江南の信,
昨夜 夢中に悠たり。
曾て 泊る 楓橋 紅夢の後,
今 看る 江水 寒山の頭(ほとり)。
何れの日か 更に 重ねて游ばん。
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昨日、一昨日と、二回江南の夢を見た。浅い夢なので、内容というほどのものはないが、原因は分かっている。一昨日は江南よりメールを受け取り、昨日は蘇州の写真添附のメールを受け取ったからだ。
わたしは蘇州には八十年代初頭、文革終熄後に行っただけなので、懐かしかった。
白居易詞の『憶江南』には「何日更重游」、や「能不憶江南」などがあるが、これはもう至上の名句千古の絶唱であり、これに従う。
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・信: |
ここではメールのことをいう。 |
・楓橋: |
唐・張繼の『楓橋夜泊』「月落烏啼霜滿天,江楓漁火對愁眠。姑蘇城外寒山寺,夜半鐘聲到客船。」 |
・紅夢: |
紅樓一場夢。石頭曾記紅樓一場夢。ここでは無産階級文化大革命のことをいう。 |
・寒山: |
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