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群馬県太田市金山麓の万葉歌碑

群馬県太田市に万葉集に詠まれた新田山(にったやま)があります。現在は金山(かなやま)と呼ばれています。その麓にある万葉歌碑を訪ねてきました(2010/4)。歌碑には、下の二首が刻まれています。

金山は全体が金山自然公園となっており、頂上付近には新田義貞が祭られた新田神社、戦国時代に築かれた金山城跡があります。この歌碑の前の道は、金山自然公園へのルートの一つになっています。

群馬県太田市金山麓

新田山(にひたやま) 嶺(ね)には着かなな 吾(わ)によそり 間(はし)なる児らし あやに愛(かな)しも (巻14-3408) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) (新田山の嶺(ね)が他の山と接していないように)共寝はしないが私に心を寄せ、皆から離れているあの娘が、なんとも言えず可愛い。

白遠(しらとほ)ふ 小新田(をにひた)山の 守(も)る山の 末(うら)枯(が)れ為(せ)なな 常葉(とこは)にもがも (巻14-3436) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 新田山という大切に守られている山のように、葉先が枯れないようにして欲しい。いつも緑でいて欲しい(いつまでも元気でいたいものだ)。

所在地

群馬県太田市金山町39 東武桐生線太田駅から北北東へ直線距離で1.5kmの辺りです。

行き方

東武桐生線太田駅の200m程北へ進むと東西に走っている県道2号線があり、それを西へ500m程進み、県道321号線と交差したところで北へ曲がり1.5km程進むと、県立金山青年の家入口の標識があります。その入口にある駐車場の北側の松林の中に万葉歌碑があります。下の地図のマークの辺りです。