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これは井古綆先生で、読み下しも井古綆先生になります。
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過仁コ陵 |
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茫茫古代浪花邊、 聖帝遷キ下叡宣。 宮殿荒寥堪屋漏、 庶民貧困慮炊煙。 今人未學當途鑑、 近者已須爲政權。 廣大墳陵語恩澤、 長稱仁コ盡翰傳。 |
茫々たる古代 浪花の辺、 聖帝遷都 叡宣を下す。 宮殿は荒寥 屋漏に堪へ、 庶民の貧困 炊煙を慮る。 今人未だ学ばず 当途の鑑、 近者已に須ふ 為政の権。 広大なる墳陵 恩沢を語り、 長しへに仁徳を称して 翰を尽くして伝ふ。 ********* ・当途: 枢要な地位にある(人)。当路。
・近者: ちかごろ。者は時をあらわす語にそえる助字。 ※ 仁徳天皇は“先憂後楽”を御身をもって実践された、徳の高い天皇のお一人である。高殿に登られて、炊煙の少ない様子を憂い、多年租税を免除しようやく庶民の暮らしが潤い、“高き屋に 登りて見れば煙立つ 民のかまどは にぎはいにけり”と詠まれたと伝えられる。 今日この詩を賦していると、テレビで東京都N市が莫大な負債を抱えているにも関わらず、お手盛りで市長以下、市議会議員の給料増額との報道がなされていた。 |
2008.1.25 |
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