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名古屋市瑞穂区師長町の万葉歌碑

名古屋市瑞穂区の瑞穂競技場の東側の木立の中に古い井戸があり、その横に「あゆちの水」と刻まれた碑があります。

下の写真が「あゆちの水」の石碑です。木漏れ日のため非常に見づらい状態ですが、実は、その下半分には巻13−3260の相聞歌が刻まれています。歌の部分は更にその下の写真のようになっています(部分のみ写っています)。

あゆち水

あゆち水歌

小治田(をはりだ)の 年魚道(あゆぢ)の水を 間無(まな)くそ 人は汲むといふ ・・ (中略) (巻13-3260) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 小治田(をはりだ)の年魚道(あゆぢ)の水を、人は絶え間なく汲み、人はいつもそれを飲むという。汲む人が絶えないように、又、呑む人が常にあるように、私の吾妹子を恋することも止むことがない。

小治田(をはりだ)は、飛鳥の小治田とする説がありますが、この歌碑の横にある説明板によると、ここの井戸は尾張名水の一つであり、ここが小治田の伝承地であるとされています。

所在地

名古屋市瑞穂区師長(もろなが)町 (→ 地図のマークの辺り)

行き方

市営地下鉄名城線瑞穂運動場東から西へ200mほどのところの木立の中にあります。