<エコクラフト工作の基本>
エコクラフト素材を使ってプラレールの車両を作っています。エコクラフトというのは、荷造り用の平らに貼りつけた紙ひもを、手芸用に改良したものです。下の写真は、エコクラフトテープを短く切ったものです。手芸店では、長いテープを巻いた状態で売っています。
なお、エコクラフトについて知りたい方は、「まゆみのエコクラフト」を参考にしてください。
エコクラフトは紙ですので、接着にはどんな接着剤でも使えますが、接着時間の短い方が使いやすいため、手芸用あるいは工作用のボンドが適しています。また、細かい部品の接着には、両面テープが便利です。
車両の作り方ですが、私はまず、下の写真のように、エコクラフトで主要パーツを作り、それを組み合わせて作りました。車両がアルミ系の場合は、エコクラフトテープのグレイ色をベースに作るとよいようです。
以下に上のパーツの具体的な作り方を書きます。
エコクラフトテープの幅は十数mmしかありませんので、幅広のパーツはテープを数本貼り合わせて作ります。接着面が狭いため強度が不足しますので下の写真のように両端に補助用のテープを貼りつけておき、窓やその他の切り出しを行います。
窓やドアを切り出して、裏側からドア部分を貼ります。それが補強材になります。さらにドアの窓を切り出すと、下の写真のようになります。これをサイズに合わせて切断すると上から2枚目の写真のような側面のパーツになります。
天井部分は切り出しがありませんので裏に補強材をつけてあります。又、上から2枚目の写真をみると分かるように、ドアの上に出っ張りを残してあり、それは天井を接合するときの補強材になります。
両側面と天井部分を接着しますと下の写真のようになります。
さらに運転席側の面と後面を接着したのが次の写真です。
あとは、細かいパーツを取り付け、塗装に合わせた色紙、ロゴ等を接着するとできあがりです。
<車輪部分>
次は、上で作った車両に車輪をつける方法です。
車輪や駆動部分(台車)まで手作りするのはなかなか大変です。インターネットには、改造プラレール電車が多数アップされていますが、それらはほぼ全部、ベースになるプラレールの車両を削ったり追加したり再塗装したりして改造する手法を用いています。つまり、車輪の部分は元のまま使っています。私の場合は、上の部分はゼロからの手作りですので、底の部分(車輪の付いた部分)だけがあればよいことになります。
プラレールの上を走る電車をできるだけ楽に作る方法は、二つほど考えられます。ひとつは、上のように、タカラトミーのプラレールの電車の台車部分を使うことです。もう一つは、ダイソーの Super Express シリーズの車両を流用することです。
プラレールとダイソーの両方に合うように、エコクラフト車両のサイズを決めてあります。
タカラトミーのプラレールの車両
プラレールは何十年も前からありますが、その台車部分(車輪と駆動部分)は何度か変化したようです。最近のモデルは、ONが2段(早い/遅い)とOFFのスイッチになっており、単3電池を使っています。少し前の電車は、単2電池を使い、ONが一段だけでした。これらは、OFF状態では車輪が空回りします。私の記憶では、昔々のプラレールでは、OFF状態で車輪が空回りしなかったような気がします。進歩しています。
なお、プラレールの車両には、先頭車両、中間車両、後尾車両があり、それらは、車輪の付いている底部の形が異なります。駆動部分(モーター)が付いているのは先頭車両ですので、先頭車両をベースに考えるのが妥当です。その場合、先頭車両が1000円前後することは非常に頭の痛いことです。低コストで電車を作るためには中古のプラレール電車を流用したくなるわけですが、最も入手しやすいのは、単2電池のON−OFFタイプのようですので、私は、このタイプを使うことにしました。下の写真です。
ダイソーの車両
ダイソーの Super Express シリーズには、線路、電車、景観パーツが揃っています。タカラトミーのプラレールと互換性はありませんが、車両、車輪などがプラレールよりもわずかに小さいだけですので、プラレールのレールの上を走らせることができます。車両は、先頭車両、駆動車両、中間車両、後尾車両の4種類が用意されています。先頭車両と最後尾車両は、新幹線のような流線型になっています。駆動車両と中間車両は同じ形です。下の写真は中間車両です(外観上はスイッチの有無の違いです)。
ダイソーの車両の最大のメリットは安さです。私は、これも使うことにしました。エコクラフトで作った車体を上の写真の車両にすっぽりとかぶせています。
動画を使った説明
以上の説明を動画にまとめてみました。下の画面です。