埼玉県川越市富士浅間神社の万葉遺跡
川越市の富士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ)にある万葉遺跡を訪ねてきました(2013/5)。この碑は、「万葉遺跡 占肩之鹿見塚」となっており、碑陰には次のようなことが書かれています。「万葉集には本県に関係する歌が14首あり、郷土の人々にで伝えられている。万葉集巻14-3378(下記)には、骨を焼いて恋を占ったことが歌われている。当時、鹿を狩り、その肩骨を焼いて占う習慣があった。シシミ塚の地域を万葉集占肩謌の遺跡鹿見塚として埼玉県指定遺跡にした」
下に、占肩之鹿見塚の碑の写真と万葉集巻14-3374を載せます。
歌
武蔵野(むさしの)に 占(うら)へ象(かた)焼き 現実(まさて)にも 告(の)らぬ君が名 占(うら)に出(で)にけり(巻14-3374) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(大意) 武蔵野では鹿の肩の骨を焼いて占いをするが、決して口には出さないあの人の名がまさにその占いに出てしまった(隠していたのに人に知られてしまった)。
下の写真は碑陰です。ここに、万葉集巻14-3378が彫られています。
この碑は、小さな山(高さ7m程、経40mあまり)の横にあります。この小山は実は、古墳であり、この古墳の上に、富士浅間神社があります。この古墳は母塚と呼ばれ、この500m程東には父塚と呼ばれる古墳があります。
所在地
埼玉県川越市富士見町21 富士浅間神社の参道階段横にあります。下の地図のマークの辺りです。