梁山泊の人々
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インタビュアーは三連続公演中「少女仮面」「ロミオとジュリエット」
の二作品に出演の有栖川ソワレさんです。
1991年に劇団唐組に入団。以来、唐十郎作品における重要な立役、情けなくもユーモラスな役が注目を集める稲荷さん。 怒涛の三連続公演では「風のほこり」「少女仮面」に出演される。
1、 俳優を志した動機は?
僕は北海道の網走出身なんです。なので舞台は学校に回ってくるような演劇しかなくてあまり興味がなかったんです。
高校生位の時、映画やテレビで小林薫さんがとても活躍されていて、一視聴者としてかっこいいな、面白い俳優さんだなと思っていました。
地元には映画館が1軒位しかなくて、高校1,2年生の時に観た森田芳光監督の『それから』を素敵だなと。
当時は意識してなかったんですけど、そういうきっかけもあるかもしれません。
それから、4つ上の兄が持っていた雑誌「宝島」の演劇特集をちらっと見たりもしました。
唐(十郎)さんだったり、野田秀樹、つかこうへいといった特集に何となく触れていた気はします。
兄はそういったことに詳しくて、状況劇場の名前を聞いたりしましたね。
それで小林薫さんと唐さんが繋がって、面白そうだなと思って東京に出てきて。
ちょうど赤テントをやりはじめたばっかりの頃で、花園神社に観に行ったんですね。
そこで衝撃を受けちゃって。唐さんはもちろん、大久保鷹さんとか。もう震えちゃって、4,5回観に行きましたね。
演目は『セルロイドの乳首』。それでもう(劇団唐組に)入りたいと。決定打でしたね。
2、心に残る作品は?(映画・舞台・ドラマ・小説・漫画・音楽などジャンルは問いません)(その作品のどこに惹かれますか?)
演劇はほぼ唐さんの作品ばっかりですね。あんまり他の演劇って観てなかったんですよ。
(劇団の)入団試験があると知ってたので、1年間、春と秋と、唐さんの作品を観てました。
唐さんの作品のなかで一番好きなのは、僕も立たせてもらったんですけど、2000年の『吸血姫』(新宿梁山泊公演)。
やっぱり面白い作品だなあと。それから『風の又三郎』は傑作なんじゃないかなと思いますね。