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これは風散士雅兄の詩で、読み下しも風散士雅兄になります。
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暖冬天橋立 植苗除槁保松、 碧海砂洲三景宗。 俳聖筆爲碑上句、 名僧心聽月明鐘。 遙望陰嶺消殘雪、 借問村翁訝暖冬。 若恐洪災無對策、 惜令潮水失C容。 |
天橋立 |
苗を植え槁を除き青松を保ち 碧海の砂州は三景の宗 俳聖の筆は為る碑上の句 名僧の心は聴く月明の鐘 陰嶺を遥望すれば残雪を消し 村翁に借問すれば暖冬を訝る 若し洪災を恐るるも対策無くんば 惜しむらくは潮水を令て清容を失しせしむ ********* ※ 二月末に天橋立に行ってきました。湾内を舟遊し、護岸工事をしているのを見ました。 以前テレビなどで、松枯れを見ましたが、手入れをしているせいか、 綺麗でした。 「一声の 江に横たふや ほととぎす」(蕪村) ・槁=コウ、枯れる(松くい虫,台風などで) ・俳聖=ここでは与謝蕪村をいう ・名僧=釈希世 ・陰嶺=山の北面には残雪が最後まで消えない ・訝=いぶかる、不審に思う --------------------- 備考 應制天橋立 釋希世 作
碧海中央六里松 天橋絶景是仙蹤
夜深人待龍燈出 月落文殊堂裏鐘
この詩は応制の詩であり実際には現地に赴いていないのでは?と思う。
結句には「月落」としているものの、月は出ていたわけで、拙詩では「月明」
とした。故にぼかして「名僧の心は聴く月明の鐘」とした。
もし先聖釈希世が、ここを「月明」としたならば、転句の「龍灯」の光が薄れ
意味を成さないと推測し、さすが先聖であることを再認識して瞻仰した。
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2007.3.2 |
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