夏夜自遣
曾夢大同年少時, 囘天熱血華胥思。 星移日異風情老, 夜坐靜拈諷諭詩。 |
曾て夢む 大同 年少の時, 囘天の熱血 華胥の思ひを。 星 移り 日 異りて 風情 老い, 夜 坐して 靜かに 拈る 諷諭の詩。 |
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・大同: | 太古の公平無私の平和な時代。世の中が天地万物一体の大道と同化すること。 |
・回天: | 天を回転させる意で、天下の形勢を変えること。衰えた勢いを再び盛んにすること。 |
・華胥: | 理想郷。天国のような所。黄帝が昼寝の夢に見たという理想郷。人々は自然に従って生き、君臣上下の差別無く、利害、愛憎なく、自由で自然であったという国。 |
・諷諭詩: | 遠まわしに諭(さと)す諷刺詩。白居易に連作があり、一篇をなしている。 |
++++++++++++++++++++ 若い時は元気であったけれども、歳と共に落ち着いてきたというか、考えも変わって、今は、静かに詩をひねるようになった…、という詩。 |
平成十八年七月二十四日 |
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