月刊短波2025年5月号(第2版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎Radio Blacksmith
Knollの5-7月放送予定 2版新規
フィンランドのKari Kallio氏によると、同国のRadio Blacksmith
Knollは2025年5-7月は以下のスケジュールで放送する。すべて09:00スタートの24時間放送で、周波数は6120kHzである。
5月 2 3 4 10 11 17 18 24 25 31
6月 1 7 8 14 15 30
7月 1 2 3 4 5 6
詳細はhttps://rbsk6120.radio.am/broadcasts/を参照のこと。
(WORIG 5/1) 受信報告は<BLACKSMITH.KNOLL @ gmail.com>へ。
◎オーストラリアに新局「4TRP
Radio」誕生 2版追加
オーストラリアのChristopher O'Relly 氏によれば、氏は新短波局「4TRP
Radio」を開局し2355kHzで2025年4月17日の19:45頃よりイースターの期間中のみクイーズランド州Kurandaより試験送信を開始した。「TRP」とは「Tropical
Radio Program 」のことで、局名は今後「Tropical Radio
Network」に変更される予定である。同氏はHAM(VK4MTV/VK4TRP)で、所謂「面白放送局」である。1kWの放送免許を得ているが、現在のところ15Wで、今後60Wまで増力する予定である。連絡先は<4trpradio
@ gmail.com>である。
米国のRon
Howard氏は4月20日の18:15-01:15に同州TownsvilleにあるリモートSDRで実際に放送が行われているのを確認した。(WWDXC TP
1616)
オーストラリアのJohn Wright氏によると、QTHは21 Lotus Lane, Kuranda, QLD 4881,
Australia。(WORIG 4/17)
◎中国CNR-1短波DRM試験放送のスケジュール変更繰り返す 2版追加
中国CNR-1短波DRM試験放送のスケジュールが前回の変更からわずか1週間後の2025年4月24日に再び変更され更に4月26日にも変更された。従来の6180、15760、21530kHzは動的代替試験周波数とされており、サービスが停止されたかは不明である。
4月26日以降の新スケジュールは次の通り。
北京
6030 05:25-02:05 30kW 0° ID=3EA
13825 10:00-18:00 30kW 175° ID=0
6180* 19:00-01:00 30kW 0° ID=3EA
斉斉哈爾 13790 00:00-10:00 30kW 203° ID=1
13835 10:00-12:00 30kW 203° ID=1
15760* 06:00-02:00 30kW 225° ID=1
東方 11695 10:00-18:00 30kW 41°
17770 10:00-18:00 30kW 16° ID=27FA
21530* 07:00-02:00 30kW 342° ID=3E8
昆明
13810 13:00-20:00 30kW 32° ID=3EB
15180 10:00-13:00 30kW 32° ID=3EB
烏魯木斉 21590 07:00-21:00 30kW
98° ID=F0C001
*は動的代替試験周波数
(Cahcn的自留地 4/24 4/25)
◎Radio VerdadのEdgar Amilcar Madrid社長死去
Dino Bloise氏が「Frecuencia Al
Día」上で伝えたところによると、グアテマラのChiquimulaでRadio Verdadを経営していたEdgar Amilcar
Madrid博士が2025年4月16日夜に死去した。神学者、作家、音楽家、発明家としても有名で、科学者として多くの賞を受賞した。宗教者としては福音ホーリネス・フレンズ教会を設立し、現在グアテマラ全土に7つの教会を持っている。グアテマラの放送界、宗教界、科学界に多くの影響を与えた人物であった。(WORIG
4/17) 享年84歳。Chiquimulaは日本語では「地球村」(Aldea
Global)だと教えたら大変喜んでおられたことを思い出します。1940年12月29日にChiquimulaで誕生。公認会計士、学校教諭、神学哲学博士等の資格を持ち、6カ国語を自由に話すことができ、ピアノ、オルガン、ギター、オートハープ、ハーモニカ等の演奏にも長けた天才でした。1992年よりGuatemala大学教授を務め、2000年2月25日の現在のRadio
VerdadをChiquimulaに設立し短波放送を開始しました。また同地には神学校も設立しています。しかし昨年4055kHzの送信機購入をめぐって詐欺に遭い財産をすべて失い落胆していたとのことで残念なことです。
Edgar Amilcar Madrid氏(同局のHPより)
◎Demcratic Voice of Burmaがミャンマー国内向短波放送を再開
ドイツのHansjoerg Biener博士によると、ミャンマーの民主化を目指しタイに本拠地を置いているDemcratic Voice of
Burma(DVB)は、同国で発生した大地震後情報の収集を続けていたが、2025年4月25日よりミャンマー向の短波放送による情報提供を再開した。スケジュールは以下の通り。
10:00-10:30 9430 (Dhabbaya 250kW 85°)
22:00-22:30 17500 (Dhabbaya 250kW 90°)
podcastでの情報提供も行っている。原記事はhttps://english.dvb.no/dvb-radio-back-on-the-airwaves-inside-myanmar/
。
(WORIG 4/29)
◎WMRは今後増強・Radio 208は廃止
デンマークWorld Music Radio(WMR)/Radio 208のStig Hartvig
Nielsen氏によれば、WMRは2025年6月より新たに2周波数を使用開始する。3965kHz(400W)と25820kHz(100W)である。従って7月以降は3965、5930、25800、25820kHzで24時間放送、15700kHzで14:00-07:00に放送することになる。
一方Radio 208は2025年4月のイースターで短波の5930kHzを停止し、更に中波の1440kHz(Ishøj
300W)も5月で停止し、2019年12月17日以来の歴史を閉じる。Radio 208の廃止でデンマークにおける中波局は消滅する。(WORIG 4/29)
◎USAGMがロシア向衛星TV放送の衛星回線を切断
英国のMike Cooper氏が「Moscow
Times」の報道として伝えたところによると、米国USAGMは2025年4月3日、RFE/RLが運用しているロシア語衛星TV番組の回線を切断した。これはロシア、ウクライナ、中央アジア、東欧向の衛星TV放送「Current
Time」への番組供給回線で、聴取者に対しては赤い画面と「USAGMはCurrent
Timeの配信を終了することを決定した」というメッセージが表示されている。RFE/RLのStephen
Capus社長によればこの措置は事前通告ないで行われ朝出勤したら回線が切られていたとのことである。同社長は「ロシアではなく米国政府がこのような事をするとは!」と言っている。RFE/RLでは(2024会計年度が終了する)2025年10月までは放送を継続する予定でそのために4月8日職員の減給措置を実施した矢先であった。放送継続のための7,700万ドルは裁判で勝訴したものの4月4日現在支払われていない。原記事はhttps://www.themoscowtimes.com/2025/04/03/radio-free-europe-says-us-shut-its-russian-broadcast-a88600。(WORIG
4/4)
◎アフリカでのVOA廃止ショック
英国のMike Cooper氏が、「Modern
Ghana」による報道として伝えたところによると、ナイジェリア北部のVOAリスナーは3月末にVOAハウサ語サービスを聞いたところ音楽だけが流れていたので「米国でクーデターが起きたのでは?」と地元のVOAジャーナリストに尋ねてきた。印刷媒体も少なくインターネットも行き届いていないこの地域はVOAの廃止で大きな打撃を受け、VOAジャーナリストは職を失った。これはガーナ、カメルーン、ニジェールの農村地域でも同様である。VOAハウサ語サービスは約8,000万人にサービスを提供しており、健康(HIV、マラリアなど)、イスラム教、農業技術(農作物の病気対策など)、政治討論などで人気があった。政府系メディアが報道しない内容も伝えるのでそれを目的にするリスナーもいた。RFIやBBCが現地政府の弾圧(ニジェールなど)を受けて放送できなくなったのと同じという受け止め方もある。VOAの廃止でも「最後に笑う人」は同じなのかも知れない。原記事はhttps://www.modernghana.com/news/1390751/cut-off-us-backed-radio-goes-off-air-in-rural.html。(WORIG
4/4)
◎中波ではキューバに届かないRadio Martí
コロンビアのYimber
Gaviria氏が、14medioの報道として伝えたところ、中波1180kHzのみで復活したRadio
Martíはターゲットとするキューバ国内では、同国のRadio
Rebeldeが同じ周波数で多数の送信所から放送しているために混信で受信できない状況である。短波放送が欲しいとことだが、米国の短波放送施設は閉鎖され送信技術者もいなくなってしまった。原記事はhttps://www.14ymedio.com/cuba/tecnicos-reactivar-transmisores-onda-corta_1_1112636.html。(WORIG
4/1) WRTH25によれば、キューバではRadio
Rebeldeが少なくとも35地点からこの周波数で放送しています。一番強力なのは同国中北部にあるその名もMartíにある送信所でRadio
Martíを上回る200kWです!
◎AFNが5月より番組削減
英国のMike
Terry氏がUPIの報道として伝えたところによると、海外在留米国軍人向ラジオ放送を提供しているAmerican Forces
Network(AFN)は2025年5月1日よりラジオ番組を削減すると発表した。具体的にはAFN Legacy、Freedom Rock、The Blend
and Joe Radioが制作されなくなる。また商業的に制作されたpodcastは「AFN Go」アプリでは使用できなくなる。「AFN
Go」アプリのサービス自体や、世界各地24のラジオ放送局の存在等には変更はない。現在「AFN
Go」は月48万時間分をストリーミングしており、年間で30%聴取者が伸びている。AFNの前身のArmed Forces Radio
Services(AFRS)は1942年5月26日に放送を開始し、1954年にはテレビ放送も追加されてAFRTSとなり、2009年以降現在の名称となった。現在海外に駐留する米軍人16.6万人(総兵力の12.8%)にサービスを行っている。原記事はhttps://www.upi.com/Top_News/US/2025/04/21/American-Force-Network-radio-programs-cut/6061745280716/。(WORIG
4/22) Yelon Musk氏率いるDOGEの矛先がUSAGMだけでなくAFNにも向かってきています。
◎連邦裁判所がVOAの復活を命令
米国のGlenn
Hauser氏が、Politicoの報道として伝えたところによると、同国連邦裁判所のRoyce
Lamberth判事は、2025年3月14日にトランプ大統領が出した大統領令に基づいてUSAGMがVOAへの支出を停止し、VOAを解体した措置を無効として、VOAを復活させる判決を出した。特に従業員が解雇やや活動停止に追い込まれたこと、海外からの職員が母国に強制送還されるリスクにさらされたこと、報道の自由がない地域で人々から信頼できるニュースソースを奪ったことを問題とした。また大統領令では「必要最小限度の機能であるべき」とされているのに一挙に解体した点も問題であるとしている。トランプ政権はVOAを「左翼の砦」と断定し一挙に解体しようとしているが、これは米国憲法修正第一条に述べられた言論の保護に抵触し憲法違反と判断した。また議会が法律によって承認した資金を支出しない姿勢は立法府の権限を侮辱するものであるとしている。更にVOAが80年の間、途切れることなく毎年議会に計上される予算のみに頼って、米国の国際放送に貢献してきた事実に触れ、今回問題となっている大々的な解体行動を起こす前に、こうした長年の信頼関係を考慮した形跡がないと批判した。原記事はhttps://www.politico.com/news/2025/04/22/voice-of-america-donald-trump-00303983。(WORIG
4/22)
◎USAGMは上訴 2版追加
カナダのTony
Pavick氏が、https://bsky.app/profile/newsguy.bsky.social/post/3lnlixa24os2nの報道として伝えたところによると、USAGMとその上級顧問Kari
Lake氏は上記のVOA復活命令を不服として2025年4月24日連邦裁判所に上訴の手続きを行った。それに伴い判決の効力が5月1日に一時停止された。(WORIG 4/24
5/2)
◎連邦裁判所がRFE/RL運用資金の支払いを命令
2版追加
英国のMike Cooper氏がAPの報道として伝えたところによると、2025年4月22日に連邦地裁のRoyce C.
Lamberth判事は連邦政府にRFE/RLに対して約1,200万ドルの契約金額を支払うように命じた。これは議会が承認して、契約に基づいて支払うもので、連邦政府の意向で支払停止にはできないとというものである。判事は立法府が決めた事項を行政府が行わないことは三権分立に反するともしている。これに対して連邦政府はそもそも連邦裁判事の任免権は大統領にあるため、判事に連邦政府に命令する資格はないと反発している。RFE/RLによれば、すでに非正社員のジャーナリストはすべて解雇され、正社員122名も一時帰休となっているが、5月1日に資金が支払われないと更なる人員の削減をせざるを得なくなり。6月には完全に活動を停止することになるとしている。(WORIG
4/29)
米国のKim A.
Elliott博士によると、米国のトランプ政権はRFE/RLへの資金支払い、VOAの復活等の裁判所命令を履行していない。VOAは直営のため閉鎖されてしまったが、RFE/RLやRFAは調整金で運営されている別会社のため手持ち資金で何とか運用されている。RFE/RLのGjeraqina
Tuhina氏はトランプ政権は裁判所の命令を無視することで、ゆっくりと確実にRFE/RLが消滅するのを待っているのだとしている。(NASWA Journal
May 2025 via WWDXC TP 1616)
◎フロリダのOCB Radio Martiの現状
米国のMelvin Eleazer氏によると、フロリダのOCB Radio
Martiの2025年4月24日現在の状況は以下の通りである。
Miamiにあるスタジオは開いており建物内に30-35名程度の従業員が働いている。1時間おきにMiamiで制作されたニュースが生送信で出ている。現在番組充足率は従来の30%程度である。Marathon送信所からの1180kHz(最高出力100kW)は24時間オンエアーしている。ノースカロライナ州Greenvilleにある短波送信所Site-Bには連続給電が復活し、送信再開ができる状況である。スタッフ数人が毎日出入りしている。(WORIG
4/24)
◎「RCI行動委員会」がカナダからの国際放送復活を提言
米国のGlenn Hauser氏によると、RCI(Radio Canada
International)のOBや同志による「RCI行動委員会」のスポークスマンWojtek
Gwiazda氏は、次のような提言を発表した。カナダがRCIを復活させるべき時があるとすれば、それは間違いなく今である。米国トランプ政権によってカナダの主権が攻撃されている今、カナダ人がいかに屈服せず、集団で抵抗し、アイデンティティを再発見しているかを世界に伝える必要があるからだ。またVOAをはじめとする米国の国際放送が閉鎖されたため、カナダに関する情報を提供するだけでなく、検閲されたニュースにしかアクセスできない世界の地域に向けて独立した情報を提供するというこでも意味がある。カナダには多チャンネルのマルチメディアを提供する多言語の公共放送局がある。我々の持つ既存のプラットフォームを活用した多言語RCIが、情報混乱の世界に寄与できるチャンスがある。全文はhttps://rciaction.org/blog/time-to-restore-canadas-world-service/を参照のこと。(WORIG
4/1)
◎Kari Lake氏は国務省に
英国のMike Cooper氏が、Washington
Postの報道として伝えたところによると、トランプ大統領に次期VOA局長として指名されたKari
Lake氏は、VOAの解散に伴い局長にはならず、上部機関であるUSAGMの上級顧問となっていたが、USAGMも解体されることになっているため、このほど国務省に転籍することになった。役職はまだ明らかではない。国務省と連携してUSAGMとその関連機関や企業を完全に解体する役割になるものとされている。彼女は当初VOAの解体に反対し、Yelon
Musk氏に反発していたが、トランプ大統領が「VOAは敵対勢力の手先」と指摘したことから、意見を翻し、積極的に解体を推進する立場に回った。原記事はhttps://www.washingtonpost.com/politics/2025/04/09/kari-lake-voa-doge/。(WORIG
4/9)
◎Radio Free Asiaの状況 2版追加
英国のMike Cooper氏が、Radio Free
Asia(RFA)の報道として伝えたところによると、同局は3月末にトランプ政権による助成金打ち切りに対して訴訟を起こした。放送の大半がカットされた後も今まで行われてきた9カ国語全部でwebサイトやSNS上での最新ニュースの提供は継続している。報道の自由が殆ど無いか全くない国向けの放送だからである。過去10年以上にわたって、短波や中波ラジオの利用は減少しているが、インターネットへのアクセスが悪かったり、政府による検閲を受けたりする地域では、短波ラジオは依然として重要な選択肢となっている。RFAが唯一のニュースメディアである地域も多い。例えば2025年3月28日大地震に襲われたミャンマーでは、紛争地域である西部ラカイン州のリスナーから短波放送を増やして欲しいという要求があった。この地域は大地震による被害は免れたが、国営MRTVの短波放送は聞こえが悪くしかも限定的な報道しか行われないため、多くの人々は地震の被害について知らされていない状況である。原情報はhttps://www.rfa.org/english/asia/2025/04/04/china-tibet-shortwave-radio-free-asia/。(WORIG
4/8)
英国のMike
Cooper氏がCNNの報道として伝えたところによると、RFAの起こした訴訟に対してもLamberth判事は、4月末にRFE/RLと同様な理由で勝訴の判決を下したが、トランプ政権は上訴し、2025年5月1日に判決の効力が一時停止された。資金枯渇に陥ったRFAは5月2日に、スタッフの大半を解雇し、ニュース放送とストリーム配信の大半を停止せざるを得なくなった。ただし解雇され帰国すると逮捕・処刑の恐れがある立場の弱いスタッフは除外された。原記事はhttps://www.cnn.com/2025/05/02/media/radio-free-asia-lay-offs-amid-trump-funding-battleを参照のこと。(WORIG
5/2) USAGM配下のモニター機関「IBB
Monitoring」は現在も機能しており、https://ibbmonitor.appspot.com/sounds/query上でRFAを含む特定の局の世界中でのモニター結果を検索できるそうです。
RFAビルマ語のHP
◎USAGM送信所はGreenvilleを除いてすべて廃止
米国のGlenn
Hauser氏が、匿名の信頼できる筋から得た情報では、USAGMの送信所は、本土にあるGreeville送信所を除いて、再開される見込みはない。既に送信所の技術者、運用者は退職するか、解雇されていなくなっている。1942年以来83年に渡り実施されてきた米国の国際放送は、トランプとイーロン・マスクによりわずか数週間で終焉を迎えることになった。(WORIG
4/10)
◎チェコ国会議長が米議会にRFEへの資金提供継続を要請
英国のMike
Cooper氏が、チェコCTKの報道として伝えたところによると、2025年4月11日チェコ国会の上下両院議長Milos Vystrcil氏とMarketa
Pekarova Adamova氏は米国議会のMike Johnson下院議長、Chuck
Grassley上院議長代理に対してRFEに対する資金提供を継続するように申し入れた。民主主義的価値観の擁護に貢献してきたRFEの廃止は権威主義体制の勝利と言論の自由の弱体化を招くと警告し、それを避けるための対話に参加する用意があるとしている。(WORIG
4/12) RFE/RLの本部はチェコにあります。RFE/RLの廃止で最も危機感を強めている国といえましょう。
◎Radio Libertyロシア語放送は資金切れでも継続 ~無料中継!
英国のChris Greenway氏によると、Radio Libertyの中波ロシア語放送(Radio
Baltic Wave
1360kHz)はUSAGMが契約資金を支払わないために、2025年4月15日で中止すると同局は発表した。以後はオンライン及び衛星放送のみになるとしていた。しかし同日遅くなってからRadio
Baltic WaveはRadio Libertyを01:30-04:00に無料で中継することになり、中波放送は継続されることになった。(WORIG 4/15)
この時刻はNHK Radio Japan(ロシア語 02:30-02:50)他の中継に使われており調整が行われたものと思われます。
◎USAGM送信所搬入中の送信機が宙に浮く
米国のGlenn
Hauser氏によると、USAGMのKuwait送信所は3基の短波送信機をAmepgon社製の新品に入れ替える工事中であったがすべて中断されて宙に浮いてしまった。またGreenville送信所にはContinental社製の100kW送信機を入れ替え導入する予定ですでに搬入されているが設置されずに放置されている。これら送信機をどうするつもりなのであろうか?(WORIG
4/22)
◎CCrane社の受信機等が値上げ
米国のJohn
Figliozzi氏によれば、米国で受信機等を販売しているCCrane社は、販売価格を20%値上げした。「コスト上昇」のためとしているが、同社の販売している受信機等はすべて中国製であるため、トランプ政権による2025年4月3日からの関税額引き上げの先手を取った形である。(WORIG
4/1)
◎Rádio Voz Missionariaが送信機を取得
ブラジルのRudolf Grimm氏によると、同国のRádio Voz
Missionariaは2025年4月5日朝、放送で同局が3基の短波送信機を新たに取得したと伝えた。これらの送信機は49、31、25mbの放送にそれぞれ使用される予定である。また停波している5940kHzは4月中旬には復活すると予告した。3基の送信機はRádio
Marubyが使用していたものを譲り受けたと考えられる。その場合25mb(11750kHz)は出力が1kWから10kWに増力することがきたいされる。(WORIG
4/5)
同氏によると、2025年4月11日に送信機が燃損してQRTしていた5940kHzの送信が復活した。単なる試験送信か、完全な復活かはまだ不明である。(WORIG
4/10)
◎DRM放送によるeラーニングプロジェクト
米国のGlenn Hauser氏が、Digital Radio
Mondialeの発表として伝えたところによると、同団体は2025年3月29日の02:00-04:00にWoofferton送信所から5875kHzDRMで、南ドイツ及びスイスをターゲットの多言語によるeラーニングの実験放送を行った。音声とともにデジタル教科書(グラフィック付)も同時送信された。この実験放送は成功し多くのリスナーから受信報告が届き、ニュージランドからの報告もあった。DRMで言語レッスンが可能であることがわかり、今後は西アフリカの生徒を対象に実験放送を行うことにしている。原記事はhttps://www.drm.org/successful-drm-test-for-first-e-learning-african-project/。(WORIG
4/5) 受信機は?
◎ロシア語放送関連サイト
ロシアのIgor Yaremenko、Igor
Garshin氏によると、世界で行われているロシア語放送のA25スケジューツが以下のサイトで公開されている。
ロシア語放送周波数スケジュールA25(局別) https://www.novosibdx.info/schedules.html
ロシア語ラジオ放送A25(時間別) https://muromdx.ru/resources/radioveshchanie-na-russkom-yazyke(RUS-DX
#1336 via WORIG 4/6)
◎中国之声9500kHzの使用停止
中国之声(CNR第一放送)は長年使用してきた9500kHzをA25では停止した模様である。中国各地のどこでも受信されていない。(小林放送局 3/30-4/5)
9500kHzは中国河北省の石家荘送信所より出力100kW(165°)で、05:25-03:05の全放送時間送信を行っていました。HFCCのA25スケジュールには登録されています。
◎中国公式放送局リストを発表
中国広播電視総局は2025年3月31日現在の全国放送局リストを発表した。県レベルの局のTVチャンネルの削減が目立つ。江西広播電視台、汕頭広播電視台(広東省)、梧州広播電視台(広西壮族自治区)ではTV2チャンネル、ラジオ2放送が削減されたのが目立つ。また河池広播電視台はTV一チャンネル、ラジオ放送のみになってしまった。全リストはexcel形式でhttps://www.nrta.gov.cn/col/col69/index.htmlよりダウンロードできる。(小林放送局
3/30-4/5) 「地級以上広播電視播出机构及頻道頻率名録」が最も役立ちます・
◎アラスカHAARPが8月にSummer School
米国のBill Smith氏によると、アラスカのHAARPは2025年8月5-14日に「Polar and
Radio Science Summer
School」を実施する。今年は地球近傍空間の実地探査に重点が置かれる予定で。この期間中何らかの短波実験電波の発射やデモンストレーションが行われる可能性が高い。(WWDXC
TP 1613)
◎ブルガリアKostinbrod送信所の設備について
ロシアのAnatoly
Klepov氏によると、ブルガリアのKostinbrod送信所では現在もなおソ連時代の旧式な送信設備が使われている。ブルガリアは欧州市場で旧式機の真空管をどのように入手しているのであろうか? 現在使用中のVO-71型エキサイターの写真をhttps://vk.com/public158109176?z=photo-158109176_457240478%2Fbdbc978e06fe9c4f02に示す。(WWDXC
TP 1613) デジタル表示に昔懐かしいニキシー管が使用されています。
◎国民統一放送が周波数変更
米国のRon
Howard氏によれば、台湾の送信所から北朝鮮向に放送されている韓国の国民統一放送(National Unity
Radio)がA25では6115kHzから7340kHzに変更された。放送時間は21:00-24:00のようである。北朝鮮からのジャミングがかかっている。(WWDXC
TP 1613)
◎RUS-DXグループをGoogleが排除
ロシアのAnatoly
Klepov氏によると、同氏が関係するRUS-DXの英語グループがGoogleより排除された。理由は「spamやmelware、その他の危険なコンテンツを配布した」というものだが、具体的な内容は明らかにされていない。このグループは2015年より英語によるDX情報の交換・提供を行ってきた。RUS-DXのニュースレターは別のメイリングソフトから従来通り送付される。(WWDXC
TP 1613)
◎Estación 4940のその後
米国のBill Macdavitt氏によると、ベネズエラから出ていると言われているEstación
4940は最近番組編成が変わり、宗教番組はあまり出なくなった。アナウンスメントも変化し以下のように出ている。http://www.swlqslmuseum.com/Estacion4940/4940apr92025.mp3。これを英語にAI翻訳したものは、http://www.swlqslmuseum.com/Estacion4940/4940englishapr92025.mp3である。これによるとベネズエラのリスナー向けの放送であることは分かるが、ベネズエラからの送信であるとは言っていない。60mbでは何時でも聞こえる唯一の南米局となっている、送信出力が増強された模様である。Maduro大統領はすべての局を閉局させたベネズエラからの局であることも驚きだ!(WORIG
4/9)
◎モルドバGriogoripol送信所よりロシアChukotに短波試験送信 ~11530/12160kHz
ウクライナのAlexander
Miatlikov氏によると、モルドバ(ドニエプル川東岸のロシア地域)のPridnestrovian Radio and Television
Centerは、Grigoriopol送信所からロシア最東端のChuktoに向けた短波試験放送を、2025年4月10日の06:00-06:30、12:00-12:30、18:00-18:30に行う。周波数は7365kHzと発表されていたが11530kHzに変更された。番組は「Vesti
FM」の中継である。ロシア製PKV500M送信機を使用し、出力300kW、15°で極東向に行われる。RTRSの極東支部の要請で実施され、この地域を短波でカバーできるかどうかを評価する。ロシアの極東地区ではKomsomolsk-na-Amurに100kW及び250kW短波送信機が残存している筈で、過去にこの送信所からChukto向にDRM短波放送の送信試験を実施したことがあった。(WORIG
4/9)
同氏によれば、更に4月12日の同時刻には12160kHzで再送信が行われる。(WORIG 4/11)
◎ブラジル短波海賊局リスト
ギリシアのZacharias
Liangas氏によると、ブラジル国内のリモートSDRで確認した2025年4月月現在の短波海賊局は以下の通りであった。
6135 Rádio Scalla - ブラジル南部ではいつも聞こえる
6150 Rádio Saturno - オーストラリア南東部で受信できる常連局
6200 Rádio Ancora - 不定期
6205 Rádio Country - 希に放送している
7350 Rádio Scalla - 6135kHzとパラ、良く聞こえる
7670 Rádio Country - 不定期
9290 Rádio Araucaria - 不定期
(WORIG 4/8)
◎アフガニスタンが国境地方にAMラジオ局設立
英国のMike Cooper氏が、BBC
Monitoringの報道(4/9)として伝えたところによると、タリバン政権下のRadio TV
Afghansitan(RTA)は国境地帯にある各都市にAM放送を設立すると発表した。その最初のものとして南部Kandahar県に放送局「Shariat
Ghag」(Shariaの声)が設置され、開局セレモニーが行われた。目的は「敵のプロパガンダ」に対抗するものであるとしており、メディア統制の一環であると見られる。(WORIG
4/10)
László Tringer氏によれば、アフガニスタンのRTA Voice of
ShariaはKandaharに新たな中波局を設置した。周波数は864kHz、出力10kWである。(Arctic Radio Club mv-eko 14
April via WORIG 4/15)
◎スロバキアのRimavská Sobota短波送信所解体に
スペインぼ短波クラブAERが、Radio Slovakia
International(RSI)の報道として伝えたところによると、スロバキア政府は2022年以来使用されていないRimavská
Sobota短波送信所のアンテナ群を完全撤去する。施設への立ち入りが禁止されているにも関わらずアンテナに登って危険なことを輩が後を絶たないためである。12本のアンテナマスト(短波指向性アンテナ3基、中波用1本)を2025年4月から7月の間に3段階で爆し、10月までに完全撤去する。この送信所は1956年チェコの企業によって建設され、当初は90mのマストが3本であったが、1982年頃180mのマストが建てられた。2基の短送信機でRSIの放送を世界中に行っていた。(WORIG
4/10)
Rimavská Sobota短波送信所 (YouTubeより)
◎中国局の休止・停波
遼寧省建平県にある第334中継局は設備更新工事のため2025年4月8日~5月15日に休止する。そのため同中継局から送信されている遼寧之声(AM1143kHz)と朝陽新聞総合広播(AM747kHz)はこの期間停波する。遼寧之声(1143kHz)と朝陽新聞広播(747kHz)は休止する。(小林放送局 2025.4.6-12)建平は遼寧省朝陽市北部にある県。遼寧之声は遼寧広播電視台の綜合広播のこと、朝陽新聞広播は朝陽広播電視台のラジオ放送。中継局の出力は1kW。
広東省の東莞音楽広播(FM
104.0MHz)は2025年4月16日01:00を以て放送を終了すると番組内で予告した。以降は東莞交通広播(FM
107.5MHz)と合併して東莞交通音楽広播となる。(小林放送局 2025.4.6-12)
中国広西壮族自治区の梧州生活広播(97.5MHz)が2025年4月20日の01:00で放送を停止した。放送停止の2日前に梧州市広播電視台(梧州市融媒体中心)は「梧州日報」に国家広播電視総局の指示で停止する旨の発表を行った。同放送は2016年5月に梧州市広播電視台の第3のラジオ放送として放送を開始した。当時「生活」の名称は目新しかった。「優れた放送でスローライフを」(慢生活·優広播)をスローガンにした放送であったが実際は半分以上が音楽番組であった。従来からある綜合広播(100.8MHz)と交通広播(107.5MHz)は継続する。(Cahcn的自留地
4/19)
東莞音楽広播のロゴ
◎旧Radio Nederlandの懐かしいIS
米国のGlenn Hauser氏によると、旧Radio Nederlandの懐かしいInteval
Signalメロディーの原曲がYouTube上で提供されている。https://www.youtube.com/watch?v=Km4xQKbiL4E。(WORIG
4/16) この曲は「Merck toch hoe sterck」(強さを自覚せよ)という名称のオランダ軍歌のメロディーで、1622-25年にAdriaen
Valeriusによって作曲されたものです。オランダ国家「Wilhelmus」にも一部が使われています。
歌い出しが「Merck toch hoe sterck」だ!
◎マラウィでは中波放送消滅
Jarmo Patala氏がMalawi Broadcasting
Corporation(MBC)の技術部長から得た情報では、同局は756kHzの中波送信を最近停止し、国として中波放送から撤退することになった。(Arctic
Radio Club mv-eko 14 April via WORIG 4/15)
◎Akashvani External ServiceのA25スケジュール公開
インドのJose Jacob氏によると、同国Akashvani External
ServiceのA25スケジュールが公開された。https://prasarbharati.gov.in/wp-content/uploads/2025/04/External-Services-30.03.2025-.pdf。受信報告は<spectrum-manager
@ prasarbharati.gov.in>へ。(WWDXC TP 1614)
◎TWRアジア向の一部はMadagascarから中継
Trans World Radio(TWR)はインド向の放送をMadaghascarのTalata
Volondry送信所より行っている。スケジュールは23:00-23:45で周波数は17700kHz(250kW
45°)である。15-30分おきに曜日によって異なった言語(ヒズー語など)で放送されている。英語は土曜の23:15-23:30と日曜の23:15-23:45である。(WWDXC
TP 1614)
◎スリランカPuttalam送信所からの送信A25
Trans World
Radioはインド、スリランカ向放送の一部をスリランカのPuttalam送信所から行っている。時間は09:00-10:00、23:45-00:45で15分おきに曜日によって異なった地域言語の放送がある。英語放送は火ー土曜の09:45-10:00、土
23:45-00:00、毎日00:00-00:45となっている。周波数は882kHz、350kW。(WWDXC TP 1614)
TWR Puttalam送信所 (TWRより)
◎BBC Soundsの国外配信廃止を延期
英国のMike Cooper氏がIrish
Timesの報道として伝えたところによると、BBCは2025年4月末で「BBC Sounds」の国外配信を廃止し、英国外のリスナーはBBC.comよりBBC
World ServiceとBBC
Radio4のもが聴取できるようにしてそれ以外のラジオ放送へのアクセスを禁止する計画であったが、2025年4月18日この計画を延期すると発表した。隣国アイルランドなど諸外国のリスナーから不満が寄せられており、BBC
Sounds以外のプラトフォームで外国のリスナーがBBCの他の放送を聞くことができるようにする計画を進めており、その方法が確定するまではBBC
Soundsでの提供を継続するとしている。原記事はhttps://www.irishtimes.com/politics/2025/04/17/plans-to-restrict-bbc-sounds-outside-uk-delayed/。(WORIG
4/19) BBC Sounds(https://www.bbc.co.uk/sounds)は4月下旬現在従来通り提供されています。冒頭の「We're
replacing BBC Sounds outside the UK and bringing you BBC.com, a seamless way to
read, watch, and listen - all in one place.」の文言は変わっていません。
◎Radio Six Internationalスケジュール変更
英国Radio Six InternationalのTony
Currie氏によれば、同局は2025年4月12日以降放送時間を毎週日曜日の06:00-07:00 9670kHz(Channel 292
Rohrbach送信所 10kW)に変更する。QTHはPort Ramsay, ISLE OF LISMORE, PA34 5UN, Scotland,
UK、URLはhttp://www.radiosix.comである。(WORIG 4/19)
◎ロシアRadio Mariaがイースターで一時復活もその後放送停止
ロシアSt.Petersburgの当局はカトリック局Radio
Mariaが1053kHz(St.Petersburg)と92.6MHz(Vyborg)で2025年4月16-20日の一定時間に放送することを認めた。オンラインでの放送は継続されている。(RUS-DX
#1338 via WORIG 4/20)
ロシアSt.Petersburgの当局の発表によると、Radio
Mariaは同局からの申請により、2025年4月21日以降はSt.Petersburg及びVyborgからの放送を一時停止することになった。(RUS-DX
#1339 via WORIG 4/27)
◎Radio Kahuziの短波復旧作業は継続
米国のDon Robinson氏がコンゴの宗教局Radio
Kahuziから受け取ったメールによると、短波放送の復旧作業は、現地で内戦が続く中でも継続されている。戦争が続いているため短波復旧作業に当たる技術者の帰国日は2025年5月17日の延期されており、その期日までに復旧を完成することが求められている。4月19日にケニアから技術者が戻り、屋根の雨漏りの修理を行っている。送信機は到着しており送信再開の準備はできている。(WORIG
4/20)
◎コロンビアの日本紹介番組FUKUOKA
ボゴタのコロンビア国立大学放送局 Radio UNAL(98.5 MHz)では毎週金曜日0400-0500JSTに日本の文化を紹介する番組 FUKUOKA
を放送している。アニメ、漫画、伝統芸能、お祭り等幅広いテーマを取り扱っており、話の合間には適宜音楽を挟んでいる。制作およびアナウンス担当はアレハンドラ・カルバハルである。番組(ポッドキャストおよびオンライン)は
https://radio.unal.edu.co/categorias/programa/fukuoka で聴くことができる。
(東京 平原哲也氏)b番組はスペイン語です。
4月18日放送FUKUOKAのロゴ 左の花札、日本では三月の光札「桜に幕」の筈だが、コロンビアの花が描かれている!
◎HCJBロシア語放送のメルアド変更
HCJBロシア語放送(Радио Анд)はE-mailアドレスを<hcjbraport @
gmail.co>に変更した。同放送は毎週日曜日の00:30-01:30に11700kHz(Nauen 125kW 100°)で行われている。(RUS-DX
#1339 via WORIG 4/27)
◎Music Programmes on Shortwave改訂版発行
英国のAlan Roe氏によると、同氏は「Music Programmes on Shortwave
A25」の改訂版を発行した。各短波局の音楽番組を時間順に掲載している。pdf版でhttps://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2またはhttp://tinyurl.com/shortwaveprogramsよりダウンロードできる。(WORIG
4/27
◎スペイン・ポルトガル大停電短波放送にも影響
英国のMike Cooper氏、米国のJohn
Figliozzi氏らによると、2025年4月28日に発生したスペイン・ポルトガル全土の大停電により、スペインRNEは海外向放送REEを含むすべての放送を同一の情報番組に切り替えて放送している。また送信所も影響を受けた模様でREEの一部の放送が休止した模様である。(WORIG
4/28)
英国のMike
Terry氏がTelegraphの報道として伝えたところによると、この停電はスペイン内陸部に生じた極端な温度差で、高圧送電線に異常振動が発生したことが原因のようである。この異常振動が電気系統間の同期障害を引き起こし、相互接続された電力線を通じて次々に障害をもたらしたらしい。解決には国際的な電気の流れのバランスを調整する必要がありそうだ。スペイン・ポルトガルでは多くのラジオ局が停電に見舞われて一時放送できなくなったが、ラジオ放送全体への影響は少なかった。MadridやBarcelonaでは人々が路上にスマホをかざして飛び出したが、ネットワーク自体がダウンしており無駄であった。情報を得るために電池稼働のラジオを売る店には行列ができた。あるリスナーは「昔学校で習った方法に戻ってしまった」と語った。(WORIG
4/28) こういう事態になった時にはスマホは使えずラジオしか頼るものがないことが良くわかります。
◎BCLファンの情報誌 「ABC50’s No16・あーゆぼーわん No11」公開開始
秋葉原BCLクラブは情報誌「ABC50’s」のNo.16と「あーゆぼーわん」のNo.11を合体した「ABC50’s No16・あーゆぼーわん
No11」の公開を開始した。内容は以下の通り。
ABC50's No.16:中学生の日本ラジオ博物館訪問記、NHK ワールド・ラジオ日本のベリカード (A22~B23
シーズン)、世界のベリカード「HCJB the Voice of the Andes」、ベリカードの中の風景「ミヤラジ」、BCL旅日記(2024 年 4 月~9
月)、2024-2025年 私の BCL日記、FMゲルマニウムラジオの楽しみ、総務省総合通信局へ配備の臨時災害放送局用設備、速報!AM 局運用休止実験の延長。
あーゆぼーわん No.11:戦後・黎明期に聴いた放送局のベリカード、日本で入手が難しい(かもしれない)ベリカード、HCJB「アンデスの声」
26020kHz ベリカード、1975年ごろの KBS ラジオ韓国のベリカード、メーターバンド、Thank you 路地猫。
秋葉原BCLクラブHPからpdf形式でダウンロードできる。https://abc50s.net/。なお冊子版は現在準備中である。(秋葉原BCLクラブ 伊藤晃氏)
◎FCCに対する短波放送の改善要求
米国FCCには政府、個人(アマチュアや放送局など)から数々の要求がきているが、その内短波放送に対する改善要求には次のようなものがある。 ・現在外国で聞く人だけとされている短波放送の対象に米国内で聞く人も含めて欲しい。
・現在50kW以上とされている送信出力をアナログの場合5kW以上に緩和して欲しい。
・一律に50kW以上とされている出力制限をデジタル短波放送の場合は1kW以上、11mbの場合はアナログ100W以上、デジタル20W以上に緩和して欲しい。
(NRC DX News May 6 via WORIG 4/29)
出展略称
WORIG : World of Radio io group
WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
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