2017.9  
ポーランド クラコフとワルシャワ

今回の旅はポーランドの二都市とバルト三国を下から上に駆け抜けようと計画を
立てました。  ポーランドと言えばあの忌まわしいナチスドイツのホロコーストを
思い出しますが、今回は負の遺産を避けて、世界遺産を訪ねることにしました。

ポーランドの旧首都クラコフへの直行便がないため、ヘルシンキを経由するはめ
になりましたが乗り継ぎが悪く、5時間の待合が発生してしまいました。 
 
 
空から見るヘルシンキの中心部、中央駅の線路とシリアラインの入る港が見えています。
港の周りは、お土産や小魚鮮魚の飲食店が出て大変な賑わいを見せており、船による
遊覧が軒を連ねて競争をしています。 中央駅から繁華街を通り直ぐに港へ着く事が出来
ます。 島と運河で結ばれた中心部の様子が手に取るように見えていますが、飛行機は
旋回をして空港に向かい、中央駅に出るまで約25分掛かります。.

クラコフの空港はローカル空港、ヘルシンキでシンゲン条約加盟の国々へのパスポート
チェックが済んでいるので、何の手続きもなく入国する事が出来ます。  ポーランドは
シンゲン条約加盟国ですが貨幣だけはユーロを採用していないためチョット面倒な両替
が必要です。 ただしカード支払いが大幅に採用されているため日本なら小銭を使う
場面でも、ほぼカードでの決済が出来るようになっています。

 
   
これぞ国民の主食、茹でてから焼き上げるパン、アメリカのベーグルを想像してください  「オブヴァジャネック」と言い
路上でも販売していいます。  もちもち感と塩味が強く、噛むほどに味が出てきますが顎が疲れて持て余し気味!
     
見てくださいクラコフの駅中ショッピングセンターで出会った寿司にはびっくり。  まったく日本人がいないのに実によく売れ
ているのです 。  街中には「tokyo SUSI」と言う和食店の大型店がありました。 これが凄い人気店で現地人、特に若者
にバカ受けの寿司屋とは似ても似つかぬスシヤでカルホルニア・ロールをもう一歩進めた訳の分からんカラフルな巻き寿司
です。  「おいおいこれを和食とは言ってくれるなよ!」と叫びたくなる代物で日本人は恥ずかしくて逃げだしたくなります。 
そば屋は駄目ですが、ヨーロッパにおける寿司とラーメンは形を変えて定着したようです。
     
  クラコフの駅は、ショッピングセンターとドッキングした形で存在し新宿駅の小型版のような様相を呈しています。 切符売り場
も合理的に出来ていますが大変な混雑ぶり。  ここから首都ワルシャワへの超特急(時速160キロの新幹線)も発着する主要
駅としで、トイレは見事に整備された有料トイレです。     カードから高額紙幣までが使える有料トイレは立派なものです。
ここから始まる今回の旅では、有料トイレが全く当たり前の現象として存在していることに「我が意を得たり」の心境です。
また四ヶ国共に、空港と言い駅と言いホテルと言い、ほとんどの場所でフリーwihiが普及しているのにはびっくりです。 
     
古都クラコフの観光には今回御世話になったホテル・メルキュールは絶対お勧めです。  なんと言っても歴史地区まで10分
駅とショッピングセンターまで1分、まあこれ以上の立地は無いでしょうし、アメリカ風に便利な設備も気楽です。

今回の旅行では家内が「外国は怖いから嫌」と言われ「ここは絶対安全」と進めた四ヶ国 、残念ながら選んだ大きな理由が
「正面切って移民を受け入れていない」でした。     どこも正解、安定した国内事情から夜も安心して外出できるのです。 
 
 クラコフの歴史地区で大勢の観光客が詰めかけています。  ヴァヴェル城も人気スポット(画面クリック)
歩く範囲に多くの観光施設が集まる歴史地区、一寸と足を延ばせばお城まで一気に進めますす。
 
 ヴィエリチカの塩鉱は唯々凄い!の一言しか出てきません。  石と違って加工が楽とは言芸術家ならぬ
工夫さんたちが身の安全を願って岩塩に彫刻をしのだそうですから唯々驚くばかりです(画面クリック)
塩鉱の壁面は精製塩のような純白ではありません。  当然不純物が含まれますで大理石の様な輝きを
持っている為、重厚な雰囲気を漂わせています。  それにしても広大なあの空間がどのようにして安全
に保たれているのか、不思議な気がします。(画面タッチ 岩塩の壁画に)   
     
 ヴィエリチカの塩鉱を象徴する竪坑が 左の写真です。 国別言語にわけた待合テントに並び案内人を待ちます。 残念ながら
日本語はありませんので、多少わかるような気がする英語の列で待つことにします。  今日は現地の日本語通訳さんにお願
いしての英語集団にくっついたプライベート日本語観光です。 ありがたやありがた、やお姉さんのやや流暢な日本語です。 

建物に入るや否や、竪坑のらせん階段を一気に380段居り続けます。  後ろから押し寄せてくるので自分のペースで進む
ことは許されません。  これはシンドイ、足自信がない人はやめた方が無難、家内泣きを入れましたが、何とか水平坑道まで
たどり着く事が出来ました。  なにしろ暗いし唯々下り続けるのですが下の写真を見てください。    これぞ階段800段!
     
 行動の途中湧いていた排水溝の水が塩辛いなんてものではなく今でも塩を取っているそうです。 降りて・下りて・下り続けて
800段、これでやっと塩の宮殿がある第二段階だそうで、まだまだ続くと脅かされました。  帰りはエレベーターであっと言う
間に 地上に引き上げてくれます。
 新幹線で首都ワルシャワへ
 
   
クラコフからワルシャワまでノンストップで三時間少々、乗り換える事もなく走る列車はすべて座席指定となります。
日本でレールヨーロッパを通じて切符の手配をしましたが、これは失敗「特急券」が手配できないのです。  結局
クラコフの駅に行き買う羽目になりました。  多分ネットで直接買いに行けば乗車券と特急券の両方を買えるはず。
英語に自信がないばかりに高い手数料まで取られてバカみたい!  
   
  ポーランド、特にワルシャワは第二次世界大戦でナチスドイツに徹底的に空爆を受けました。 歴史地区の建物を再建するに当たり、外観を昔と寸分違わぬように修復したことで世界遺産として選定された珍しいケースです。  広場や路地
の隅々まで、傷や陰影の一つにまで昔の儘にこだわって再建された様子をご覧ください。  
 
 
修復されて世界遺産に指定されただけの事は有ります。  路地と言いい広場と言いよくぞここまで!