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茨城県古河市古河駅前の万葉歌碑

茨城県の最西端(かな?)、栃木県と埼玉県に接する古河(こが)市で、JR東北本線古河駅前にある万葉歌碑を訪ねてきました(2010/4)。下の写真です。

茨城県古河市駅前

逢(あ)はずして 行かば惜しけむ 真久良我(まくらが)の 許我(こが)漕ぐ船に 君も逢はぬかも (巻14-3558) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) お会いしないままで出かけてはとても残念です。真久良我(まくらが)の許我(こが)を漕ぐ舟の上の貴方にお会いできたらいいのですが。

古河市は、万葉の時代は許我(こが)と表記され、渡良瀬川が利根川と別れるところに位置しています。当時は、河川交通の要所だったらしいことが、下の写真の説明板で分かります。なお、この説明には、許我を詠んだ歌が万葉集に二首あることが書かれています。もう一首は写真の下の歌です。

茨城県古河市駅前

真久良我(まくらが)の 許我(こが)の渡(わたり)の 韓楫(からかぢ)の 音高(おとだか)しもな 寝(ね)なへ児ゆゑに (巻14-3555)

(大意) (真久良我の許我の渡しの韓楫の音が高いように)噂が高く立ったなあ。未だ共寝をした娘ではないのに。

ところで、古河市は面白いところにあります。上に、古河市は栃木県と埼玉県に接していることを書きましたが、なんと、千葉県と群馬県とも夫々5km程しか離れていません。ひょっとすると、2〜3時間のウォーキングで五つの県を廻れるかもしれません。

所在地

茨城県古河市駅前

行き方

JR東北本線古河駅から徒歩0分。下の地図のマークのところです。