◆二棟並列平屋の家◆
~東京都八丈島~
一年前の平成28年9月
八丈島でOさんの家が完成しました
その後、再び八丈島との縁があって
新たな設計監理の依頼を頂きました
これより、今回の施主Sさんの家
づくりの様子を紹介していきます
<概要>
在来工法木造平家
床面積/法規面積=165.00㎡(49.91坪)
床面積/室内面積=144.00㎡(43.56坪)
屋根 カラーSGL鋼板大波
外壁 米杉材南京下見板張り
軒裏 杉縁甲板張り
内装床 杉縁甲板
内装壁 針葉樹合板あらわし
内装天井 小屋組あらわし
構造材造作材 国産材/杉・桧
防腐防蟻ホウ酸塩加圧注入処理
ウッディコイケ/埼玉県秩父市
施工会社
石鍋工務店/東京都荒川区
■平成28年12月22日(木) 現地調査~敷地は通りから一歩奥に入った所に位置します
■平成29年9月4日(月) 地鎮祭
■平成29年9月19日(火)
布基礎捨てコンクリート、墨出し ~この段階で基礎の他、水道、電気、ガス(各配線・配管)の打合せを行います
■平成29年9月29日(金)
基礎配筋検査 ~鉄筋のサイズ、ピッチ、定着長さ、被り厚さ、補強方法等を確認し、不適な箇所があれば修正します
■平成29年9月30日(土)
布基礎ベース部分コンクリート打設
■平成29年11月3日(金)土台敷込
これより大工さん(東京都内在住)が八丈に乗り込んで(移住して)木工事が始まります。
~木工事以外についての工事は地元八丈島の職人さんによります~
上棟までの確認事項は事前に都内で打合せ済みで、次回の現場監理予定は屋根工事での段階になります。
■平成29年11月4日(土)上棟
先月下旬、台風が続いたことで材料を運ぶ船便が欠航し上棟予定が遅れました。
~八丈島では天候(運)により飛行機・船の欠航が時々あります~
上棟と合わせて施主Sさんご夫妻(東京都内在住)が現地入りし自らの手で
天井材(針葉樹合板)と外壁材(米杉南京下見板)の塗装作業を行ないます
■平成29年11月6日(月)垂木
垂木は杉特一等材の化粧仕上で150×60@500です
軒先の風圧を考慮し垂木と桁の固定には通常より大きい補強金物を使用しています
■平成29年11月8日(水)垂木・断熱材
八丈島ならではの雨風を見極め、屋根の施工は全体均一に進めるのではなく一面ごとに区切って進めていきます
■平成29年11月10日(金)屋根下地
屋根の下地構成は、構造材あらわし、断熱、雨音吸音、通気を考慮し、屋内側より
杉垂木/針葉樹合板野地/断熱ボード/杉二重野地/吸音ボード/防水シート/樹脂桟木
の構成としています
■平成29年11月21日(火)軸組構造
建物は中央に玄関ポーチが位置し、そこから南棟、北棟と二棟に分かれるような間取りになっています。
「写真左上」屋根を通して見た八丈富士 「写真右上」左側は北棟、右側は南棟、その間に玄関ポーチ
「写真左下」南棟内部 「写真右下」北棟内部
■平成29年11月30日(金)外壁下地
構造防火パネルのダイライト張り
外壁はこの上に透湿防止シート、胴縁、米杉南京下見板張の仕上となります
■平成29年12月26日(火)壁下地
「左上」南棟の南東面外観~外壁下地はダイライト+透湿防水紙+縦胴縁
「右上」南棟北棟の西面外観~これから外壁仕上は米杉材南京下見板張となります
「左下」南棟内部~天井は杉垂木60×150+野地合板(白色塗装)のあらわし仕上
「右下」北棟内部~天井は杉垂木60×135+野地木毛セメント版のあらわし仕上
■平成30年1月13日(土)屋根板金
屋根はマグネシウム添加ガルバリウム鋼板(SGL鋼板)大波板葺
雨と塩害に強い材料を使いシンプルな形状でまとめます
■平成30年1月17日(水)外壁~米杉南京下見板張り
外壁米杉材は張り上げる前に施主Sさんご夫妻の手で塗装が施されています
塗料はウッドロングエコを使用しています
■平成30年1月18日(木)内装タイル
内装水回りの壁タイル貼は
施主Sさんご夫妻の手で
仕上げられています
■平成30年2月5日(月)外装・内装
一部を残し外装仕上が整ってきました
内装は壁内の設備配管配線が終わり、木工事が進んでいます(写真はLDK)
キッチンの壁タイル貼は施主Sさんご夫妻の手で進んでいます
■平成30年3月3日(土)外廻り
玄関ポーチ、物干場、屋外の工事を残し
ほぼ完成が見えてきました
電気工事の天井ガイシ配線
ポーチ床の石&タイル埋込
は施主Sさんも参加して仕上げられました
■平成30年3月23日(金) 完成
工事が終わり完了検査も済みました
これからSさんの新しい生活が始まります
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