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鎌倉市由比ガ浜の万葉集関連碑

鎌倉市の由比ガ浜海岸にある、万葉集に関連した石碑をみてきました(2010/4)。

万葉集には、現在の鎌倉市を故地とする歌が三首、鎌倉郡出身の防人の歌が一首、合わせて四首の鎌倉に関係する歌があります。そのうち、巻14-3366の「ま愛(かな)しみ さ寝(ね)に吾(わ)は行く 鎌倉の 美奈(みな)の瀬川(せがわ)に 潮満(しおみ)つなむか」の美奈の瀬川は現在の稲瀬川に比定されています。

この稲瀬川が由比ガ浜に流れ込むところの海岸道路(国道134号線)に、下の写真に示す、地元の青年団が建てた石碑があります。この地が万葉集の美奈の瀬川の故地であり・・という趣旨の文が刻まれれています。写真に見える海岸が由比ガ浜です。問題の稲瀬川はこの足元(橋の上にいます)を流れていますが、イメージダウンしますので写していません。海に到達する前に砂浜に消えていく程度の川です。昔は湿地帯で水量豊富だったものと想像されます。

鎌倉由比ガ浜

ま愛(かな)しみ さ寝(ね)に吾(わ)は行く 鎌倉の 美奈(みな)の瀬川(せがわ)に 潮満(しおみ)つなむか (巻14-3366) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) あの娘が心からいとしいので、共寝をしにでかけよう。鎌倉の美奈の瀬川は潮が満ちている頃であろうか。

所在地

鎌倉市由比ガ浜4丁目 国道134号線の海岸側、長谷2丁目との境界付近

行き方

江ノ島電鉄長谷(はせ)駅から南東へ300m程です。石碑は下の地図のマークのところにあります。