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埼玉県美里町防人檜前舎人石前之館跡の万葉歌碑

埼玉県北部の美里町に、防人檜前舎人石前(さきもりひのくまのとねりいわさき)之館跡があり、その一角に伝大伴部真足女(でんおおともべのまたりめ)の遺跡があります。下の写真です。

埼玉県美里町防人檜前舎人石前之館跡

万葉の時代、石前(いわさき)という一族がこの地に住んでおり、その一族の一人、檜前舎人石前(ひのくまのとねりいわさき)が防人として筑紫に向かったとき、妻の大伴部真足女(おおともべのまたりめ)が夫の身を案じて詠ったの歌とされる歌が、万葉集巻20-4413に収録されています。この遺跡には、真足女の歌が刻まれた歌碑が下の写真のように建立されています。

埼玉県美里町防人檜前舎人石前之館跡

枕大刀(まくらたし) 腰に取(と)り佩(は)き ま愛(かな)しき 背(せ)ろがめき来(こ)む 月(つく)の知らなく  (巻20-4413) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。

(大意) 枕大刀を腰に帯びて愛しい夫が帰ってくるのがいつになるのか分からず不安です。

所在地

埼玉県美里町広木1301辺り(正確な住所はわかりません)

行き方

県道349号線と枌木川(ねりきがわ)の交わる付近で、常福寺(埼玉県美里町広木13)の西200mほどのところです。県道349号線の数十m西を併行している細い道沿いにあります。下の地図のマークの辺りです。