秋社新醅
鼓鉦高響慶豐年, 秋廟花車漸近傳。 更喜新醪掛綠玉, 河内鄕村薰滿天。 |
鼓鉦 高らかに響きて 豐年を慶し, 秋廟の花車(くゎしゃ=だんじり) 漸く近くに 傳ふ。 更に喜ぶ 新醪 綠玉を掛け, 河内の鄕村 滿天に 薰る。 ***************************** |
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楽車が段々と近づいてくるのが分かる。そして、それがまた遠のいていく。また、近づいてきて…。秋は酣である。 |
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・秋社: | 秋祭り。 |
・秋廟: | 秋祭り。この句中で「秋社」としなかったのは、語調の関係。 |
・花車: | だし。だんじり。 |
・綠玉: | 邦俗で、造り酒屋で新酒ができた時に掲げる緑の杉玉。杉葉球。 |
平成十九年十月六日 |
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