驃騎將軍
驃騎將軍巡秦營, 其言辯解匪寒盟。 請君莫問節操事, 本是中州光祿卿。 |
驃騎(へうき)將軍 秦營を 巡り, 其の言や 辯解して 寒盟に 匪(あら)ずと。 君に請(こ)ふ 問ふ莫(なか)れ 節操の事, 本(もと)是(これ) 中州(ちゅうしう) 光祿(くゎうろく)の卿。 ******************************** |
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「『原爆投下はしょうがない』発言」についての詩。この部分の発言だけでなく、全文を見れば、それはそれで筋が通った発言ではあるが…。話者の立ち位置との関わりで見れば、…?ということか。 ・驃騎将軍:漢代の高位の軍人の職位。辺疆の防衛の任に当たる。 |
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・秦營: | 戦国時代の強秦の軍営。西方の強国の陣地。西側の強国の軍事基地。「秦」字は平韻字なので、「美」等、他の適当な仄韻字を充てることが適切であろう。司令官が不在ということもあるらしい。ここでは、アメリカをも指す。 |
・寒盟: | 同盟にそむく。 |
・匪: | …にあらず。非。 |
・本是: | 本来は…である。 |
・中州: | 国内の中心地。内国。中国(なかつくに)。「国際」の反対。 |
・光禄: | 光禄勲。漢代の高位の文官の官職名。ここでは「初代防衛大臣に就任したものの、『文官畑』も歩いてきた」ということを謂いたい。 |
平成十九年五月一日 |
〔後日註:我が国の国防を担う大将軍が、他国の戦略批判をした後、其の言を撤回したものの、その後の該国訪問では、言い訳に終始したことを詠った。(平成19.7.6)〕 |
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