茨城県神栖市軽野小学校の万葉歌碑
茨城県の最南東、利根川が太平洋に注ぐところ、神栖市に行ってきました。神栖市の軽野小学校の万葉歌碑を訪ねてきました(2010/6)。下の写真です。
歌
(大意) 牡牛の三宅の潟に向かいあう鹿島の崎に 赤く塗った舟を揃え、立派に巻いた楫をたくさん貫いて、夕方の潮が満ちきった中で船頭たちを引き連れ、掛け声を交わしたててあなたの舟が出て行ったなら、人々は浜も狭いほどに残っていて、ごろごろ転がりながら恋い慕うだろうか。足ずりをしながら大声で泣くだろうか。海上の方に次の津を目指してあなたが漕いでいったなら。(講談社文庫「万葉集」による) 。
反歌
海つ路(ぢ)の なぎなむ時も 渡らなむ かく立つ波に 船出(ふなで)すべしや (巻9-1781) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) 海路が穏やかになったときにお渡りなさい。このように波の立つ中を船出してよいはずがありません。
なお、この歌碑には、上の説明板の写真からわかるように、刈野(かるの)の里ゆかりの、万葉集9−1780、9−1781と、夫木(ふぼく)和歌抄の歌が刻まれています。
所在地
茨城県神栖市知手2−2 軽野小学校
行き方
JR鹿島線鹿島神宮駅の11km程南南東に位置します。軽野小学校の校庭の、下の地図のマークのところに歌碑があります。