FL-2100BのバンドSW修理(Mar 10. 2011)


FL-2100シリーズのリニアアンプを覗くと、バンドSWに寄生発振による放電痕や放電熱で溶解した接点を良く見る。
ここではFL-2100Bで28MHzの接点が溶解したケースで、空き接点を当該接点へ移動して復活させた実例を紹介する。

フロントパネルを外し(左右の座付きビス、PLATEノブを外すと見える皿ビスを緩める)バンドSWのナットを緩め外す。
ハヤトール液を拭きつけ汚れを落とす。FL-2100BのバンドSWには未使用接点が2組ある。このうち一つを外し溶解した28MHz接点と交換する。
接点はリベット留めになっている。ハンドドリルでリベットをさらい取り外す。締め付けは2mmのビスとナット及びワッシャで行う。タイトウェハーは割れ易いので「探り」を入れたドリル操作と締め付けで慎重に行う。
左上はノブとフロントパネルを外しスイッチを取り外した様子。左は溶解変形した接点のクローズアップ。上は復旧させたバンドSWで28MHz接点がビス留めされている様子が分る(上にあった空き接点を右の28MHz位置へ移動)。
これを再びFL-2100Bへ実装して完成。28MHzバンド動作は完全復旧した。
この修理方法は、接点を確保できれば誰でも簡単に行え再現性が高い。是非「接点レベルの入換え修理」をお勧めしたい。(2011.03.10)


 関連情報・・・Yaesu FL-2100Z/Bのテストと改修