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  憶江南          

  江南信,
  昨夜夢中悠。
  曾泊楓橋紅夢後,
  今看江水寒山頭。
  何日更重游。

平成19年4月
江南の信,
昨夜 夢中に悠たり。
曾て 泊る 楓橋  紅夢の後,
今 看る  江水  寒山の頭
(ほとり)
何れの日か  更に 重ねて游ばん。


   ********************************
  昨日、一昨日と、二回江南の夢を見た。浅い夢なので、内容というほどのものはないが、原因は分かっている。一昨日は江南よりメールを受け取り、昨日は蘇州の写真添附のメールを受け取ったからだ。
  わたしは蘇州には八十年代初頭、文革終熄後に行っただけなので、懐かしかった。

白居易詞の『憶江南』には「何日更重游」、や「能不憶江南」などがあるが、これはもう至上の名句千古の絶唱であり、これに従う。

・信: ここではメールのことをいう。
・楓橋: 唐・張繼の『楓橋夜泊』「月落烏啼霜滿天,江楓漁火對愁眠。姑蘇城外寒山寺,夜半鐘聲到客船。」
・紅夢: 紅樓一場夢。石頭曾記紅樓一場夢。ここでは無産階級文化大革命のことをいう。
・寒山:

平成十九年四月十六日

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