JH2CLV's Topics & Memorandam
December 2022

Dec 31 大晦日、今年も慌ただしく幕
昨年も忙しい年末だったが、今年はそれ以上だった。9月24日未明に通過した台風15号による水害対応でペースを崩され、今年より依頼された1反程のミカン園管理で追加になった作業量、自治会相談役に身を引いた後でも生ずる諸作業、JA柑橘委員就任による新た業務、道の駅社会実験実行委員会の広報とステージ支援、各種イベント・コンサートのPA-Mix…等々、枚挙にいとまがない。勤め時代は、仕事を理由にお断りすることも容易だったが、家業中心の自営では不可能も可能にする「調整」の妙技で、忙しさを自ら作っている感も強い。これ、実はカミサンも同じような状況にあるので、2人で良く笑う。まぁ健康な内は良いかぁなんて言っているが、あと何年辛抱できるか先が見えないのが本当のところだろう。
残っていた年末の挨拶回り、家の掃除や整理などをしている内にどんどん時間が経過する。山積みになったポンカン(写真)やはるみの選果作業も、大晦日と正月はお休みだが、貯蔵庫の温度や湿度が気になり覗きに行くから困ったもの。そこで、少しでもとコンテナの移動が始まったりする…色付きの悪い果の着色と糖度改善のために。
慌ただしく一日が終わり、恒例の紅白歌合戦をワッチする。ユーミンの「卒業写真」(オンマウス)を聴きながら柳生博さん親子の語録「自分でわかるんだ"ダメになっていく"って」が妙にリンク、年の瀬の戒めに…。紅白を見ながらリモートシャックを立ち上げ10MHz/FT8でDX運用。Eu方面が良好にデコードされ、紅白が終わる頃までに数10局と交信。音を出さないFT8と音の出るTVワッチ…これ新しい大晦日のスタイルかも知れない。年が変わり25時前に床に就いた。

Dec 30 先輩逝去の余韻…YDG350VAレギュレータNG
ミカン栽培や親戚のお付き合いでお世話になっていた先輩が85で急逝された。25日夜、旧隣組の寄り合いに訪ねた先で、たまたま私的に訃報を入手した方から知らされビックリ。早々に引き返しカミサンとお悔みに赴いた。そして28日のお通夜、29日の葬儀と初七日に火葬と、あっという間に時間が流れ今朝になった。独特の栽培技術・管理技術で他を圧倒する質と量を維持される、誰もが認める名人だった。秘蔵の液肥を「試してみろ!」と分けてくれた。「葉が立ってくるから!」と言われ、樹勢回復にてきめんだったと、今になって思い出している。九州の農薬会社を探しあて当地に合う液肥を調合したり、年内出荷の青島をギリギリまで加熱し品質を確保しながら糖度を上げる技もすごかった。もう少し話を聞いておけばよかったと…皆今となってはの思いでいる。先輩の祖父と我が家の曾祖父は兄弟で、我が家が分家。その祖父と曾祖父の連れ合い同士は姉妹で深い関係があった。親戚が集まると、そうした話で盛り上がるが、世代が変わるとその範囲も変わって行くのが良く分かるが、忘れられて行くことも多いなぁと頷く。ご冥福をお祈りする。
ところで最近リモートシャックのYDG350VAの始動性が落ちている。数回のトライで回っていたのが、今朝は全くダメ。正月準備をひと段落してから出向しローカル操作するも同様。軽トラから給電し始動させてみると、自己充電されていない。レギュレータの入出力を確認すると、AC入力はあるがDC出力が断。これかぁ。写真はYDG350VAのレギュレータ周辺の様子。部品の確保を試みながら、バッテリを持ち帰り充電を行っている。

Dec 27 年明け青島・太田ポンカン目揃え会…道の駅社会実験イベント部会
貯蔵庫で山積みになっているポンカン。コンテナ1杯を20kg換算すると5トン近くある。これを木箱に入れて積み上げるのだが、2Lサイズ以上を選果しながら行う。例年だとこの頃には終わっているのだが、今年は園地増もあって収穫が伸び全体に遅い。何とか年内にと思っていたがダメ模様だ。年末の挨拶回りや支払い、そして正月支度もあるから難しい。とにかく時間が有る時にと、この日午後からポンカンの作業を開始。果たして何時まで掛かるのだろう…想像もつかない。2L以上の出荷は1月10日なので着色の遅い果の過熱対策等もある。平行して青島の年明け出荷もあるから忙しさはずっと続く。更に今期は荷口検査当番もあるので困惑する。ミカンのことだけなら良いのだが、あろうことに1月29日は第2回清水いはらフェスが開催される。広報部会とイベント部会(ステージ部門)の両方に引っ張り込まれ、既に準備作業が続いているが、年明けから準備が本格化する。広報部会はリーフレットやポスターの対応はひと段落したが、HPやBBS等の更新は随時行う。また今日の晩はイベント部会があり、部門の準備状況や課題等の情報共有を行った。既に開催まで1ヶ月を切っているが、年内に解決すべき課題がそのまま年を越すことになった。関係者は仕事を持つボランティアだから止むを得ない処でもあるが、レスポンス良く対応して行きたいものである。日中はミカン、夜はフェスの対応が1月末まで続きそうだ。お人好しも良い処だが、頼まれたら嫌と言えない性格はどうにもならない。
そう言えば本日13時より、青島とポンカンの目揃え会があった(写真)。黒点病が多く選果に苦慮しそうだ。

Dec 24-26 汁見谷ではるみ収穫と後拾い
23日までに田んぼのはるみを切り上げた。24日は汁見谷で午前中1人で切り出し、午後からカミサンの加勢。暗くなる前に切り上げた。汁見谷のはるみは、積極的な摘果は行わなかったが、果はしっかりしていてサイズも大きい。ただ、6月末に管理を依頼されたときは一部でヤノネカイガラムシが異常繁殖していた。拡大を防ぐために積極的な農薬散布を試みた。何とか周辺木への拡大は抑えたが、当該木の浸透は酷く、この時期になると枝葉が枯れ出している。果実もヤノネが目立ち、一部は木生りなのに萎びが入っている。収穫しながら、酷い部分の枝を落とす作業を平行して行う。収穫後は早目にマシン乳剤を濃い目に散布する予定でいる。ヤノネははるみに限らず、青島も含め汁見谷全体で確認できるので、これは来年の重要課題となる。
さてこれで今年のミカンも終わりかと思ったが、後拾いが残っていた。25日午前、田んぼは大した量もなく終了。午後、舞台へ赴くと大玉早生が相当量あって500kg近い収量になりビックリ。こりゃ後拾いじゃないじゃん!と嘆く。その処理は新たな悩みとなる。26日午前、汁見谷の青島の後拾いを終え、今年のミカン切は完了。貯蔵庫や車庫には、所狭しと収穫したコンテナが積み上げられている。これから徐々に木箱へ移し本格的貯蔵体制になる。
写真は24日撮影の汁見谷のはるみ。オンマウスは手にしたはるみ。これ位のサイズまでが食べやすく美味い。既に生食して美味いので貯蔵後の期待大だ。出荷は来年2月に入ってから。ワケアリ頒布はその後になる…お楽しみに!。

Dec 22 雨で貯蔵庫整理…これ幸い
7時頃起床すると外は雨。気温は9.3℃で、冷え込まなくて一安心だった。収穫中のはるみが雨焼けになる心配があったから。雨なのでこれ幸いと収穫したミカンの貯蔵庫モロブタへの収容を行った。寿太郎を貯蔵庫西室東側へ縦2列に収容。更に青島を同西側への収容を始めた。昼食を挟んで17時頃まで対応するが、まだ余措を終えた大量の青島が待っている。ちなみに東室の両側モロブタは既に青島で埋まっている。モロブタにはほぼコンテナ1杯(20kg)強のミカンを収容できるので、1室だと14段x7列なので4トン近い量になる。収容効率は驚く程良いのだが、問題は20kgもあるモロブタの上げ下げ。専用の電動リフターでもあれば良いのだが、場所に収まる製品が見つからず、老人が未だに手力でやっている。何とかしたい。モロブタを引き出せば腐敗果の撤去が出来る便利さは、まさに先人の知恵と言えるだろう。こうした作業が収穫の合間や夜間に行われている。1年を通じて最も忙しく体力を使う時期になっている。
写真は貯蔵庫東室東側を南口から撮影したスナップ。青島ミカンが収容されている。上部と下部が空なのは、上は馬鹿力が必要で大変だから、下は経験的にミカンが冷えた地べたの影響を受けやすいから空間を作っている。空気が乾燥すると容易に湿度が50%程度に下がるので、目標の85%を維持するために試験的に超音波加湿器を導入している。効果はてきめんだが、運用時間を考慮しないと結露が発生するので要注意だ。結露は木材・樹脂材(プラスチック)・金属そして果実で出方が違うので面白い。やはり木材は環境に優しい、まるで呼吸しているかの如く…。

Dec 21 はるみ初収穫…清水いはらフェス・ステージ部会
20日で伊野の太田ポンカンの収穫が終わった。今日から田んぼに舞台が移りはるみの収穫が始まった。田んぼには24本のはるみの木がある。元々青島専用のミカン畑だったが、捕植で南側に早生、合間にはるみを植えて来た。なのではるみは3反弱ある畑に点在している。同じ場所に集まっていないから農薬散布や施肥に始まり収穫までの管理が非効率なところになっている。青島の老木が毎年少しずつ消えて行くと、如何に無秩序にはるみを植えて来たかが分かる。そこへ今度は青島の苗木を植えているのだから笑っちゃう。そして最後は、これも人生だとか言ってお茶を濁している。さて本題のはるみの収穫は、田んぼの南口から始まり、徐々に北を目指した。この日は誰の支援もなくひたすら一人で切り続け、8時から17時までの作業でコンテナ25杯を収穫。1/3をちょっと超えた辺りだろうか。
夜になり、第2回道の駅社会実験イベント部会のステージ部門の打ち合わせがあった。これまでの準備状況の確認と今後の予定の情報交換が行われた。ステージの構築やPAや電源のハード的な話から、出演者の交渉状況やバンド編成の確認や安全対策等のソフト面の確認も行われた。定期的に打ち合わせを行っているのは広報部会と当ステージ部門程度と思われるが、どうだろう。間もなく開催(1月29日)まで1ヶ月を切るため、年内には基本的な部分を固めておきたいと思っている。予算も殆どない中、関係の皆さんの心意気とボランティア精神だけが頼りになっている。ご苦労様です。

Dec 19 静岡気象台より遅い初氷…ポンカン収穫で珍客
毎年秋葉さんの祭りの頃になると当地には氷が張る。今年はちょっと遅いなぁと思っていたら庭先の畑が霜で真っ白。もしやと貯蔵庫前のバスタブに走ると初氷が貼っていた。拳で叩いて割って指で摘まんだのが写真。実は15日に初霜があった時の方が気温が低いので、ひょっとしたらその日が初氷だったのかも知れない。静岡新聞では17日に静岡市駿河区の静岡地方気象台では初氷と伝えている。しかしこの初氷、同じ場所で比べないとまったく意味がない。当地清水区山切内でも山切川の下流と上流、谷の入り口と奥、川の東か西でまるっきり違うから。10数km離れた駿河区の気象台の初氷なんて余り参考にならない。清水区の市街地と気温で2〜3℃は違うのだ。まぁ全体としては順調に寒くなっているので、今年も甘夏への影響が危惧される。
ところで伊野の太田ポンカンだが、順調に収穫が進んでいる。収量は20kgコンテナで250杯程が貯蔵庫の余措スペースに山積みになっている。年内には木箱へ移して貯蔵体制にしたいが、今年はやたらと忙しく果たしてどうなるか心配だ。写真は収穫中にカミさんが切った太田ポンカンの果にしがみ付いたカマキリ。氷が張る寒さになっても活動しているカマキリって凄いと思う。夏も冬も同じ衣装で活動している姿に驚きを覚える。それにこの表情って何とも言えない愛嬌があるじゃんとカミサンと笑った。ハバヒロカミキリなど、昆虫の写真を一杯撮ってきたカミサンだが、もうイイとここでは興味を示さなかった。

Dec 18 太田ポンカン収穫佳境…WL-Micグッズ届く
伊野の太田ポンカンの収穫が佳境だ。17日から再び切り出していたが昼頃から雨で中断、今朝も朝露が乾くのを待って10時頃からポンカン切りが始まった。藤枝姉夫婦の支援もあってカミサンを含む4人体制で16時頃までに800kg近くを収穫。今日は強風が吹き荒れ終日寒く、15時半頃になると日が陰る伊野は更に寒くなった。残りはカミサンと2人であと1〜2日程度だろうか…。写真は今日のスナップ。太田ポンカンが青空に映える。
来年1月29日にイベント(清水いはらフェス)があり、ステージのPAを仰せつかることになっている。電源も含め全て仮設で予算も殆どない。演出上どうしてもWL-Micが必要になりそうなので色々思案していた。信頼のおけるモノは破格だし、ポケットマネーで用意できるシロモノじゃない。ハウリングの問題もあり、余り妙なモノは使いたくない。とすると、マイクは使い慣れたものを使い、無線伝送系をアダプタとしてついかするのがベターと考えた。世の中には便利なものが有って、昔からエレキギターのWL化で実績のあるLEKATO社がMic用WLアダプタを出していた。オンマウスがそのMW-1。MicとMixer間を無線でつないでくれる優れもので、国内法的にも問題はないらしい。総合利得は0dBなので、マイクケーブルの代わりに挿入しても利得には変化がないことになっている。近日中にフィールドテストを行う予定だ。

Dec 16 青島貯蔵体制…ワケアリ早生の頒布状況
収穫した青島のコンテナが貯蔵庫を占有し出した。既に途中まで収穫したポンカンも占拠している。このままだと貯蔵庫の中を歩けなくなる。それより収穫用コンテナが無くなる。既に200程度は使っている。こりゃまずいと余措済みの青島をモロブタへ入れ棚への収納を始めている。今時モロブタなんてと言う声も聞かれそうだが、今秋モロブタ全てをジェット水流で洗浄したこともあり、自然に作業が始まった。例年だと木箱(地元では神奈川箱と呼ぶ)へ先ず入れるのだが、今年はモロブタが優先している。何より、腐敗果を見つけた時にスライドして引き出せるのが良い。積み重ねると積み上げた箱を取り外す苦労がありヤル気が失せる。最近はコンテナのまま出荷期まで置くズボラ人も多く、こうなると腐りの連鎖が始まりとても真似できない。モロブタへ青島を並べる際に荒選果も出来るので、腐敗果や障害果の事前除去が可能になる。難点は足元から天井近くまで収容されているので、かなりの力仕事になること。それなりに気合を入れないといけない。この方法で、部屋の片側(壁)だけで2トン弱の収容が可能。オンマウスは、稼働を始めた超音波加湿器。乾燥する冬場、気温を上げないで湿度を85%に保つにはグッドだ。
ところで早生ミカンのワケアリ頒布を平行して行っている。今日までに1トン超の頒布実績となっているが、まだ数百キロ在庫があり、何とか年内の消化を目指している。皆さんのご支援を頂ければ幸いです。収穫後1ヶ月を経過した早生(興津)は独特の味になっていて美味しい。写真はワケアリ選果と箱詰めの様子。

Dec 15 自宅前に初霜…はるみ収穫前にダニ剤散布
毎年秋葉さん(12月15〜16日清水区の秋葉神社の祭り)の頃は氷が張ると言われてきたが、昨今の温暖化で必ずしもそうではなくなってきた。時として全く氷の張らない年もあった。今朝は朝から遠方で花火が上がり、秋葉さんの始まりを告げていた。昔ながらの手法だが、一斉連絡にこれほどシンプルで明快なものは無さそうだ。それで今朝はチト寒いなぁと布団の中でもがいていたが、7時過ぎに外へ出てみると何と庭先のミカン畑が霜で真っ白だった。玄関の温度計は2.7℃で今季最低。氷は張っていないが、地べたは氷点下になったと思われる。未だ切り上げていない伊野の太田ポンカンの雨焼けが心配だったが、露が無かったため大丈夫そうだ。秋葉さんの祭りは、子供の頃年に1度か2度しかない家族で出かける貴重なイベントだった。親父の運転するオート三輪に親子5人がしがみ付いて乗ったのだから実に大らかな時代だった。
ところで太田ポンカンの後は、はるみの収穫が控えるが昨年は苦渋の赤ダニ被害に遭った。収穫中、軍手が赤くなるのでヤバイと思ったが、毎年多かれ少なかれあるので、まぁいいかとしてしまったら、貯蔵庫まで生き延びて拡散し果皮障害を招いた。今年は再発防止のために、朝からダニ剤を水300リットルで薬調し、田んぼと汁見谷のはるみ全て、そして伊野の太田ポンカンでダニの目立つ部分へ散布して農薬を使い切った。ダニにやられた果は果皮の水気が無くなり萎びが目立ってくる。写真は自宅前の霜の様子。オンマウスはタンクと動噴を積み農薬散布体制の軽トラ。

Dec 11 スペインからのメール
スペインのEA1HX/Rafaelから以下のメールが届いた…Hi, sorry to bother you, but on a great page I found the mixer with SD-8901CY and I have a question. In the mixer (4) SD-8901CY (Calogic)…DBM the input of the local oscillator (LO) the frequency is simple RF+IF i sinusoidal signal or (RF+IF x 2) phase-shifted square signal as in other configurations.If you could clarify this doubt for me.thanking you Regards 73…どうやら当HPのDBMテストに記したSD-8901についての質問の様だ。16年余の歳月が流れ、やや浦島太郎状態だったが、以下の様に返信した…DBMのLo入力は正弦波か矩形波かと言う疑問でしょうか。DBMデバイスは非線形のダイオードかFETスイッチだと思います。スイッチするタイミングは正弦波と矩形波では異なってきます。つまり正弦波の場合は流通する角度クリチカルになると思われます。厳密な意味では0と1の中間が存在し不安定な時間が出来る訳です。ただこれを聴感で判別出来る人は居ないでしょう。アナログビートによるミキサなら違いは歴然ですが、スイッチングを前提としたデバイスならどちらでも構わないと考えています。ただ、私的には完璧なエネルギー切替にはデューティ比50%の矩形波がベターだと思います…チト的外れかも知れないが後は翻訳サイトに任せた。実はこれに合わせるかの様にSD-8901CYの購入でご尽力頂いたJA1VKV田中OMより正弦波と矩形波に対応するHミキサ(オンマウス)が届いていた。これにJA2AGP矢澤OMより届いたPTO出力を注入しラジオを作ってみたい。

Dec 10-11 太田ポンカン初切り…山切川の情景
カミサンがやたらと伊野の太田ポンカンの雨焼けを気にしている。雨焼けが酷いと出荷できないからだ。自分は着色がイマイチだからもう少し待つべきだと考えていたが、余りにもしつこいので意を決して8時に伊野へ向かう。この10日は、カミサンの実兄が9時から加勢、更に藤枝姉夫婦も加わり5名体制になった。実は伊野は山切地区の谷の東側にあって、日の出が遅い。日の出前の8時過ぎに切り出すと、朝の冷えで足のつま先が冷たくてジッとして居られない程だった。つまり移動しない駆け足状態に…。それでも雨焼けの傾向は無いので、切りながらあと1週間程度遅くても良いのではと内心だった。園地の西端に陽が当たり出すのは9時頃で、全てに陽が差すのは9時半を回る。日の入りは15時半頃で、陽が陰ると一気に気温が下がって行く。この状態が数日続くと、着色が一気に進み糖度が上昇する。分かっていても雨焼けが怖いのだ。
11日は叔母も加わり6名体制で始まり、午後からは1名抜け5名体制になった。今回は着色の遅い果は手を着けていない。収穫量は2トン半を超えている。手を着けていない果は1トン以上あると思われるので、例年並みの収穫になりそうだ。写真は11日11時前の休憩の様子。
ところでオンマウス、山切川沿いのバス通りを車で走っていたら、時候前バス停付近の川面でサギの終段を発見。時候旭橋の上から上流を狙ったモノ。大きいのが1羽、小振りなのが7羽写っているが、これ親子なのだろうか。良く見ると水中に潜った黒い鵜が分かる。9月24日に台風で大水が出てオーバーフローした川とはとても思えないのどかな風景だ。

Dec 9 甲府と名古屋からの友人
この日は8時半から歯の定期検診があり葵区の歯科を往復した。10時前には帰宅して田んぼの青島を切り出したら甲府の無線仲間から電話が入った。予定では13時過ぎに到着する筈だったが、事情があってもう県境辺りを走っているらしい。慌ててお土産用ミカンを貯蔵庫で箱詰めをしていると、再び電話があり清水いはらICを出たと言ってきた。もうそこに居るじゃんとなり、慌ててバス通りまで出るとドンピシャで合流。事情を聞くと15時までに甲府へ戻らなきゃいけないメンバーが居るためだった。写真はミカン畑で談笑する、左からYNDXCのJR1AIB井上さん、JA1KAW黒瀬さん、JE1CCD望月さん、JJ1RDX内田さん。背中はJK2WBDカミサン。幾度か逢っているのでカミサンも話が弾んだ。ミカンや果実栽培談義に無線の終活談義と…あっという間に時間が経過。実は今回の訪問、9月24日の台風15号被害の御見舞いと言う名目があって、色々と貰い物を頂戴し恐縮している。あったかいなぁとカミサンと呟く。さてこの日の午後、名古屋からJG2CMJ守山さんが自宅のパンザマストを解体して運び込まれた(甲府組とのアイボールを目論むも叶わず)。置き場所に使って貰ってもと伝えたら本当に持ってこられビックリ。オンマウスは守山さんとのツーショット。実はこの日のパンザマストは半分で、翌10日に再び訪れ残りの半分とその他ANTグッズを運び込まれた。太田ポンカン収穫中の伊野から駆けつけるとビックリ、何と奥様同伴だった。田舎の暮らしや無線、青島やはるみの話に興じて帰路に就かれた。連日の長時間ドライブに恐縮至極だった。

Dec 5 今日も朝から青島ミカン収穫…デジカメ紛失、こんなことあるの?
この日もカミサンと終日汁見谷で青島の収穫。2人だと収穫量が伸びない。同じ木を一日中切っている様な気になって来る。6月以前の農薬が行われていなかったと思われ、ヤノネが気になる。田んぼや伊野では、ほぼ絶滅状態だと言うのにちょっとガッカリだ。収量が少ないから暗くなるまで作業を続ける。カミサンは所用で16時頃切り上げるが、こちらは17時過ぎでも切っている。まったく貧乏暇なしって感じだ。そんな最中愛用のデジカメが紛失してしまった。気付いたのは帰宅してからで、辺りは真っ暗。思い付く所を探し回るが車や家の中には無い。それでいよいよヘッドライトを付けて汁見谷へ赴く。真っ暗だからヘッドライトと懐中電灯が頼り。今日移動したルートを幾度も捜索するが見当たらない。地上は勿論のこと、木に上って収穫しているので木の中も確認する。半分諦めていたら、本日暗闇の中最後に収穫した木の枝にストラップが引っ掛かったカメラを発見。写真がその様子…緑に映える青、何と美しいことか。ストラップのループに小枝が見事貫通していた。こんなことも有るんだと、この年になっても危機管理の勉強になる。
ところで汁見谷の在処はオンマウスの写真で何となく分かる。軽トラの遠方に清水いはらICの料金所が見える。料金所から出ると大きく右回りのカーブを走るが、その中に汁見谷のミカン園とビニールハウス(未栽培、オンマウスの左端に見える)がある。この辺りでは一番の高台になる。

Dec 3-4〜 青島ミカン収穫本格化…ワケアリ早生ミカン頒布開始
早生ミカンのJA出荷が昨日12月2日で終了した。収穫量の割に黒点病による選果落ちが多く、今年の早生は苦渋の総括だ。黒点病に悩まされたのは我家だけではなく全体にあり、気の早い家は加工品(果汁)として出荷するケースが少なくない。何とかこの早生を生食で味わってほしいとする願いから、残った選果落ちは個配案内を行い何とか年内の完売を目指すことになる。
ところで2日から始まった青島の収穫、3日はカミサンと田んぼを切った。4日は藤枝姉夫婦が加勢してくれたが、朝露が多いため汁見谷の老木を終日切った。汁見谷は頼まれて6月の終わりから管理を始めたが、陽当たりや風通し、そして水はけが良いため、田んぼより生育が良く浮き皮も少ない。ただ、6月以前は農薬を散布していなかったと思われ、ヤノネが目立つ木があって、今時と苦笑する。やっぱり果樹は農薬頼みだなぁと感じる。
写真は3日田んぼの青島老木を収穫するカミサン。手前は青島で一杯になったビクとハサミ。陽当たりと風通しが良く、枯れ枝を落としを心掛け、カレンダー通りの農薬散布と程良い施肥をしておれば、一定の果実が実ると痛感する。さぼったらダメになると、この時季になると呟く。オンマウスは汁見谷の老木前で休憩する、藤枝姉夫婦とカミサン。カラスやヒヨドリが狙っているため、鳴き声がやたらと煩い。
ワケアリ早生ミカンの頒布案内は3日に案内メールを配信、早々に注文がありその対応が空き時間に行われている。

Dec 1-2 早生ミカンのJA出荷最終…ワールドカップサッカーワッチの選果
あっという間に11月が終わり、遂に師走になってしまった。天候不順で早生ミカンの収穫が停滞し、荷が出来ず30日出荷予定をキャンセルし集荷最終日の2日に賭けた。しかし雨露や朝露が酷かったりで収量が伸びず、1日の夕方までミカンを切った。時間は無駄に出来ないので合間に青島や中晩柑に防腐剤散布(1200リットル)を行うなど目まぐるしい。収穫してもJA出荷基準に合う選果が必要になる。2日8時出荷なのに未だ半分程度しか選果出来ていない同日未明、ワールドカップサッカー(スペイン戦)の後半が始まり同点になった頃選果場へ向かう。ラジオのスイッチを入れると中継の音が何故か騒がしい。何だろうと耳を寄せる何と日本が逆転しているではないか。思わずガッツポーズ。こんな状況で、未明のミカン選果が始まった。その後カミサンも駆けつけ夜が明ける頃までに何とか割り当て分が揃った。その間にゲームは終了、2-1で日本が劇的な逆転勝利を納めた。こんなことが現実に起こるんだ…驚きと感激を隠し切れない。写真は選果場のある貯蔵庫に置いたラジオ。そして選果ではじいたチョイキズのミカン。のどが渇くとこれを食べるのだが、一日に食する量はかなりの数になる。オンマウスは8時過ぎの共同選果場の様子。元々コンテナ24杯の予定だったが16杯で打ち止めとなった。選果落ちは1トン近くあるので、今後どうさばくか腕の見せ所。果汁用としてJA荷受けもあったが、収益につながらないので契約先や個配の直接販売で勝負することになる。ユーザーへの案内を2日から始めている。2日は青島の初収穫も始まり、完璧にミカン漬け状態になった。

Nov 30 昨夜の大雨と風…露が乾かず防腐剤散布
昨夜の雨は凄かった。大被害をもたらした9月24日の台風15号以来の大雨だった。山切川の水もそれなりにあったが、台風の時には及ばない。枯葉が水と共に道路を流れ下り、民家の近くに集まっていた。この季節は枯葉が多く、大雨の翌朝は濡れた枯葉を掻き集める光景を良く見る。軽トラで通るとグレーチングを塞いでいる枯葉が気になり、掻き集めて回収し畑へ撒いた。大雨の翌朝はミカン畑の確認に回るのだが、収穫を前にしたポンカンやはるみの枝が、多量の水を吸い込んで重くなり、耐え切れなくなって枝が曲がったり折れたりが複数あった。極めつけは自宅前のポンカン。根っこが浮き上がりそのまま倒れていた。実の成熟と共にトップヘビーになっていたのだが、雨と風が決定的だったと思われる。倒れた木を起こし、3方から木材を当てて荒縄で縛った様子が写真。根元には伊野から土を100kg程運び固めている。この様な騒ぎで朝が始まったが、雨露が多くミカン切りどころではなかった。午前中は晴れ間が見えたが、その後は終日曇天で露の乾きが悪い。午後のミカン切は諦め、青島と中晩柑へ防腐剤散布を行った。500リットル超を薬調して田んぼと汁見谷を散布したが、農薬が切れるまでやったら17時を回り辺りは真っ暗だった。未だ汁見谷の半分と伊野に寺山が残っているが、次に切る青島だけでも早目に終わらせたい。オンマウスは汁見谷の青島。農薬切れで作業を終え帰宅するところ。17時13分、軽トラ車内から撮影。辺りは既に真っ暗だ。