認定試験2 (4級)

下記の文の仮名部分を歴史的仮名遣い(字音仮名遣い由来を含む)に直してください。

 促音・拗音の文字の大小は任意とします。、踊り字(繰り返し符号)は使用しません。
 文の体裁や漢字はそのままとし、仮名遣い以外については一切変更しないでください。

問題兼答案

都道府県名(必須)   登載名(必須)
         

直し了えたら提出してください。1字1点の減点法で10点満点の9点以上を合格とし、お名前を発表いたします。受験は何回でもできます。

(問題文の原形は下で確認できます。)

外国人、海外在住日本人は国名を、日本在住外国人は都道府県名を記入して下さい。

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問題文原形

 小学一年生の授業だったと思います。
 「そういうわけでかわいそうな織姫と彦星は一年に一回、七夕の日だけ天の川を渡って会うことができるようになったのです。それでは皆さんも七夕の夜には空を見上げてこの二つの星を確かめてみてください。」
 このように習った憶えが確かにございます。
 さて、先生のこのような言い回しの説明から当然期待されるのは次のうちのどれでしょうか。
 1.普段は天の川の両側にある牽牛星と織女星がその夜だけ片側に一緒に見える。
 2.それほどでもないが、その夜だけ両者の見かけの間隔が小さくなる。
 3.一年を通じて変化する両者の見かけの間隔がこの日に最小となる。
 私は当然1.と受け取りました。当たり前に考えて先生の説明はそう言っているものとしか思えませんし、その後七夕について読んだどんな本もそれ以上のことは教えてくれなかったのです。
 しばらくして少しは星のことを知るようになった私はそれでも2.だろうか、あるいは3.かもしれないという思いを捨てきれず、葛藤を感じ続けておりました。
 さあ、私と同じように思っていらした方は、いや、今でも思っているとおっしゃる方はないでしょうか。あの説明を聞いてそう思わないという人がいようとは私には思えないのです。
 実際の夜空の牽牛(ひこぼし)と織女(おりひめ)は、金輪際、びくとも動かないのです。
 それにもかかわらず七夕伝説について書いている本はどれも「実際の星がほんとうに動くわけではありません」という説明を欠いています。どの著者もそのことを知らずに書いているのではないかと疑われます。
 伝説と科学教育が混じってしまった冒頭のような授業も今なお行われているのでしょう。


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