月刊短波2026年1月号
編集 赤林隆仁  時間  JST
謹賀新年

◎国際返信切手制度2026年いっぱいで廃止
 
ドイツのHarald Kuhl氏によると、国際返信切手(IRC)が全世界的に2026年いっぱいで廃止されることになった。IRCの制度は1907年10月1日以来120年にわたり万国郵便連合加盟国(UPU)192カ国の間で普遍的な貨幣として使用され機能してきた。しかし2025年9月17日にUAEのドバイで開催された第28回万国郵便連合総会で2026年12月31日を以てこの制度を廃止することが決定された。廃止の理由はデジタル化の進展で必要性がなくなったことと、郵政事務の簡素化である。(WORIG 12/15) 多くのBCLがこの制度の恩恵にあずかってきましたが、ついにこの日が来ることになりました。2026年12月31日以降は交換ができなくなりますので手持ちのIRCは使い切ってしまうことが必要です。

現在通用中のAbidjanモデルのIRCが最後となる


◎クルド秘密局Denge Gelが放送終了
 
英国のAlan Holder氏によると、11500-11550kHz付近で放送していたクルド秘密局Denge Gelが2025年12月2日より放送されなくなった。同局のHPには「閉局した」旨のメッセージが掲載されており、ストリーミング音声も途絶えている。なお短波や衛星の周波数はまだ掲載されている。(WORIG 12/2) 過去23年間東欧の送信所より強力な電波を発信していました。
同氏によれば、クルドの報道機関ANFは2025年12月1日正式に同放送の停止を発表した。同放送は2002年に「Radyoya Denge Mezopotamya」の名称で開始され、その後「Denge Kurdistan」、「Denge Welat」を経て現在の「Denge Gel」の名称となり総計23年間放送を続けてきた。近年同局はアルメニアのGavar送信所より11500-11550kHzで放送されていたが、「Radio Erdogan」と俗称されるトルコからの妨害電波(内容はトルコの軍楽とエルドアン大統領の演説)を受けていた。今回の放送終了はトルコとクルド系勢力の間に和平合意がなされたことによるものと推測される。(WWDXC TP 1639)

HPには「Radyoya Dengê Gel Tê Girtin.」(閉局しました)というメッセージが


◎WRTH2026冊子版発行 ~日本語版「WRTHの使い方」も同時発行
 
World Radio TV Handbook(WRTH) 2026の冊子版が発行され、予約者に送付された。1946年の所版以来第80版となるが、冊子版はこれが最後となる。予約者のみに送付され、追加印刷は行われない予定である。ページ数は832ページと2025年版より32ページ増えている。巻頭カラーページの特別記事は「オーストリアで聴くオーストラリア」、「Norfolk諸島の3局」、「ジブラルタルのラジオ放送」、「DRM技術の進歩」、「スバルバード諸島と放送局」、「Radio Tonga」、「陸の中の『島』レソトの放送」「放浪DXerの生活」、「WRTHにISの楽譜が掲載されていた時代」。恒例の受信機評価は「Reuter RSR200B SDR受信機」、「旅行用ラジオQODOSEN DX-286」の記事の他入手可能なBCLラジオ・通信型受信機別の各機種5段階評価が掲載されている。受信用ソフトについては「中波DXer用Jaguar SDR Software」、「記録受信帯域を後で詳細に分析できるWAVVIEWDX」が掲載されている。国際放送局の減少を反映して「国際放送」の部分は2025年版の44ページから41ページになっている。冊子版と同じ内容の電子版(E-BOOK)は€47.90、対話型のwebアプリ(主としてスマホ用)は€47.90。http://wrth.infoより直接購入できる。
 IBSジャパンでは従来WRTHの冊子版に日本語の「WRTHの使い方」をつけて販売していたが、「WRTHの使い方」はE-BOOKのWRTHにも適用できる。日本語の「WRTHの使い方2026」は13ページで、WRTH2026の重要部分の概要と使い方を日本語で説明している。また海外からの日本語放送、2025年ハイライトもついている。IBSジャパンでは「WRTHの使い方2026」を\430(本体\290、送料\140)で個別販売している。希望者は<jswchq @ gmail.com>にて在庫を確認の上指定の郵便振替口座に送金する。(赤林)



◎VOAの朝鮮語放送が復活に
 
米国のKim Elliott氏によると、VOA朝鮮語部門は2025年12月17日より00:30-00:35に朝鮮語ニュース番組をオンラインで復活させる。https://www.voakorea.com/。韓国の北東亜細亜放送研究会によればこの5分間の朝鮮語ニュースは3回繰り返して、水-日曜の00:30-00:45に9310kHzで短波でも放送される。(WORIG 12/15) 復活したフィリピンTinang送信所より250kW、21°。
 ひっそりとした再開で、1日5分の簡潔なニュース更新のみである。数ヶ月前の「北朝鮮向けに何らかの放送を行う」と表明していたので、約束を一応果たした形である。またオンライン朝鮮語ニュースの更新も再開されている。VOAの旧朝鮮語部門の職員は解雇されたため外部委託で制作されているものであろう。(小林放送局 12/14-20)

◎Radio BelgranoになるCNN Argentina

   Argentina en AM y FMのfecebookによれば、Buenos Airesで950kHzで放送しているCNN ArgentinaはCNNの国際ラジオネットワークの一環として2019年3月11日に放送を開始したが、CNNの世界的再編により2025年12月19日に放送を終了することになった。以後は音楽のみを放送し、2026年1月中旬からはWAM Entertainment Company S.A.のスタジオから「Radio Belgrano」の局名で新たな番組編成の放送局に変わることとなった。(んZDXTimesでc2025 via WORIG 11/30) かつては短波放送も行っていた伝統ある局名ですが、同名の局は既に570kHzで放送しています。2波になるのでしょうか?

◎Programmes on ShortwaveにBBC WSの英語放送B25追加
 英国のAlan Roe氏によると、同氏が各局のスケジュール等をアップしている「Programmes on Shortwave」にBBC World Serviceの英語放送B25スケジュールが追加された。https://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2aまたはhttp://tinyurl.com/shortwaveprogramsを参照のこと。
「Music Programmes on Shortwave」や「Holiday Programmes on Shortwave」もそこから入手可能である。(WORIG 11/30)

◎KhabarovskにRadio Orpheus進出
 ロシアの国営クラッシック音楽局Radio Orpheus(Радио Орфей、モスクワでは99,2MHzで放送)がKaliningradとKhabarovsに進出して開局する。周波数はKaliningradが88.8MHz、Khabarovskが91.8MHzである。同局ではこれでバルト海から太平洋に至る地域で番組が聴取できるようになったとしている。なお2026年には更にクリミア半島(占領中)やVladivostok、Yekaterinburgにも進出する。その後はKazan、Zelenodolsk、Krasnoyarsk、Ufa、Rostov、Bataysk、Novocherkassk、Saratov、Engelsでも放送許可を取得している。元記事はhttps://vk.com/wall-188316460_2650参照のこと。(RUS-DX #1370 via WORIG 11/30)




◎ルクセンブルグでもDAB+放送を公式導入
 英国のMike Terry氏によると、ルクセンブルグは2025年12月1日、DAB+放送の公式導入を発表した。2026年6月までにDAB+に対応する国内ネットワークを完成する予定である。原情報はhttps://gouvernement.lu/fr/actualites/toutes_actualites/communiques/2025/12-decembre/01-lancement-dab.html。(WORIG 12/3)

◎トランプ政権VOAの海外支局・事務所を閉鎖
 英国のMike Terry氏がNew York Timesの報道として伝えたところによると、USAGMの臨時代表Kari Lake氏は、2025年11月25日付の議会通知で、VOAの海外6ヵ所の支局、4ヵ所のマーケティング事務所を閉鎖すると伝えた。議会内には中国・ロシア等の敵対国からのフェークニュースやプロパガダを阻止できなくなるとして懸念する声がある。VOAのコンテンツを中継放送していた海外メディアは中国やロシアのメディアコンテンツ中継にシフトしつつある。インドネシアのMetro TVはVOA中国語放送の中継がなくなったため、中国CGTNの中継に振り替えた。Lake氏は非常事態が起きた際には海外への情報提供を業者に外注することで対処可能だとしているが、VOA関係者は「雨が降った時だけ気象予報士を雇うようなものだ」と批判している。原記事はhttps://www.nytimes.com/2025/12/02/us/politics/trump-voice-of-america-overseas-offices.html。(WORIG 12/4)  同時にドイツ(Biblis,Lampertheim)、タイ(Udon Thani,Rasom)、ボツワナ(Selebi-Phikwe)、シブチ(Dorale)の計6送信所をの2025年末に閉鎖することも発表されました。

◎WBCQが6160kHzの放送を削減
 米国WBCQのAlan Weiner社長によれば、WBCQは終日放送であった6160kHzの”Radio Angela"の放送時間を2025年12月より08:00-17:00に削減する。(WORIG 12/4)

◎「Music Programmes on Shortwave」第2版発行
 英国のAlan Roe氏によれば、同氏は「Music Programmes on Shortwave」第2版を発行した。https://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2aまたはhttps://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2aよりダウンロードできる。(WORIG 12/4)

◎「Broadcasting in Russian Handbook」2025年夏版発行
 ロシアAlexander BeryozkinのAlexander Beryozkin氏によると、同クラブより 「Broadcasting in Russian Handbook」の2025年夏版が発行された。第39版となる。ロシア語による海外向短波及び中波放送のB25スケジュールが掲載されている。更に略語・用語事典、A25でのロシア語放送の状況、インターネット放送についての情報も記載されている。A5版、80ページ、内容はロシア語である。詳細、価格、入手方法は<dxspb @ nrec.spb.ru>の同クラブに問い合わせる。(RUS-DX #1371 via WORIG 12/6)

◎South Africa DX Reportの受信報告にeQSL発行
 Wavescanで毎月第4日曜日及びその翌日に放送されている「South Africa DX Report」を主催するAndre Gouws氏は受信報告に対してeQSLを発行している。受信報告の宛先は<andre9 @ duck.com>である。(RUS-DX #1371 via WORIG 12/6)

◎BCL関係博物館等のバーチャルビデオツアー
 Vation Radio Museum::https://www.youtube.com/watch?v=CpqO0cCy0iw 16分9秒
 Shortwave Radio Museum (インド Bengaluru): https://www.youtube.com/watch?v=6H3HBAtUVfU 12分27秒
 Vintage Radio & Communications Museum(米国コネチカット州Windsor): https://www.youtube.com/watch?v=8tjK91lQkII 72分5秒
(CIDX Messenger Dec 2025 via WORIG 12/6)

◎Hans Knot International Radio Report 2025の第5版発行
 英国のMike Terry氏によると、欧州海賊局の歴史や現状についての情報を提供する「Hans Knot International Radio Report」の2025年第5版が発行された。関係者の訃報も掲載されている。https://offshoreradio.info/wp-content/uploads/2025/12/hans-knot-int-radio-report-2025-05.pdf。(WORIG 12/9)

◎スペインREEが国内他言語海外放送放送も開始に
 ウクライナのAlexander Miatlikov氏がイタリアのRadiorama#134の報道として伝えたところによると、スペインのRadio Exterior de España(REE)は2026年よりスペインで話されているスペイン語以外の3言語-カタロニア語、ガリシア語、バスク語-の海外放送を実施することを発表した。(WORIG 12/8) バルセロナの空港に降りると案内表示はカタロニア語で書いてあります。

◎スペインRNE2025年12月30日で中波全面廃止
 英国のDave Kenny氏によると、スペインRadio Nacional de Españaは2025年12月30日の11:00に全中波放送を終了廃止する。中波放送のサービスは1937年より行われていた。リスナーはFM、DAB+、ネットで同じ内容の放送にアクセスすることが求められている。廃止される100kWの高出力周波数は以下の通り。
 RNE1 576 585 612 621 639 648 684 693 729 738 774 801 855 972kHz
 RNE5 531 558 567 576 603 657 720 747 909 936 1017 1098 1107 1125 1152 1305 1314 1413 1503kHz
 なおRNEの中波廃止後も、Cope, SER, Onda Cero等の民間放送は中波で継続される。
(WORIG 12/10)
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、現在中波放送を聞いているのはスペイン人の1%程度にすぎない。中波放送は第一放送(RNE1、Radio Nacional)、第五放送(RNE5、Radio 5)の番組用に使用されてきた。中波用の送信機は総数100基で、10-25kW程度のものが大半である。もっと強力な送信機もあるが実際には減力送信を行っていた。例えば600kWの3送信所(Madrid 585kHz、Seville 684kHz、Barcelona 738kHz)は昼間150kW、夜間100kWに、300kWの3送信所(Tenerife 621kHz、A Coruna 639kHz、Murcia 855kHz)は昼間100kW、夜間75kWに減力して送信を行っていた。欧州ではこれまでに26か国が中波放送を全廃している。(WWDXC TP 1638)

◎中国局の改廃
 ・休止されていた福建省福州市の海峡之声(FM90.6/99.6MHz)と中国華藝広播電台(FM 107.1MHz)のFM放送は復活しているのが確認された。
 ・広東省の深圳生活広播の中波放送1287kHzは既に送信を停止していることが分かった。(小林放送局 12/14-20) 深圳生活広播の中波放送1287kHz(5kW)は2025年5月20日近々に廃止することが発表されていました。
 ・江西省の吉安(きちあん)市融媒体中心は2025年12月9日吉安交通広播(FM91.3/100.6MHz)を2025年12月30日01:00を以て放送終了とすると布告した。優良番組や特色ある番組は吉安綜合広播(FM95.6/102.1MHz)より引き続き放送される。(Cahcn的自留地 12/10)
 ・江蘇省の鎮江経済広播(FM90.5MHz)が2025年12月22日の放送を終了した。12月16日に鎮江広播電視台のネットニュース上で、TVの教育チャンネル、公共チャンネルとともに同放送を12月22日で廃止することが伝えられた。(Cahcn的自留地 12/17)
 ・雲南省の昆明文藝旅游広播(FM102.8MHz)は2025年12月30日15:00で放送を終了する。同時にTVの科学教育チャンネルも停波する。
 ・四川省の成都故事広播(FM88.2MHz)は2026年1月1日01:00で放送を終了し廃止される。
 ・福建省の南平城市生活広播(FM95.1MHz)は2026年1月1日01:00で放送を終了する。
 ・江西省の景徳鎮綜合広播(FM96.5MHz)、交通音楽広播(FM106.2MHz)は2026年1月1日01:00に放送を終了して廃止される。代替として景徳鎮新聞綜合広播が106.2MHzで同日07:00より新規に放送を開始する。
 ・貴州省の六盤水交通広播(FM93.8MHz)は2026年1月1日01:00に放送を終了し、番組は六盤水綜合広播(FM102.1MHz)に統合される。
 ・広東省の珠海横琴之声(正式名:珠海資訊广播《珠海情報放送》、FM91.5MHz)は近々に放送を終了する。放送終了日は間もなく発表される。
 ・安徽省の蚌埠(ほうふ)FM(FM104.2MHz)が2026年1月1日に開局する。既に安徽綜合広播の番組を中継する形で試験放送が実施されている。
 ・江西省の貴渓広播(FM97.2MHz)は2026年1月1日以降土曜・日曜の放送を休止する。
 ・陝西省の固県綜合広播は2025年1月1日より周波数を103.7MHzから106.0MHzに変更する。
 ・河北省の南皮県綜合広播は周波数を87.5MHzから100.9MHzに変更する。
(小林放送局 12/21-27)

◎中央広播電視総台が北京地区の3放送を廃止
 中国の中央広播電視総台は北京地区で運営する閲読之声(AM747kHz)、軽松調頻(Easy FM: FM91.5 AM 1251kHz)、勁曲調頻(Hit FM: FM88.7MH)の3ラジオ局の放送を2025年12月23日01:00を以て放送を終了した。3局ともに事前に放送終了の告知が番組内で行われた。
 放送終了の告知;
  閲読之声:12月22日21:01。
     軽松調頻:12月22日の09:06及び13:05、その後はCGTN Radioに引き継がれると発表した。
  勁曲調頻:12月22日の10:44に北京・上海での放送終了告知。
 放送終了後の状況;
  閲読之声:中央人民広播電台文藝広播のFM106.6MHzの放送を中継した。衛星放送は停止された。
  軽松調頻:北京の1251kHzは停止時点で定期停波していたがその後CGTN Radioの中継を行っていることが判明した。FM放送は上海(87.9MHz)、重慶(89.8MHz)も含めてCGTN Radioの英語放送に切替わった。衛星放送もCGTN Radioに切替わった。オンライン放送は停止された。
  勁曲調頻:オンライン、衛星放送ともに停止された。
(Cahcn的自留地 12/23) 
    廃止3局の概要は以下の通りである。
     閲読之声: 前身は2009年10月28日に開局した中央広播電台娯楽広播である。2014年前後から同局は音声朗読専門局に転換し、2019年10月21日に現在の局名に改称した。
     軽松調頻: 前身は1984年に開局した中国国際広播電台の首都向け英語放送「Radio Beijing Capital Service」である。1986年にFM放送を追加し、一時的に多言語放送も展開したが、1999年に国内向け多言語放送(後のHit FM)が開局したことで純英語放送局へ転換した。そして2003年に現在の名称に変更された。今後全周波数がCGTN Radioの中継に切り替わる。CGTN Radioとのコンテンツ同質化は以前から続いており、統合は時間の問題だったともいえる。
    勁曲調頻: 前身は1999年に開局した中国国際広播電台の国内向け多言語放送で、2003年に国際ポップミュージック局へ転換した。最盛期には国内複数の大中都市(県レベル局との提携周波数を含む)をカバーしたが、現在は北京(FM 88.7MHz)、上海(FM 87.9MHz)でのみ放送されている。近年DJが相次いで退職し「放送終了」の噂がたびたび流れていた。
(小林放送局 12/23)  747kHzは北京市東城区天壇の第582乙台から10kW、1251kHzは北京市海淀区藩庄の第582甲台から10kWで送信されています。軽松調頻は北京・上海・重慶の他にチベット拉薩にて100.0MHzで中継されています。勁曲調頻は中国国際広播電台(CRI)の運営で北京を含む全国17地点からFMで中継されていました。北京にはChina Radio Plusという名称の局があり846kHz(送信所は閲読之声747kHzと同じ第582乙台)で放送していましたが、こちらも最近「CGTN Radio 846」に名称を変更し、同局の英語放送を中継しています。846kHzの他に1008kHz(送信所は同じ)でも出ていましたがこちらは停止された模様です。

◎朝鮮中央放送720kHzがDRM放送化
 朝鮮中央放送は唯一残っていた中波アナログ放送は720kHzで慈江(チャガン)道渭原(イウォン)郡から送信されていたが、これもDRMデジタル放送に切り替わった模様である。DRMソフトで放送局名は「조선중앙제2라지오방송」(朝鮮中央第2ラジオ放送)と表示されるが、音声は復調できない。送信所は慈江道長江(チャンガン)郡に移転したとの説もある。また音声ストリームは暗号化されているか特殊なデータ形式で送られている可能性もある。(小林放送局 12/7-13) この放送局の波形は台形でなく、中央が高い山のような形になっています。従って音声成分は電波に載っていないようです。慈江道は北朝鮮北部にあり鴨緑江を挟んで中国遼寧省及び吉林省に接しています。

局名のみ表示され音声は再生できないDRM復調画面


◎KBSドイツ語放送聴取者満足度調査結果
 ウクライナのAlexander Miatlikov氏がドイツ「Kurzwellenradio」の報道として伝えたところによると、韓国KBSドイツ語サービスは2025年聴取者満足度調査の結果を2025年12月12日の発表した。回答は83カ国の2,315人から寄せられ内ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)からは112人であった。ドイツ語圏のリスナーからの評価が一番高く、100点満点の93点であった。回答者の61.4%はニュースと韓国の情報の番組に興味を示していた。またお便りの番組はドイツ語圏リスナーからの評価が高かった。世界的には人気のあるK-POP音楽にはあまり関心がないという結果であった。短波で聴いている人の割合は2023年の調査では36%、2024年では31.4%だっtが、今回は23.8%に低下した。しかし短波の継続的利用は機能する人が多かった。KBSのストリーミング放送を聴取している人は46.2%、携帯アプリで聴いている人は23.3%であった。回答者数は2023年の1,730人から増加している。原記事はhttps://kurzwellenradio.wordpress.com/2025/12/14/kbs-audience-satisfaction-survey-2025/を参照のこと。(WORIG 12/14)

◎スペイン・ポルトガル中波放送リスト公表
 スペインのJorge Garzón氏によると、2025年版最後(第3版)のスペイン・ポルトガル中波局ロストが公表された。https://iberiadx.wordpress.com/2025/12/15/listado-om-espana-portugal-2025-v-3-0/またはhttps://iberiadx.wordpress.com/wp-content/uploads/2025/12/listado-om-esp_por-2025-v.3.0.pdfからダウンロードできる。なお既報の通りRNEはすべての中波放送を2025年12月31日11:00で終了する。2026年最初のリストは2026年2月に発表される予定である。(BDXC news via WORIG 12/15)

◎RFAが新たな中国語コンテンツをXにアップ
 米国のKim Elliott氏によると、活動全面停止が伝えられたRadio Free Asiaが2025年12月5日新たな中国語コンテンツをX上にアップした。https://x.com/RFA_Chinese/status/2000595095331172531。スマホで撮影したと思われる縦長のビデオである。同局は横長ビデオを撮影機材を売却してしまっている。(WORIG 12/15)

自宅と見られる場所から報告する中国語スタッフ


◎フランス長波局が減力送信
 フランスのRemy Friess氏によると、同国国家周波数庁(ANFR)はAllouisから162kHzで送信されている長波電波の出力削減を目指している。2025年には2回の削減実験が行われた。2025年11月18日に終了した第2回削減実験の結果では受信状態の悪化は認められなかった。そのため引き続き削減が継続されている。2026年には800kWから675kWへ恒久的に引き下げることが予定されている。元情報はhttps://alloforfait.fr/mobile/news/148404-allouis-emetteur-devrait-voir-puissance-baisser-definitivement-annee-prochaine.html を参照のこと。(BDXC "Communication" Dec 2025 via WORIG 12/15) Allouisの長波はかつて国営放送用に使用されていましたが、現在は標準時報用に使われています。

◎USGM自体も建物・土地を売却して移転
 The Deskの報道によると、USAGMはワシントンDCにある現在の建物からNASAが使用している建物に2026年初めに移転する予定であることが従業員に回覧されたメモで分かった。これは12月初めにCEOのKari Lake氏によって決定された。現在の建物は土地と一緒に売却される。原情報はhttps://thedesk.net/2025/12/usagm-relocating-nasa-building-kari-lake/。(WORIG 12/16) 元々VOAとともに別の新しい機能を備えた民間のビルに移る予定でしたが、Kari Lake氏は1,500万ドルの違約金を支払ってこれをキャンセルした経緯があります。現在の入居ビルはVOAも使っていたWilbur J. Cohen Federal Buildingで、1940年建設です。

◎Julingster送信所がRadio Luxembourg時代のアンテナを撤去 ~保存のための署名運動
 フランスのMichel Fremy氏によると、ルクセンブルグJulingster送信所では、Radio Luxembourg時代の送信アンテナを撤去するための入札を行ったことが明らかになった。これに対して旧送信アンタンには歴史的価値があるとして保存のための署名運動が行われている。5,500以上の署名が集まった場合はルクセンブルグの議会での審議対象となる。署名サイトはhttps://www.petitiounen.lu/fr/petition/3878。(WORIG 12/16)

◎スウェーデンのラジオ博物館が中波試験放送
 英国のDavid Kernick氏によると、スウェーデンのGothenburg Radio Museumが12月20日の19:58頃より981kHzで実験放送を行った。音楽、CW送信、スウェーデン語と英語によるIDであった。英語のIDは「This is a test broadcast from the Gothenburg Radio History Society on 981 kiloHertz. The frequency was assigned by PTS to Swedish Post and Telecom authority.」と出た。2025年5月にも同様な試験電波が出た(WORIG 12/20)



◎ブルキナファソRFIの周波数を再割り当て
 英国のMike Cooper氏がBBC Monitoringの報道として伝えたところによると、ブルキナファソの通信高等評議会はRadio France Internationale(RFI)に割り当てられていた国内fM周波数(94.0MHz)を新たに設立されたRadio Daande Liptakoに割り当てたことが分かった。RFIは同国政府により2022年に放送停止となっており、RFI中継の事実上の終了といえる。Radio Daande Liptakoは首都Ouagadougouを拠点とし、隣国チャドのBamako、ニジェールのNiameyにも中継局を設置する。(WORIG 12/20) ロシアのRadio Sputonikを中継すると見られておりアフリカ中部地域でのロシアの影響拡大と結びついているようです。

◎ロシアChistaya Volna FMが中波放送再開
 ロシアKrasnodar地区にあるChistaya Volna FM(Чистая Волна ФМ)が1548kHzで中波放送を再開したことが多くのBCLの報告で明らかになった。遠くは中国から報告があった。この周波数は7年前に同局が放送を開始した時の周波数である。(RUS-DX #1373 via WORIG 12/21) "Chistaya Volna"とは「清らかな波」という意味。Krasnodar地区内3カ所でFMの93.9/94.9/101.0MHzで放送している音楽局です。1548kHzの送信所はKubanです。当初の出力は30Wとのことなので、中国で聞こえたとすればKuban送信センターの大出力送信機から出ているのでしょうか?



◎ロシア検察庁DWを「好ましからざる組織」指定
 ロシア検察庁はDeutsche Welle(DW)を「好ましからざる組織」に指定し、活動を制限、禁止することにした。ロシア下院の「内政干渉事実調査委員会」もこれを支持した。DWは既にロシア法務省から「外国のエージェント」と認定されており監視対象となっていた。DWが選挙についての否定的報道などで反ロシアプロアガンダの最前線に立っているとしている。(RUS-DX #1373 via WORIG 12/21)

◎Europasender Waldheimが短波DRM放送再開
 インドのAlokesh Gupta氏によると、ドイツのEuropasender Waldheim (ESW)が短波のDRM放送を再開することとなった。周波数は6195kHzで、主として欧州向に放送する。放送免許では番組内容を指定しておらず、他局の番組も自由に放送できる。放送時間は18:00-24:00で、放送日と中継する局は以下のように予定されている。出力は200W、DRMはxHE-AACの予定。
 2025年: 12/27 SE-TA2 12/28 welle370 12/29 SE-TA2 12/20 welle370
    2026年: 1/2 SE-TA2 1/4 welle370 1/5 SE-TA2 1/6 welle370 1/13 C. M. Obrecht 1/20 welle370 2/13 UNESCO World Radio Day Special
 Europasender Waldheim (ESW)はドイツのWaldheimを拠点とする、欧州をサービスエリアとする非営利DRM短波放送局で、他の放送局の番組をDRMで送信するビジネスを行っている。6195kHzの送信はSAT-Service Schneider社製逆V型半波長ダイポールを使用している。DRM送信装置も最新のDRM基準のものを使用している。URLはhttp://www.waldheim.es。E-mailは<esw @ waldheim.es>、QTHはc/o Sat-Service Schneider Funk- und Fernmeldetechnik, Landsberger Straße 62a, 04736 Waldheim, Germanyである。中継する各局の概要は次の通り。
    welle370:ドイツにおける放送発祥の地Funkerbergから放送を行っている。月例番組「Radiotag vom Funkerberg」やクルスマスコンサートの中継、年末短波マラソンなど特別番組も制作。独自の中波送信機を運営している。URLはhttp://welle370.funkerberg.de。
 SE-TA2:ドイツの民間短波ラジオ局。音楽中心の番組の他特別放送も制作。過去Nauen送信所等から高出力送信も行った。E-mailは<se-ta @ web.de>。
 C. M. Obrecht:スイスの民間ラジオ局、オリジナル音楽を制作・放送し、時々短波送信を行っている。URLはhttps://cmobrecht.jimdofree.com/shortwave-radio。
(WORIG 12/22)
 
◎Channel 292が放送免許更新~アルメニアから高出力送信も
 カナダのTony Pavick氏によると、ドイツのChannel 292は2026年1月1日以降10年間6070kHzで継続放送できる免許をFederal Network Agencyから与えられた。
 更にアルメニアのNoratus社との間で同社の送信所から以下の出力で放送を行う契約を締結した。
 短波:75-16mb間で100/300/1000kW
 中波:1314kHz 1000kW 中東・アフリカ向
 中波:1395kHz 300kW 無指向送信
(WORIG 12/22) Gavar送信所からChannel 292が出ることになりそうです!

◎ドイツSM Radio Dessau新年の高出力試験放送
 インドのAlokesh Gupta氏によると、ドイツのSM Radio Dessauは2026年1月1日の21:00-22:00に12060kHzにて高出力試験放送を行う。送信所はアルメニアのGavar、出力は100kWである。受信報告は<maxberger @ smradio-dessau.de>へ、印刷したQSLカードを希望する場合は受信報告は郵送に限り、返信料€1.25を払い込む必要がある。(WORIG 12/26)

◎Vancouverの中国語ラジオ局がFM化
 カナダ放送通信委員会(CRTC)は、カナダ中国語ラジオ(Fairchild Radio)のFM局への移行申請を承認した。大バンクーバー地域で広東語を主に放送するAM 1470kHz(コールサインCJVB)は廃止され、同局の広東語番組は現在標準語番組を主に放送しているFM96.1MHz(コールサインCHKG-FM)に移行する。同時に、CHKG-FMでは現在週33時間に制限されている中国語番組の放送時間を増やす。これは現地時間6:00~15:00にCHKG-FMで中国語番組を放送できないという制限が撤廃されたためである。以上の調整は来年3月から実施予定で、カナダ中国語ラジオは広東語、普通話、および現地のその他の少数民族言語による放送を継続する。同局はこの措置により各種コストの大幅な削減が見込まれるとしている。CRTCも決定の中で過去5年間に同局が経済的損失を経験し収入が大幅に減少したことを指摘し、申請承認に伴い総収入は安定化すると予測している。このラジオ局はカナダの華人系大手企業集団Faircildグループに属している。(小林放送局 12/21-27)中国語名は「加拿大中文電台」といいます。「多言語」放送の免許を持ち、中国語系以外の外国語でも放送しています。現在Vonvouverでは中波1470kHz(50kW)とFM96.1MHzの2系統の番組を放送中です。他にTronto(AM1430kHz、FM88.9MHz)、Calgary(FM94.7MHz)でも放送しています。



◎モルドバTransnistrian Radio Centerからのロシア中波中継
 モルドバのドニエストル川東岸地域にあるTransnistrian Radio Centerからのロシア中波中継は2026年1月1日以降は次のように行われる。
 Radio Russia 20:00-24:00 999kHz 1000kW モルドバ・ウクライナ・欧州向
 Vesti FM 03:00-14:00 1413kHz 500kW クリミア半島・ウクライナ向
(RUS-DX #1374 via WORIG 12/27)

◎Radio Deltaが年末年始特別放送
 フィンランドのKari Kallio氏によると、オランダRadio Deltaは年末年始特別放送を12/31及び1/1の16:00-01:00に6040、12050kHzで実施する。詳しくはhttps://radiodelta.am/2025/12/30/shortwave-broadcasts-31-dec-2025-1-jan-2026/を参照のこと。(WORIG 12/30



出典略称
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  

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