川崎市中原区等々力緑地の万葉歌碑
川崎の多摩川沿いの等々力緑地には、野球場などのスポーツ施設が多数、それと、市民ミュージアムが集まっています。その北西の端の万葉歌碑を訪ねてきました。歌碑のあるところは、ふるさとの森と名づけられており、ふるさとの森と市民ミュージアムとの境に、その歌碑がひっそりと、たたずんでいます。あまりひっそりしすぎているため、見落としてしまいそうです。ただし、その歌碑は、下の写真のように、碑の上の部分に丸い穴のあるユニークな形をしています。その碑文の部分をさらに下に載せます。
歌にある「橘(たちばな)」は、武蔵国の橘樹(タチバナ)郡で、現在の川崎、横浜辺りを指します。「古婆(こば)」は所在不明のようです。
所在地
川崎市中原区等々力市民ミュージアム横
歌
橘(たちばな)の 古婆(こば)の放髪(はなり)が 思(おも)ふなむ 心愛(うつく)し いで吾(あ)れは行かな (巻14-3496) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) 橘(たちばな)の古婆(こば)の少女が私を思っている。その心がかわいい。さあ私はでかけよう。
行き方
最寄り駅は、JR南武線の武蔵中原駅又は武蔵小杉駅です。私は、武蔵中原駅から北東へ、富士通の敷地の間を抜ける道を15分ほど歩きました。まっすぐな道はなくて、左右に折れ曲がり、地図とにらめっこしながら進みました。歌碑は、下の地図のように、市民ミュージアムの東隣にあります。