千葉県市川市手児奈霊神堂の万葉歌碑
千葉県市川市真間地区の手児奈(てこな)霊神堂(霊堂)に万葉歌碑があります(2010/7)。下の写真です。刻まれている歌は、写真の下の歌です。
この手児奈霊神堂(写真下)というのは、伝説の美少女手児奈の奥津城(墓)の場所に建立されたもの、と伝えられています。美女の誉れの高かった真間の手児奈は、多くの男性に求婚されたのですが、男たちが自分のために争うのを憂い、真間の入り江に身を投げた、と伝えられています。彼女の噂は、万葉の時代既に都に伝えられていたようで、山部赤人、高橋虫麻呂等が手児奈を詠っています。手児奈のお話は、詳しくは、市川市のサイト市川のむかし話『真間の手児奈』をご覧ください。なお、手児奈については、この他にも形を変えていろいろ伝わっているようです。
歌
勝鹿(かつしか)の 真間(まま)の井(ゐ)を見れば 立(た)ち平(なら)し 水汲(く)ましけむ 手児奈(てこな)し思ほゆ (巻9-1808) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) 葛飾の真間の井戸を見ると、頻繁に通って水を汲んだ手児奈のことが思われる。
所在地
千葉県市川市真間4丁目4手児奈霊神堂境内
行き方
JR総武線市川駅の北1kmほどです(→地図 のマークのところです)。