R-390A/URRのブロック電解コンデンサ代替品について(Jan 18, 2015)
 R-390Aの電源ユニットに搭載されているブロックケミコン、製造から半世紀以上経過すると、容量抜けや立ち上がり時の振る舞いに変化を感じる場合がある。電源投入後、動作を開始してしばらくの間、出力音声がHumっぽいとか…。大方は電源の平滑に使われているブロックケミコンの特性劣化が原因と思われる。
 それで代替品を探すのであるが、中古品でも中々入手が難しい。それで2007年、オリジナルブロックケミコンを分解して得たGTプラグに、縦型のケミコンつなぎ対策行っていた。しかし見た目は余りよくない。
 その後暫くして、ドイツのDr. Kurt Schmid/DH3PJがオリジナルを模したブロックケミコンをJF1DKB/JD1BMSさんのサイトで知る。
 ところが連絡先が判らず時間が過ぎていたが、このたび、マニュアルに記載されたURLからメール交換が実現し発注となった。
 PayPalで送金すると数日で到着するという早さだった。

 写真は梱包用ダンボール箱から取り出したブロックケミコンC606とC603とマニュアル。
 ケミコンは部品ナンバー(C603/C606)が記された専用のシートに包まれ、混乱しないよう配慮がなされている。
 ケミコンはアルミの円筒に収められ、片端にGTプラグ付き、もう片側は蓋が施され、静電容量や製造元が記されている。
 作りは非常に丁寧で、ドイツ人のモノ作りに対する気質や心意気を感じてしまう。




R-390Aに実装したブロックケミコン。
良好な平滑動作を見せている。

R-390A/URR関連Webサイト

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3.R-390A/URRの電解コンデンサ補修について
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