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狛江市狛江駅前の万葉歌碑

小田急線の狛江駅北口の広場に、下の写真に示す「乙女の像」があります。この像は万葉集に関係しているものの歌碑が見当たらない、という記載のあるサイト・ブログが多数あります。今回この像を訪ね(2010/3)、ようやくその意味がわかりました。

この像の台座の後ろ側に、制作山本正道と彫ってあるのですが、周りにはその他説明文らしきものが見当たりませんでした。しかし、「玉川碑に集う会(後述)」の作成した資料には、「碑文によると・・と書かれています」とありますので、かつては碑文があったようです。それによると、碑文には、乙女の像は「巻14-3373 多摩川に曝す・・」の首にある乙女の姿にちなみ作られた、又、歌碑は、中和泉4丁目に建てられている、という趣旨の記述があったようです。

さて「玉川碑に集う会」についてですが、別のページに記載した 「玉川碑」の保存・普及に尽力している会のようです。玉川碑の傍らに配布用の資料が準備されており、その資料から、乙女の像、玉川碑、その他この辺りの歴史を知ることができます。

ところで、乙女の像の写真を撮っていると、通りがかったおばあさんが、「この子はかわいいよねー。たまにネックレスを掛ける人がいるのよ。数日でなくなるけど・・」とにこにこしながら話していました。地元の人は愛着を持ってみているようです。

狛江駅乙女の像

多摩川に 曝(さら)す手作(てづくり) さらさらに 何(なに)そこの児の ここだ愛(かな)しき (巻14-3373) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 多摩川に晒す手織りの布のように、さらにさらにどうしてこの子がこんなにもひどく可愛いのか。

所在地

狛江市元和泉1丁目 小田急線狛江駅駅前広場(待合場所兼喫煙場所か)

行き方

小田急線狛江駅から徒歩0分です。下の地図のマークの辺りに乙女の像があります。