IN THE PARADE〜電撃の6ハロン戦〜

<東京公演CAST>
みなえ  田中千恵子
妹     仏羽
母     宇月金時
黒男   木下駒(劇団13番街)
小林   椋田信也
松田   久安  (劇団蒲団座)
佐々木  堀川清司

北村   仲宗根正和
大村   松原義明
ミキ    伽羅子
豊子   KOKKY
幸子   池田晴美
政子   橘貴和

TOKYO:
【場所】 駒場アゴラ劇場
【日時】1995年1月4日(水)PM2:00/PM7:00
            5日(木)PM2:00
 
※大世紀末演劇展参加作品

OSAKA:
【場所】スペースゼロ
【日時】1995年2月25日(土)PM6:30
            26日(日)PM1:00/PM5:00
 
※大阪公演のチケット収入の一部を阪神大震災の義援金として寄付させて   いただきました。

ある冬の日のまどろみの中で、私は私から落ちていく人を見ました。それはなんだか私自身のようで私自身ではない不思議な気持ちがして、けれど確かに私の中から抜け落ちた何かが、今、私の足下をまっ逆様に下に向かって落ちていく。すごいスピードでどんどん私から離れていきます。なんだか大切なものを落としてしまったような感じが少しして、でも、それはなんだかわからない。そして、今ではそれは人であったのか、ものであったのか、生き物だったのか、影であったのか、全くわからないほど小さくなって、そして終わりのないくらい闇の中へ落ちていって見えなくなって消えてしまって・・・さようなら、闇の中のあなた、さようなら夢の中のあたし、さようなら(全員で)十年前の匂い、音、色、記憶。そして、すべての昨日にさようなら。

「街が、街が全部燃えてるー!」
「お姉ちゃん!」 「みなえー!」 「危ない!」 「落ちる!」

「で、みなえちゃん、元気にしてる?」 「ええ、まぁ」「みなえちゃん、まだふりだよね?」 「たぶん」「みなえちゃんってどんなタイプの男が好きなのかな?」

次は劇場でお会いしましょう!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

さぁ、出てらっしゃい、闇の中の男。お前が手に持つ鉄の斧が私の記憶を叩き切ろうとするなら、お前のシナプスに私の破壊のイメージを埋め込んであげる

「め組だーい!め組だーい!」

「ちょっと政子、落ち着いてよね」

「2番の人は4番の人の鼻の穴に割り箸突っ込んで」
「ぐぉー」

「はいはい並んで順番に引いてくださいよー」
「あ、俺王様や!」

「ったく何考えてんのかしらね。全く。」「何よ」「同窓会よ」「だから何よ」「出席者よ」「そういやあんた幹事だったわね」「お尻に火が付いてんのよ、あたしたち」「え?」「今日の同窓会、女子で出席するのは独身者ばかりよ。売れ残り大会みたいなもんよ」

集団見合い?
そういうこと

男達「結婚してください!!」
A:僕は君の事を一目見たときから
B:胸はどきどき、ハートはくらくら・・・
C:寝ては夢、覚めては幻・・・
D:ロミオロミオ、どうしてあなたはロミオなの!!
男達:やっかましわい!!

妹:あっ、何それ。お見合い写真でしょ、それ
母:あなたには関係ないわよ
妹:ねぇ、どんな男?医者、弁護士、それとも実業家?
母:これはみなえちゃんのよ。
妹:すっるーい。お姉ちゃんばっかり
母:順番なのよ。こういうのは

「すごかったね」
「ああ、すごかった」
「あっという間だった」
「何でだろうね」 「何が」
「何で落ちたんだろうね」
「引力でしょ」
「ニュートン力学?」「そうか、ニュートンか」

「どう?死んでる」 
「血が出てない」 
「えっ」 
「まるで」 
「まるで?」 
「眠っているようだ」

もし。すべてのパレードが誰かのためにあるとしたら、それは、明日を生きようとする人のためだ。明日、目が覚めたら、一つずつ好きな色を口ずさもう。そして、好きな音を塗りたくろう。まだ見ぬ明日のために、まだ見ぬあなたのために、自分の足で飽きるほど地面を踏み鳴らそう。パレードの行き先はいつも、生まれかけの明日だ!

みなえ:街が白くなっていく
黒 男:じきにすべてが真っ白になる。
みなえ:あたし、あなたに勝てなかった。
黒 男:さようなら
みなえ:また、あの狂った世界が私を待ち受けてるのね。私、どうすればあの世界から抜け出せるの
黒 男:君には十年分の記憶と斧がある。また、迷い込んだら戦えばいい。パレードはいつも明日のためにある。
みなえ:あなたは小野田君?
黒 男:そこから何が見える
みなえ:白い世界。すべてがどんどんどんどん白くなっていく。

黒男
「お前は俺の何を求める」

ならば俺の何を待つ」

「ならば何故俺を呼ぶ」

「俺は」

「俺は!」

みなえー!
みなえー!
みなえー!

みなえー!
みなえー!
みなえー!

私のことを誰かが遠くで呼ぶ

どこかわからない闇の中に私は落ちていく!

みなえー!
みなえー!
みなえー!

段々、私の意識が遠のいていく

「お母さん。また来ているよ、あの人達。」
「あの人達って」
「お姉ちゃんにプロポーズしている人達」
「え?誰だい、その人達って。母さん、一度もお会いしたことないけどね。」

ミキ:はーい、出来たわよー。みんなクジ引いてー。
小林:なんだそれ
ミキ:何言ってんのよ、クジよ
北村:もうそんな時間かい
ミキ:わけわかんないボケかましてんじゃないわよ
幸子:ずっとクジ作ってたのね。A型だから
ミキ:さっ、あんたら、私の汗と涙の結晶のこのクジ。さ、引いて
佐々木:しかし、このクジ引くってことはあれだろ、なぁ
松田:このくじ引いたら
ミキ:一生が決まるの
            (のけぞる男達)

テーブルの上のビールはもちろん本物です。
本番ではきっちり飲みました。

佐々木君、あんたわかってんの。世の中は動いてんのよ。女は、みなえ一人じゃないのよ。なんのための同窓会よ。あたしとあんたは、今夜から一つになんのよー。

「大村、てめぇーはどうなんだよ」
「バ、バカ。こういうもんは心の中の片隅にひっそりとしまっておくもんだ」

「あれ、君は」 「妹よ」 「みなえの妹」 「何ぃーっ!」

あら、みなえのお友達?ごめんなさいね。みなえ、少しからだの具合が悪くて、ここしばらく寝込んでいるのよ。えっ、同窓会?ありがとうね、わざわざ。伝えておくわ。


みなえ、みなえちゃーん、まだ眠っているのー、みなえちゃーん

「見て、これあたしの子ども。」
「あたしの事なんて見ないで」
「死んでるの、この子」

久しぶりね、みなえ。あのときの同窓会以来かしらあたしね、あの後見合いしてね。うるさいでしょ、色々。そんで、こんなもん作っちゃった。

自殺だ!

落ちるぞ!

お願い、そこをあけて。
そこは私が落ちていく場所。もう並ばないで。
王様の命令。お願い、誰もあたしに気づかぬふりをして。

議員の息子

不動産屋の若社長

わし予想屋

男くれぇーーー!

よーし、歌うぞー!

恋人よ〜そばにいてぇ〜♪

ホストなんてほかにもいっぱいいるんだからねぇー

医者の卵です

I LOVE YOU.I WANT YOU.I NEED YOU.