradio-dessau.de。受信報告の宛先はMax Berger, Saalestrasse 44, 06846 Dessau, Germany、またはE-mailで<maxberger @ smradio-dessau.de>へ。(BDXC Communication Jan 2024 via WORIG 1/5)

◎Radio Caroline North特別放送 3版新規
 
英国のMike Yerry氏によると、同国のRadio Caroline Northは2024年初の特別放送を来る1月13-14日(現地時間)に旧海賊局船「Ross Revenge」上より生放送する。1960-90年代にヒット曲をふんだんに放送し、抽選で記念品も贈られる。周波数は648kHz(英国、オランダ、ベルギー近辺)、1368kHz(Manx Radio中継、北・北西方面)他、オンライン(https://www.radiocaroline.co.uk/caroline_north_player/player.html?v=1704849844510)、アプリ、スマートスピーカーでも聞くことができる。放送中のリクエスト等は<memories @ radiocaroline.co.uk >に。同局のURLはhttps://radiocaroline.co.uk/#home.html。(WORIG 1/9)

◎Radio Free Asiaから「辰年」QSL 
2版新規
 
Radio Free Asiaは、2024年が辰年であることを祝って、2024年1月~4月に受け取った受信報告に対して「辰年」QSLカードを発行する。これは同局として84回目のQSLカード・デザインとなる。同局として、今年は世界人権宣言第19条「すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する。 この権利は、干渉を受けることなく自己の意見をもつ自由並びにあらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む。」の価値観を大切にして行きたいと思っている。(Radio Free Asia on facebook) URLからの受信報告は現在できず、郵送(2025 M. Street NW, Suite 300, Washington DC 20036, USA)ないしはE-mail<qsl @ rfa.org>での送付となります。

2024年はYEAR OF THE DRAGON


◎Tropical Bands Monitor 2024年1月版発行 2版新規
 米国のGlenn Hauser氏によると、DSWCIのTropical Bands Monitor 2024年1月版が発行された。
 http://www.dswci.org/tbmonitor/2023.pdfよりダウンロードできる。
(WORIG 1/2) 2023年のDomestic Broadcasting Survey発行後の増減が記載されています。追加はRadio 567(オーストラリア) 2325 4970、Radio Cultura Araraquara(ブラジル) 3365、Radio Senda Cristiana(ペルー) 4820、La Voz de la Selva(ペルー) 4825、Radio Educacāo(ブラジル) 5035 などです。

◎World Radio TV Handbook 2024国内頒布開始 ~月刊短波読者特別価格  
 英国の出版社からドイツのRadio Data Center社に引き継がれたWorld Radio Handbook第78版が到着し、日本語版の準備も出来あがった。不評だった活字フォントサイズは、改良され見易くなった。2024年版は、去年より若干減り816頁になったが、従来通り、放送に関して世界で最も内容の濃いガイドとしての評価に値するものである。今回も、世界中に張り巡らされた情報ネットワークによる内容更新のお陰で、中波、短波、FM放送について最新の情報が集積されている。読み物は放送のプロは勿論、リスナー、DXerに共通の話題を提供しており、「メキシコの公共放送の歴史」、「世界最小の共和国、ナウルの放送」、「2024年の世界の短波放送情勢」、「プレミアム受信機の収集」、「NDB DX」、「K9AY++リモートアンテナ」など興味ある内容が満載である。レビュー・セクションでは、最新の受信装置のPERSEUS 22,RTL-SDR、NXP TEF6686、NTI MegaLoop FXなどのレビューが充実し、従来フォーマットの受信機ガイドも掲載されている。地図には、世界中の短波送信所を網羅した最新情報が掲載され、色がはっきりして見易くなった。NATIONAL RADIO、INTERNATIONAL RADIO、FREQUENCY LIST、TELEVISION、REFERENCEの各セクションは、例年通り、詳細で最新の情報が網羅されている。2024年版日本語解説には、英文ハンドブックの使い方が説明されており、WRTHの有効性を更に高めている。また特別記事として夏、冬の日本語放送スケジュール、2023年DX界ハイライトも掲載されている。
 2024年1月中を期限として例年通り月刊短波読者に特別価格で提供する。2月以降は一般価格での提供となる。
 ①英語WRTH2024のみ 送料共 ¥7,599(本体 ¥7,079円+送料¥520)(一般 ¥7,799)
 ②英語WRTH2024+日本語解説 送料共 ¥7,899(本体¥7,379+送料¥520)(一般 ¥8,099)
 入金次第、速達で送付する。注文は;郵便振替番号:00210-7-28136  加入者口座名:IBSジャパン まで。
 問い合わせは<ohtaket@kyp.biglobe.ne.jp>まで。
(日本短波クラブ 大武逞伯氏)日本語版のDX界ハイライトには大武逞伯氏の思い出話も記載されています。JSWC会員は会員特別価格で購入可能です。

(左)World Radio TV Handbook 2024本体 (右)日本語版解説「WRTHの使い方」(12ページ)
 

◎HCJB日本語放送でJSWC新年特番
 
HJCB日本語放送では2024年1月6日(土)に「新年対談」として日本短波クラブ(JSWC)理事の大武逞伯氏と赤林隆仁氏との対談が放送される。2023年のBCL界を振り返り、2024年の期待を語る。この番組の受信報告に対してはHCJBからQSLが発行される他、JSWCからも2024年デザインの新QSL(札幌市すすきの交差点)が発行される。JSWC宛の受信報告は、eQSL希望の場合<jswcqsl @ live.jp>へ。印刷されたQSL希望の場合はSASE(84 円の返信切手を貼った返信先所記入済の封筒)と経費分として84円切手1枚を同封の上〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱 44号 JSWC QSL 係に送付する。名にはローマ字での読み方を併記して欲しい。(JSWC)

◎Channel 292社長アンテナから転落 ~年末年始の放送に影響
 
カナダPop Shop RadioのTony Pavik氏によると、ドイツのChannel 292の社長Rainer Ebeling氏は2023年12月28日、同局のRohrbach送信所のアンテナを自分で整備中に転落して救急搬送された。足を骨折する重症で緊急手術を受け、1週間程度の入院が必要となった。その影響でChannel 292は番組送出ができなくなり、2024年1月7日頃まで放送が中断するなどの影響が出る。(WORIG 12/29) 個人経営の局であることが分かります。ベテランでもアンテナ事故には注意を。

◎Channel 292の復旧は2月初め 4版新規
 
カナダPop Shop RadioのTony Pavick社長がドイツChannel 292のReiner Ebeling社長から受け取ったメールによると、Reiner氏が2023年12月28日にアンテナ部品補修作業中に転落し入院してしまったため、怪我が回復して再び部品を取りつけられるようになるまで送信は休止となった。今のところ送信の復旧は2024年2月初めとなる見込みである。(WORIG 1/11)

◎Encore - Classical Music on Radio Tumbriは当面WRMI送信のみに 4版新規
 
英国のEncore - Classical Music on Radio TumbriのBrice Avery氏によると、同局の送信元の一つChannel 292からの送信(土曜 20:00-21:00 9670、月曜 03:00-04:00 3955)が送信アンテナのトラブルで2月まで使えなくなったため、当面WRMIからの送信のみで放送する。スケジュールは以下の通り。
 金曜 11:00-12:00 5850 米国向
 土曜 05:00-06:00 15770 欧州向
 日曜 10:00-11:00 5850 米国・カナダ向
 月曜 12:00-13:00 5950 米国・カナダ向
 火曜 22:00-23:00 15770 欧州向
(WORIG 1/11)

◎KBSワールドラジオが日本語放送放送時間・周波数を変更 ~送信機の老朽化が原因 2版追加
 
KBSワールドラジオ日本語放送が2023年12月26日にHPで発表したところによると、送信機の老朽化で機材の運用を一部停止するため、2024年1月1日より以下の変更を実施する。
 ・17:00-18:00の7275kHzは停止し6155kHzのみとなる。
 ・6155kHzは18:00-19:00も放送する。
 ・10:00-11:00の9580kHzを11810kHzに変更。
 その結果日本語放送全体では以下のスケジュールとなる。送信所はすべて金堤(キムジェ)。
 17:00-18:00 6155 100kW (7275 250kWは停止)東アジア向
 18:00-19:00 6155 100kW(拡張)東アジア向
 20:00-21:00 1170 500kW (現状通り)東アジア向
 10:00-11:00 11810 250kW 81°(9580 100kW 81°より変更)東アジア向
 11:00-12:00 11810 250kW 81°(現状通り)東アジア・ラテンアメリカ向
 発表では9805kHzとなっているすが、9580kHzに修正してある。transmitter.be及びドイツのKai Ludwig氏によれば、金堤送信所には100kW及び250kWの短波送信機があるが、6基は1970-80年代導入、2基は1990年代導入、一番新しいものは2013年導入で、30年以上経過した古い送信機がまだ使用されている。7275kHzは18:00-19:00 20:00-21:00 韓国語(東アジア・東南アジア向)、9580kHzは11:00-12:00 英語(81°、ラテンアメリカ向)にも使用されており影響があると考えられる。(赤林)
 インドのAlokesh Gupta氏によると11:00-12:00 9580kHzの英語放送は2024年1月1日より20:00-21:00 9570kHz(東南アジア向)に変更される。(WORIG 12/26)  18:00-19:00の6155kHzは予定通り出ています。

◎Radio Thailand 元日にスケジュール変更 ~1月2日より日本語放送復活! 2版追加
 
英国のAlan Roe氏によると、Radio Thailandがfacebook上で2024年1月1日にWorld Serviceのスケジュール変更を行うことを発表した。新スケジュールは以下の通り。送信所はUdon Thani、出力250kW。
 09:00-09:30 13750 6° 英語 北米向
 11:00-11:30 13750 英語
 14:00-14:30 17640 324° 英語 欧州向
 21:00-21:30 9385 154° 英語 東南アジア・豪州向
 21:30-21:45 9940 30° 中国語 東アジア向
 21:45-22:00 9940 154° マレー語 東南アジア向
 22:00-22:15 9940 54° 日本語 東アジア向
    22:15-22:30 9940 54° 英語 東アジア向
 03:00-03:30 7475 316° 英語 欧州向
 03:30-04:30 7475 316° 英語 欧州向
(WORIG 12/27 12/28)  1月1日には9940kHzの日本語放送は不発で、英語放送が出ており22:00になっても方向が154°のままで切り替わりませんでしたが、2日には22:00に方向が54°に切り替わって信号が強くなり日本語放送の再開が確認されました。

◎ガザではラジオが生命線
 AFP通信の報道によると、ガザ地区ではイスラエルにより電力も燃料も遮断されたため、スマホもPCもTVも使えない。そこで情報を得る手段として人々は電池駆動のラジオに殺到している。ラファの電器店では戦争前ラジオは埃をかぶっていたが、戦争後需要が殺到し、ラジオの価格は25シェケル(7ドル)だったものが現在では60シェケル(16ドル)に急騰、壊れたラジオの再販も行う事態になっている。ラジオが棚からなくなった店では旧式のラジオ付携帯電話を買い求める人もいる。人々はラジオの電池がなくなると、他の人のラジオに耳を傾けている。聞いているのはBBCのガザ向放送やアルジャジーラの音声放送で、誰が死んで誰が生きているのかを知ろうとしている。またイスラエルの放送を聴いて次はどこが攻撃されるのかの情報を得ようとしている人もいる。世界は近代的なテクノロジーで前進しているのに、ここガザでは後退が続いており、ラジオの時代、最後には石器時代の生活に戻されつつあるのが現状だ。原記事はhttps://news.yahoo.com/radio-sets-comeback-war-torn-092219195.htmlを参照のこと。(WORIG 12/19) フランスMonte Carlo DoualiyaのGaza局が97.3MHzで放送していた筈ですが、砲撃で破壊された可能性があります。こういう事態になると遠方からの中波・短波等のラジオ放送のみが情報源となりますのでラジオの役割は重大です。

◎Radio For Peace Internationalのウクライナ・ロシア向放送

 ウクライナのAlex Miatlikov氏によると、フランスのRadio For Peace InternationalはWRMI Okeechobee送信所より以下の様にウクライナ語・ロシア語で放送している。
 15:00-15:15 7730 15770 水・金曜 ロシア語
 20:45-21:00 7730 15770 月・火曜 ロシア語 水曜 ウクライナ語
 22:30-22:45 7730 15770 土曜 ロシア語
 05:30-06:00 7730 金曜 ロシア語
(BDXC Communication Dec 2023 via WORIG 12/1)

◎DWの英語放送が復活
 英国のRihards Millers氏によると、Deutsche Welleが短波の英語放送を復活した。現在受信できるのはWRMI Okeechobee送信所中継のもので、スケジュールは以下の通り。
 火-土曜 11:00-11:30 5800 北米向
 月ー水曜 20:00-20:45 7730 15770 北米・欧州向
 火・水曜 01:00-02:00 15770 欧州向
(BDXC Communication Dec 2023 via WORIG 12/1) DWがオンラインで提供している英語番組https://www.dw.com/en/latest-audio/s-62391692 か?

◎FCCがRurisond社に新たな短波実験局免許
 米国FCCはRurisond社に短波実験局WO2XDNの免許を交付した。送信所はオレゴン、カリフォルニア、ワシントン州の13箇所で、1/2/3/4/5/6/8/9/10/12/13/14/30/35/43/47MHz帯で電波を発射する。この会社は自らを「ステルス(姿が見えない)会社」と称しており、業務内容は「情報通信技術の革新でインターネットに接続されたコンピュータを広域的に活用するシステムを構築する」とのことである。同社は既に金融通信用と見られる実験局WI2XCOの免許(コールサインの発信を行わなくても良いという条件で)を2017年に取得しており、「WI2XCOの運用上混信は発生していないので、WO2XDNでもコールサインの発信は行わない」としている。(WORIG 12/3)



◎RAEドイツ語放送再開・存続
 アルゼンチンRAEドイツ語課のRayen Brown氏によると、担当者の引退で存続が危ぶまれていたRAEのドイツ語放送は、2023年12月より担当がMarcus Christoph氏に交代して再開・存続することになった。同氏は現地のドイツ語新聞「Argentinischen Tageblatt」で長年働いてきたジャーナリストである。放送は05:00よりインターネット(https://www.radionacional.com.ar/herzlich-willkommen/)とWRMIによる短波中継で行われる。(WWDXC TP 1563)
 放送は11月末に再開された。Rayen Brown氏とMarcus Christoph氏が番組内でインタビューし、正式にMarcus Christoph氏がドイツ語放送を引き継ぐことが発表された。12月16日よりは人気のDX番組も復活することになっている。(WWDXC TP 1564)

◎TWR-EswatiniがeQSL発行
 スペインのJuan Carlos Perez Montero氏によると、TWR-Eswatini(旧Swaziland)は現在eQSLを発行している。受信報告の宛先は <lstavrop @ twr.org>である。(DX Fanzine Dec 4 2023 via WWDXC TP 1563)

◎リトアニアの666kHz入札結果
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、リトアニアのSitkunai送信所の666kHz(旧Lithuanian Radioが使用していた周波数)の入札(2023年8月30日実施)の結果は、唯一の参加者であったLithuanian Radio and Television Centerが落札し、同じ組織が引き続き使用することとなった。
 666kHzで今後流される予定の放送名は「Radio Signal」、これはオランダの放送局で、放送予定言語はベラルーシ語で、内容は情報番組中心となっている。2024年10月24日までに放送を開始することが義務付けられている。(RUS-DX #1265 via WWDXC TP 1563)

◎Grigoriopol送信所からの"Radio 1"放送にQSL発行
 イタリアのFrancesco Cecconi氏によると、モルドバのGrigoriopol送信所から621kHzで行われているロシア国営放送「Radio 1」(Радио Один)への受信報告に対してもロシアのQSLマネージャーAndrey Molokov氏(E-mail<andrey_hamradio @ mail.ru>よりeQSLが発行される。(RUS-DX #1265 via WWDXC TP 1563)Радио Одинはモスクワ近郊55箇所からFM送信されているロシアの国営放送、住所は旧モスクワ放送と同じул. Пятницкая, д. 25。

◎ウクライナのロシア占領地域への周波数割付状況
 2023年11月29日に開催されたロシア連邦ラジオ・テレビ周波数入札でウクライナのロシア占領地域に対して以下の業者が落札し周波数が割り当てられた。入札条件は毎日24時間放送を行うことである。RAL:RADIOALLIANCE LLC、SUE:State Unitary Enterprise DPR、GSUP:GSUP State Television and Radio Broadcasting Company of the LPR。周波数はMHz、()内は出力kW。
 ドネツク州Enakievo 91.8(1) - RAL、104.4(0.25) - JSC"KOMSOMOLSKAYA PRAVDA"
 ドネツク州Makeevka 88.2(2)/89.5(1)/89.9(2)/90.7(1)/92.0(2)/97.5(1)/101.2(2)/ 103.1(2)/103.8(2)/105.1(2)/105.5(1.5)/106.0(1) - RAL、94.0(1) - SUE "TK "UNION"、98.6(1) - SUE "RADIO COMET"、99.0(1) - SUE "FIRST REPUBLICAN CHANNEL DPR"、100.0(2) - SUE "TRK OPLOT TV"、101.6(1) - CHOOSE RADIO LLC、102.6(1) - OTMA LLC、106.8(1)、 - SUE "FIRST REPUBLICAN CHANNEL DPR"、107.2(1) - FISHKA LLC、107.6 (1) - SUE "TRK OPLOT TV"
 ドネツク州Mariupol 89.1(1)/91.1(1)/93.8(1)/94.3(1)/96.0(1)/97.6(1)/101.3(1)/101.7(1)/102.8(1)/104.0(1)/105.3(1)/105.8(1)/106.5(1)/107.3(1) - RAL、104.6(0.6) - JSC"KOMSOMOLSKAYA PRAVDA"
 ザポリージャ州Berdyansk 89.5(0.3)/ 93.5(0.3)/95.5(0.3)/97.5(0.3)/99.5(0.3)/101.5(0.3)/103.4(1)/105.0(0.3) - RAL、90.9(0.5) - ANO "TRK "CRIMEA"、104.4(1)/106.0(0.2) - ANO "ZAMEDIA"
 ザポリージャ州Melitopol 93.5(0.3)/94.1(0.5)/94.5(0.5)/95.1(0.5)/95.5(0.5)/96.1(0.5)/97.1(0.5)/97.5(0.5)/98.1(0.5)/98.5(0.5)/107.7(0.5) - RAL、103.2(0.5) - ANO "ZAMEDIA"、105.6(0.75) - ANO "TRK "CRIMEA"
 ザポリージャ州Tokmak 101.9(0.25) - CHOOSE RADIO LLC、103.7(1)/104.7(0.5) -- ANO "ZAMEDIA" 、 93.5 (0.1)/100.1(0.1)/101.6(0.15)/103.5(0.1)/104.0(0.1)/105.5(0.1)/107.5(0.1) - RAL
 ルガンスク州Lugansk 88.0(1)/90.8(1)/ 95.1(1)/95.7(1)/96.1(1)/97.5(1)/100.5(1)/101.1(1)/104.1(1)/106.5(1) - RAL、91.9(1)/103.6(1)/106.9(1)/107.9(1) - GSUP STRC LPR、101.8(1) - SUE "LUGAN MEDIA"、102.3(1)/105.5(1) - FREQUENCY LLC、104.8(1) - GUSP、105.1(1) - JSC"KOMSOMOLSKAYA PRAVDA"、106.0(1) - NEW MEDIA DEVELOPMENT FUND
 ルガンスク州Sverdlovsk 90.1(1)/、101.4(1)/102.7(1) - GSUP、104.3(1) - RAL
 ケルソン州Genichesk  94.1(0.3)/94.5(0.3)/95.1(0.3)/95.5(0.3)/96.1(0.3)/97.1(0.3)/97.5(0.3)/98.1(0.3)/98.5(0.3) - RAL
(RUS-DX #1266 via WORIG 12/5)

◎オーストラリアの放送リスト公開
 Ray Crwoford氏によると、オーストラリアの全放送局(中波・短波・FM・TV・デジタル)のリスト「Radio and television broadcasting stations」がpdf形式で公開されている。https://www.acma.gov.au/sites/default/files/2023-07/stations_book_electronic_edition_0.pdf 。(NZ DX Times Dec 2023 via WORIG 12/5) Australian Communications and Media Authorityの公式版で、2023年7月発行。全407ページ。地域順、周波数順、コールサイン順で検索可能。

◎米国がガザ向に放送しない理由
 米国のBen Dawson氏によると、米国はガザ地区向の放送を一切行っていないが、単純な理由は、キプロスのCape Grecoにあったフランスの送信設備が閉鎖された時に、同じ場所にあったRadio SAWAの送信施設(フランスとの協定で運用されていた)も閉鎖されてしまったことである。(WORIG 12/5) 他の事情からでは? 再開されたBBC Limassol送信所の借用、USAGMのKuwait中継の利用も出来ますので。

◎VOA Calendarの発行は2024年以降は中止
 毎年9月頃からリスナーに提供されているVOA Calendarの案内が2023年秋はない。リスナーがVOA朝鮮語部に問い合わせたところ、2024年以降は同カレンダーは発行されなくなったとのことであった。(WORIG 12/6) VOAは局長が辞めてしまうなど、このところ元気がありません。

2023年 US.Islands が最後のカレンダーとなった


◎VORW Radio InternationalがIssoudun送信所より高出力放送開始
 英国のAlan Roe氏が、米国VORW Radio Internationalから受け取った情報では、同局は2023年12月12日より毎週火曜日の04:00-05:00にフランスIssoudun送信所より11920kHz(100kW)でアフリカ・欧州・中東向に高出力送信を開始する。これを記念して受信報告には新QSLを発行する。受信報告等の宛先は<vorwinfo @ gmail.com>である。(WORIG 12/9)

◎NBC-Rabaulが新中波送信機導入契約 ~FM放送補完 3版追加
 インドのAlokesh Gupta氏によると、パプアニューギニアのNational Broadcasting Corporation (NBC) はRabaulのKurakakaul送信所にNautel社製10kW中波送信機を導入する契約を2023年12月9日に行った。元記事はhttps://www.looppng.com/png-news/nbc-rabaul-transmitter-commissioned-124057を参照のこと。(WORIG 12/11) 周波数は810kHz、同局は昔もこの周波数で放送を行っていたことがあります。元記事によると中波送信機の新規導入は「FM放送の補完」の目的で、日本とは正反対です。既に同様の契約は2021年にGoroka局、2023年11月にWaigani局で行われており南部地区では3例目とのことです。なおNBCのFM以外の放送については、WRTH2024にはRabaul 810kHzの他に、Port Moresby 585kHz(10kW)、Goroka 900kHz(10kW)、Kimbe 900kHz(5kW)が記載されています。。

◎Hans Knot Radio Report Christmas 2023発行
 英国のMike Terry氏によると、欧州の海賊局情報を中心に発行されている「 Hans Knot International Radio Report」の2023年クリスマス版が発行された。20世紀に海賊局を主催した関係者がこのところ次々と他界していることが記載されている。https://offshoreradio.info/wp-content/uploads/2023/12/hans-knot-int-radio-report-2023-05.pdfよりダウンロードできる。(WORIG 12/11)

◎ITU HFBC Schedule オンラインで公表
 米国のGlenn Hauser氏によると、ITUに届出があったB23スケジュールが順次オンライン出版物として公表されている。https://www.itu.int/ITU-R/eTerrestrial/eBroadcasting/eHFBC#/schedulesより検索してダウンロードできる。HFCCやEiBi、Aokiとは異なったリストである。(WORIG 12/11)

◎「Tales of a Vagabond DXer」発行
 米国のGuy Clark氏によると、DXer Don Moore氏著の「Tales of a Vagabond DXer」(DX無宿のお話し)が発行された。300ページに渡りラテンアメリカ局を中心とした同氏のDXing活動についてまとめたものである。DXerとしての経験・スキルの話題、各局の写真、ラテンアメリカ局訪問時の話題等を多彩に取りあげている。同氏のDX歴は半世紀以上に及ぶ。特に1980年代初めに平和維持部隊の一員としてホンジュラスを訪れて以降はラテンアメリカ局に傾倒し、約150局のラテンアメリカ局を自ら訪問した。ユーティリティー局も含むラテンアメリカ局関連の記事をMonitoring Times、NASWA Journal、Review of International Broadcasting、Passport to World Band Radioに多数投稿し、現在もSWL Blogに投稿を続けている。本体価格は$12.99、kindle版は$4.99で、http://www.amazon.comより入手できる。冊子版はhttp://www.DonMooreDXer.comでも取り扱っている。(WORIG 12/11) 日本アマゾンでは冊子版\2,393、電子版\719です。



◎英国Manx Radio中波放送終焉か?
 フランスのMichel Fremy氏によると、1368 kHzで放送中の英国Manx Radioの中波放送が終焉を迎えようとしている。老朽化した現用の20kW送信機には障害が発生しているが、交換は考えられていない。現在同局はマン島のCommunications and Utilities Regulatory Authorityによって認可を得て、3年間の予定で非商用ライセンスでDAB+の放送を試験的に行っている。予算は2万ポンドですべて自力で調達しており、もう中波送信機に回す資金は残っていない。同局は公表はしていないが、DAB+の方がAMよりも使用電力が1/20と小さいためDAB+への移項を望んでいる。マン島は王室の所有で英国OFCOMの管轄外となっているが、現在2つのDAB+ネットワークが存在する。1つはBBCのもので、もう1つはManx RadioとEnergie FMが共同で運営する予定のものである。なおもう1局の3FMはDAB+ネットワークに参加する予定はない。(Radio Magazine FB group 12/11 via WORIG 12/12)

◎Dmitry Mezin氏のQSLアーカイブ
 BCLサイトdxsignal.ruを運営していたロシアのDmitry Mezin氏によれば、このサイトを閉鎖したため、「QSLギャラリー」はGoogle Drive上にアーカイブとして保存されている。https://drive.google.com/file/d/165rq3UM3nc_Y3-3uKzDQHv4H7uwnahMh/view?usp=sharingよりzip形式のファイルをダウンロードすることによりオフラインで閲覧することができる。(WORIG 12/12) QSL保管の一つの方法と言えますね。

◎中国交通広播寧夏局が正式開局
 2023年11月の終りに中国交通広播寧夏局(在寧夏回族自治区銀川市)が101.9MHzで正式に開局した。同局は寧夏広電伝媒広告有限公司に運営が委ねられ、2023年4月より試験放送が行われていた。正式開局により、既存ネットワークで流れていた番組の他に独自番組の立ち上げを計画している。(微博 12/2)

◎四川交通広播が改名
 2023年11月1日、四川広播電視台(在中国四川省成都)の四川交通広播(101.7MHz)は国家広播電視総局の許可を得て名称を「四川応急広播」と改名した。規定では毎日08:00、13:00、19:00に「四川広播電視台交通広播、四川応急广播」のIDをアナウンスし、緊急事態発生時にはこのIDを終日流すことになっている。(Cahcn自留地 12/16) 各地でローカル放送の廃止が命令される中での生き残り戦術と言えます。



◎巣湖綜合広播が放送停止
 中国安微省の合肥(ごうひ/Hefei)広播電視台配下の巣湖(そうこ/Chaohu)綜合広播(93.8MHz)は既に公告されていた通り、2023年12月11日の01:00で放送を停止した。(Cahcn自留地 12/6)

◎青島市黄島区広播電視台FM一波に統合
 2023年12月1日以降従来92.6MHz及び95.7MHzで放送していた中国山東省の青島(チンタオ/Qingdao)市黄島(こうとう/Huangdao)区広播電視台FM第一放送は95.7MHzの使用を停止し、92.6MHzのみで放送することになった。(Cahcn自留地 12/1)


 
◎SE-TA2が新年定期放送
 ドイツのDetlef Pagel氏によれば、同局は年3回の定期放送「Let's Go Rock'n Roll」の新年版を放送する。スケジュールは以下の通り。
 1/6 20:00-21:00 6095AM Nauen 100kW 233°
 1/7 20:00-21:00 6115AM Hartenstein Saxony 1kW 0°
1/8 19:00-20:00 6195DRM Waldheim 2kW 0°
(WORIG 12/19) 受信報告等の宛先は<SE-TA @ web.de>。

◎Radio Ukraine InternationalがViesintos中継開始
 ウクライナのAlexander Miatlikov氏によると、Radio Ukraine International(RUI)は2023年12月13日より06:00-12:30に以下のスケジュールでリトアニアのViesintos送信所よりの中継を開始した。周波数は1386kHz、出力75kW。
 06:00-06:08 ルーマニア語、月-土06:08-06:20 ルーマニア語、07:00-08:08 ベラルシ語、08:00-08:08 ポーランド語、09:00-09:08 ブルガリア語、水・金・土・日 10:00-10:16 英語、11:00-11:08 スロバキア語、12:00-12:08 ハンガリー語。
 06:00-12:30の上記以外の時間はUkrainian Radio国内向第1放送(ウクライナ語)を中継する。うまく組まれたスケジュールだが欧州では遅すぎる時刻である。
 なお同時にASTRA 4A衛星で行われていたRUIの衛星放送は中止され、Ukrainian Radio第5放送(2023年8月より行われている昔の音楽を流す「Radio Tochka」)に置き換えられた。(WWDXC TP 1565)

◎ポーランド長波放送は報時信号も同時放送
 facebookの「Raidosdumonde」グループに2023年12月20日に掲載された情報によると、ポーランドPolskie RadioのSolec Kujawski送信所からから行われている225kHzの長波放送は2023年12月末より、フランスのAllouis長波局と同様に、報時信号(タイムシグナル)同時放送することになった。これはWarsawのCentral Measurement Bureauにより提供される原子時計による標準時報を、デジタル信号として通常の番組に重ねて放送するものである。ドイツMainflingenの時報局DCF77より225kHzの方が出力が大きく信号が強いため、金融機関、交通機関、公益事業、研究機関におけるマスタークロックとして広く利用されることが期待されている。この信号をデジタル的に利用するための組立機器も提供される予定である。フランスのAllouis長波局と異なる点は、長波を永続させるために産業界などで広く報時信号を利用するモデルを構築しようとしている点である。EUによる援助プロジェクトとして実施されており、資金の84%がEUより支出されている。(WWDXC TP 1565)

◎Radio Romania InternationalのQSLポリシー
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、Radio Romania Internationalは現在印刷したQSLカードを発行していない。eQSLは発行しているが、受信事項の記入はなく受け取った人が自分で記入することになっている。印刷できないのは予算不足、記入ができないのは人手不足(結局は予算不足)によるもので、2024年にもし予算が復活されれば元のポリシーに戻したいと局では言っている。(RUS-DX #1268 via WWDXC TP 1565)

◎海峡之声広播電台が放送時間を延長  ~4900kHzも放送時間延長
 中国福建省の海峡之声広播電台は過去ほぼ1年間放送時間を12:55-00:00に短縮していたが、2023年12月21日より07:25-01:00に延長して放送している。但し1日の番組の2/3は初回番組の再放送であり、番組制作能力は回復していない。また番組はすべて北京語であり、閩南語の放送は再開されていない。また09:00-24:00の毎正時時報後には5分間の政治宣伝番組「政策小貼士」が放送されている。
 周波数は、中波;666(福州 600kW) 783 (漳州仏曇 600kW)1269(南平)kHz、短波;4900kHz(寧徳吉田 50kW)、FM; 90.6(福州)99.6(福州)97.9(厦門)MHzである。(Cahcn的自留地 12/23)  4900kHzは従来20:40-22:00でしたが、17:40-20:30に出ています。

◎福建人民広播電台文藝広播廃止に
 2023年12月31日に廃止が決まっている中国の福建人民広播電台文藝広播(88.3MHz)は12月20日より放送停止の公告を行っている。「最適な資源配分」と「メディア統合の加速」をその理由としてあげている。この放送は2016年10月に試験送信を開始し、2017年1月に正式開局したもので、省レベルの放送としては短命であった。試験放送開始時には「汽車娯楽883」ないしは「福建汽車娯楽広播」と称しており自動車(中国語で「汽車」は自動車のこと)ラジオで聞く音楽性の強い放送内容であったが、名称は結局「文藝広播」に落ち着いたため、その矛盾を中央広播電視総局から突かれて廃止に追い込まれた模様である。
 これに関連するかも知れないが、2023年12月18日に福建人民広播電台福建都市生活広播(98.7MHz)は呼称を「FM987私家車広播」(FM987自家用車放送)から「民生987」に改名し、生活番組の比率を増大させた。(Cahcn的自留地 12/23)

(左)福建人民広播電台文藝広播のロゴ 名称は「汽車娯楽広播」のまま (右)FM987私家車広播のロゴ
  




出典の略称
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle


トップページ