丙申 春に醫に秦淮に就き,丁家の水閣に寓し,兩月に浹あまねし。行くに臨みて絶句三十首を作る。 舞榭 歌臺 羅綺の叢, 都て 人跡無くして 春風 有り。 踏青(たふせい) 限り無し 傷心の事, 併(あは)せて入(い)る 南朝 落炤(らくせう)の中(うち)。
◎ 構成について