長淮望斷, 關塞莽然平。 征塵暗, 霜風勁, 悄邊聲。 黯銷凝。 追想當年事, 殆天數, 非人力。 洙泗上, 絃歌地, 亦羶腥。 隔水氈鄕, 落日牛羊下, 區脱縱橫。 看名王宵獵, 騎火一川明, 笳鼓悲鳴, 遣人驚。 念腰間箭, 匣中劍, 空埃蠹, 竟何成! 時易失, 心徒壯, 歳將零。 渺神京, 干羽方懷遠, 靜烽燧, 且休兵。 冠蓋使, 紛馳鶩, 若爲情? 聞道中原遺老, 常南望, 羽葆霓旌。 使行人到此, 忠憤氣填膺, 有涙如傾。 ![]() |
六州歌頭******************
わい
長き淮を 望斷すれば,
もうぜん
關塞 莽然として 平らかなり。
征塵 暗く,
霜風 勁く,
ひそやか
邊聲 悄なり。
ひそやか くら
銷凝にして 黯し 。
當年の事を 追想するに,
おそら
殆く 天數にして,
人力に 非ず。
洙泗の 上,
絃歌の 地,
なまぐさ
亦 羶腥し。
テント さと
水を隔てば 氈の鄕,
落日に 牛羊 下る,
おうだつ
區脱 縱橫なり。
看よ 名王 宵に獵し,
いちめん
騎火 一川に 明し,
か こ
笳鼓 悲く鳴き,
し
人をして驚か遣む。
おも や
念ふ 腰間の 箭,
かふ ちう
匣中の 劍を,
ほこり むしばま
空しく 埃し蠹れ,
つひ
竟に 何をか成さん!
時は 失ひ易く,
いたづら
心は 徒に壯たるも,
まさ つき
歳 將に零んとす。
べう
渺たるかな 神京,
まさ なつ
干羽 方に 遠きを懷かせ,
ほう すゐ
烽燧を 靜め,
しば
且し 兵を休めん。
冠蓋の 使,
あはただし みだ
馳鶩く 紛るるは,
(ぶざま)
若爲情なり。
きくなら
聞道く 中原の 遺老は,
常に 南のかた,
う はう げいせい
羽葆 霓旌を 望むと。
ここ し
行人をして 此に到ら使めば,
むね み
忠憤の 氣 膺に填ち,
涙 有りて 傾けるが如し。
2000.11.15 11.16 11.18土 11.19日 11.20 11.21 11.23祝 11.25土 11.26日 11.28 11.29完 11.30補 12. 1 12. 9 12.18 2001. 4.10 9.14 2002. 2.10 8.31 2007. 7.19 7.21 |
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