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 これは井古先生の詩で、読み下しも井古先生になります。
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  中秋有感

秋月今宵上遠山、
嫦娥不老照皺顏。
可憐俗界無仙藥、
未抗年年餘命刪。






秋月今宵遠山に上る、
嫦娥
(こうが)は老いず皺顔を照らす。
憐れむべし俗界に仙薬無く、
未だ抗せず年々余命刪る。

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※嫦娥は月に住むという美人の名。伝説によると太古の英雄(げい)の妻で、西王母の不死の薬をぬすんで飲み,月の仙女になったという。もとは「娥」と書き、月の別名。漢代、文帝の名の恒を避けて、嫦の字をあててその後、(じょう)の俗音ができた。(こうが)とも(じょうが)ともいう。




2007.9.21




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