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茨城県石岡市ライオンズ広場万葉の森の万葉歌碑

茨城県の筑波山の東麓にある石岡市ライオンズ広場万葉の森の万葉歌碑を訪ねてきました(2019/4)。ここには二基の歌碑があります。

その一

下の写真です。

茨城県石岡市ライオンズ広場の万葉歌碑

筑波嶺(つくばね)に 雪かも降らる 否(いな)をかも かなしき児(こ)ろが 布(にの)乾(ほ)さるかも (巻14-3351) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

筑波山に雪が降っているのだろうか。違うかなあ。愛しいあの娘が布を干しているのかもしれないなあ。

その二

下の歌碑には、筑波山に上る歌と反歌が彫られています。

茨城県石岡市ライオンズ広場の万葉歌碑

草枕(くさまくら) 旅の憂(うれ)へを 慰(なぐさ)もる こともありやと 筑波嶺(つくはね)に 登りて見れば 尾花(おばな)散る 師付(しづく)の田居(たゐ)に 雁(かり)がねも 寒く来(き)鳴きぬ 新治(にひばり)の 鳥羽(とば)の淡海(あふみ)も 秋風に 白波立ちぬ 筑波嶺(つくはね)の よけくを見れば 長き日(け)に 思ひ積み来(こ)し 憂(うれ)へはやみぬ (巻9-1757) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 草枕の旅の憂いを慰めてくれるかと、筑波嶺に登りって見ると、ススキの穂が散る師付の田居を雁が来て寒々と鳴いていた。新治の鳥羽の湖も、秋風に白波が立っていた。筑波嶺のよい景色を見ていたら、長い日々思い悩み重ねてきた憂いが止んでいた。

反歌

筑波嶺(つくばね)の 裾廻(すそみ)の田井(たゐ)に 秋田刈る 妹(いも)がり遣(や)らむ 黄葉(もみち)手折(たを)らな (巻9-1758) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

筑波山の裾の周りの田に秋の稲を刈っている乙女のもとにやる黄葉を手折ろう

所在地

〒315-0155 茨城県石岡市 ライオンズ広場万葉の森

下の地図のマークのところです。