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長野県旧碓氷峠見晴台の万葉歌碑

長野県軽井沢の旧碓氷峠見晴台の万葉歌碑を訪ねてきました(2011/6)。下の写真です。右に見えるのは副碑です。

ここ旧碓氷峠は、旧中山道として、今の長野県と群馬県をつなぐ要所でした。その後、国道18号線ができ、その県境が碓氷峠と呼ばれるようになっています。ところで、この歌にある碓氷の坂とはどこを指すのか、あまり定かではないようです。

長野県旧碓氷峠見晴台

日の暮(ぐ)れに 碓氷(うすひ)の山を 越ゆる日は 夫(せ)なのが袖(そで)も さやに振らしつ (巻14-3402) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(作者) 未詳。上野国(かみつけのくに)の相聞往来の歌。

(大意) 碓氷峠を越える日は、夫が袖をはっきりと振ってくださった。

ひなくもり 碓氷(うすひ)の坂(さか)を 越えしだに 妹(いも)が恋(こひ)しく 忘らえぬかも (巻20-4407) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(作者) 他田部子磐前(をさたべのこいはさき)。上野国(かみつけののくに)の防人。

(大意) ひなくもり碓氷の坂を越えるときに、妻が恋しくて忘れられない。

所在地

長野県軽井沢峠町 旧碓氷峠見晴台。地図のマークのところです。

行き方

JR長野新幹線軽井沢駅、しなの鉄道軽井沢駅の北西4km程のところにあります。軽井沢駅を北上する県道133号線は、旧軽井沢メインストリートの辺りで北西へ向きを変え登りとなり、別荘地を抜けて旧碓氷峠に至ります。見晴台は峠から200m程南側の斜面を登ったところにあります。