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茨城県かすみがうら市の旧跡 師付之田井

茨城県かすみがうら市にある、万葉集に関連する旧跡「師付之田井(しづくのたゐ)碑」を訪ねてきました(2010/6)。

茨城県かすみがうら市

説明板によると、万葉集巻9-1757「草枕、旅の憂いを・・」の歌にある「師付之田井」は、此の辺りを指す、とされています。

茨城県かすみがうら市

歌の読みと大意は下のとおりです。

草枕(くさまくら) 旅の憂(うれ)へを 慰(なぐさ)もる こともありやと 筑波嶺(つくはね)に 登りて見れば 尾花(おばな)散る 師付(しづく)の田居(たゐ)に 雁(かり)がねも 寒く来(き)鳴きぬ 新治(にひばり)の 鳥羽(とば)の淡海(あふみ)も 秋風に 白波立ちぬ 筑波嶺(つくはね)の よけくを見れば 長き日(け)に 思ひ積み来(こ)し 憂(うれ)へはやみぬ (巻9-1757) ← 歌をクリックすると注釈にジャンプします。

(大意) 草枕の旅の憂いを慰めてくれるかと、筑波嶺に登りって見ると、ススキの穂が散る師付の田居を雁が来て寒々と鳴いていた。新治の鳥羽の湖も、秋風に白波が立っていた。筑波嶺のよい景色を見ていたら、長い日々思い悩み重ねてきた憂いが止んでいた。

この碑は、下の写真のように田んぼの中にあります。

茨城県かすみがうら市

所在地

茨城県かすみがうら市中志筑(なかしづく)です。志筑小学校から直線距離で東へ400mの当たりです(→ 地図のマークのところです)。

行き方

この碑へのアプローチはいくつかあるようですが、自動車で行く場合に分かりやすそうなコースは次のとおりかと思います。国道138号線の池の下交差点から北へ500m程進んだところに「師付の田井入口」の案内板があります。そこから西へ細い道を700mほど進むと駐車場に着きます。そこから畦道(補強されたようだ)を北に100m余りのところに碑があります。上の地図を参照して下さい。