代悲塵埃翁
滓多宅邸滿天嗤, 拉圾大王愛拾遺。 請君莫笑醉塵埃, 只在深耽懷舊時。 |
滓(し) 多き 宅邸は 滿天の嗤(わら)ひ, 拉圾(ごみ)大王は 拾遺(しふい)を愛すと。 君に請(こ)ふ 笑ふ莫(なか)れ 塵埃に醉(ゑ)ふと, 只(た)だ 深耽(しんたん)して 懷舊(くゎいきう)の時に在るのみ。 ******************************** |
今日は、荷物の整理をした。処分をしたくとも全て思い出深い品で、なかなか処分しづらいものだ。塵の附いた手を見て、脳裏を過ぎったのがテレビでよく見る「ゴミ屋敷」のことだった。 世の人から見ると、「ゴミ屋敷」には「ゴミ」が満ちている。しかし、もしかすると、そこの主人は、往時の思い出の品々を大切にし、懐旧の情の中に生きているのかもしれない…と。 --------------------- |
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・拉圾: ゴミ(現代語)。 |
平成十九年一月十日 |
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