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 これは井古綆先生で、読み下しも井古綆先生になります。
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續續 川中島

流星光底逸長蛇、
兩將無功誰得誇。
六百春秋此憑弔、
十年遺恨化蕎花。




流星光底 長蛇を逸し、
両将功無く  か誇るを得ん。
六百の春秋 此に憑弔 
十年の遺恨は 蕎花けうくわと化す。
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・蕎: 蕎麦(そば)。
 
※ 起句は頼山陽の結句を借用。山陽外史の玉作は上杉謙信が川中島の最終決戦で、長蛇を逸した事
のみで終るも余韻嫋々!!たる納まりです。蛇足だとは思いましたが拙詩では、その後を現代の視点で詠じてみました。
 結句は詠史詩の常套手段を以って、争いの空しさを表現したつもりです。
  なお山陽の玉作の韻は「歌」韻で拙作は「麻」韻であり、いわゆる次韻ではなく別の韻の通韻です。通韻の方法は、起句のみ韻を変えることが出来るといわれていますが、必ずではなく、その方が正しいというほどのものだと思います。先人にもそのような作があります。では、なぜ起句のみかといえば、管見では作詩の方法だと思います。
 すなわち、作詩は結句から作り、最後に起句を作るため、同韻が見当たらないため、通韻という手段ではないかと、独学ですがそう理解しております。
 また、起句ではいわゆる踏み落としも出来ますが、より音韻が近い韻を用いるのが通韻だと思います。



2007.12.11




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