民族の魂
二
(「天安門詩抄」より)
屹立千秋,
英名永垂。
江河悲嘯,
靑山樹碑。
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民族の魂
二
千秋に 屹立し,
英名は 永へに垂ふ。
江河 悲しく嘯けば,
青山に 碑を樹てん。
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私感注釈
※ 千秋:千年、永遠。
※ 屹立:そびえ立つ。
※ 永垂:永えに伝え残す。現代語の成語に「永垂不朽」 (功名がとこしえに伝えられる)というのがあり、この天安門事件の際、花輪が捧げられた人民英雄
紀(記)
念碑には 「人民英雄永垂不朽」の金文字(当時は赤?)があることと無関係ではないだろう。
※ 江河:長江(揚子江)と黄河。または、河川。前者ととった方が味わい深く感ぜられる。
※ 青山:「青山可埋骨」(蘇軾)の如く、骨を埋める地か。勿論、青々とした山の意味もある。周恩来は、その死後、自身の祖国の山河に散骨されたことと無関係ではあるまい。それ故、彼には決まった墓所がない。祖国の無限の江山がそうである、というわけだ。実に壮大である。
※ この詩について: 「天安門詩抄」に採択されている外、「天安門詩文集」のトップを飾っているのがこの詩篇である。その際は、連作形式ではなく、単独で用いられている。
※ 構成について:この詩も成語と”熟語”から構成されている。平仄については、顧慮されていない。(韻を踏まない)起句に平字「秋」を使うなど、 やはり現代詩か。韻脚は「垂chui」「碑bei」で、共に支韻である。
※ この詩は「天安門詩抄」より採った。
(1999.8.29)
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