操呉戈兮被犀甲, 車錯轂兮短兵接。 旌蔽日兮敵若雲, 矢交墜兮士爭先。 凌余陣兮 ![]() 左驂殪兮右刃傷。 霾兩輪兮 ![]() 援玉 ![]() 天時墜兮威靈怒, 嚴殺盡兮棄原野。 出不入兮往不反, 平原忽兮路超遠。 帶長劍兮挾秦弓, 首身離兮心不懲。 誠既勇兮又以武, 終剛強兮不可凌。 身既死兮神以靈, 魂魄毅兮爲鬼雄。 ![]() |
國殤******************
呉戈を 操りて 犀甲を 被ひ,
車は 轂(こく)を 錯して 短兵 接す。
旌は 日を 蔽りて 敵は 雲の若く,
矢は 交も 墜ちて 士は 先を 爭ふ。
余が陣を 凌ぎて 余が行をみ,
左の驂は 殪(たふ)れて 右は 刃傷す。
兩輪 霾(う)まりて 四馬(まつは)る,
玉を 援(と)りて 鼓を 撃ち鳴らす。
天時 墜ちて 威靈 怒り,
嚴く 殺され盡くして 原野に 棄つらる。
出でては 入らずして 往きては 反(かへ)らず,
平原 忽(はるか)にして 路 超遠たり。
長劍を 帶びて 秦弓を 挾み,
首 身 離るれども 心は 懲りず。
誠に 既に 勇なるのみか 又た 以って 武たらん,
終(つひ)に 剛強にして 凌(をか)す 可(べ)からず。
身 既に死すれど 神 以て 靈し,
魂魄 毅(つよ)くして 鬼雄 爲(た)り。
2003.7.11 7.12 7.13 7.14完 2004.3. 7補 2005.5.31 2010.2.28 |