私の半田ごての歴史・・・My Soldering Iron

長年使用していたgoot(太陽電機産業)の半田ごての「コテ先」にヒビが入り不便を感じていたが、遂に折れて脱落してしまった。帰省の折、近くのホームセンターJumbo_Encho(ジャンボ・エンチョー)に赴きコテ先部分を購入しようとしたが、既に時間が経っている機種のため該当する部品は置いてなかった。止む無く類似した新品TQ-95(90/15W切り替え型)を購入した。恐らく気のきいた工具ショップにはコテ先の在庫があるだろうが、思い切って買ってしまった。
写真は新旧の半田ゴテである。オンマウスカーソルするとコテ先のクローズアップを見ることが出来る。旧半田ごてTQ-80(80/15W切り替え型)はコテ先がなくなりヒーター部が露出している。このシリーズはオーナーのように半導体基板から真空管アンプ、更には板金までやる者にとっては好都合のコテだった。普通なら2本又は3本を用意する必要があるが、このタイプなら1本で済むから随分と経済的である。何時頃購入したかは定かではないが、少なくとも平成の初期?・・・いやもっと前か?・・・いずれにしても12年以上は経っている。このまま捨ててしまうのはもったいないので、コテ先を買い求め何時か復元させてやりたい。
ちなみにワッテージの切り替えは黄色い押しボタンで行う、離すと15Wで押すとハイパワーになる。また電源投入時もハイパワーで行なえばあっという間に使える状態になる。
左の写真は昭和1967年頃太陽電気がgootと言うブランド名を付けて発売した最初の半田ごて。オーナーが最初に買った半田ごてが実はこれである。30Wで価格は確か\320。当時の物は既にないが、これは先輩から流れてきた一品。このタイプを代々使用し、最初は30Wから始まり、それに60Wが追加され多くの無線機器の工作に使用してきた。このコテが発売になる前は、ニクロム線を雲母板に巻いたヒーターで、こて先の銅棒を挟み込んで熱を伝えるやり方が一般的な電気ゴテだった。その後こうしたヒーターが金属の中にパッケージされる形が一般的になった。コテ先はネジを揺るめれば交換が可能で、ヒーターが不良になるまで何年も使う事が出来た。ラジオ少年の頃は殆ど毎日半田ごてに電気が入っていたから寿命も短かった気もするが、それでも5年位は持ったような気がする。そういう意味では今の半田ごては非常に丈夫でヒーターが断になる事など殆どないのではないかと思われる。突然の半田ごてダウンに遭遇してラジオ作りが出来ず大変寂しい思いをした事が実に懐かしい。