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      六月二十七日望湖樓醉書 

                 蘇軾

黑雲翻墨未遮山,
白雨跳珠亂入船。
卷地風來忽吹散,
望湖樓下水如天。


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六月二十七日 望湖樓に 醉(ゑ)ひて書す
                       
黑雲 墨
(すみ)を 翻(ひるがへ)して  未だ 山を 遮(さへぎ)らず,
白雨 珠
(たま)を 跳らせて  亂れて 船に入る。
地を 卷き  風 來
(きた)って  忽(たちま)ち 吹き散じ,
望湖樓
(ばうころう)下  水 天の如し。

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◎ 私感註釈

※蘇軾:北宋の詩人。北宋第一の文化人。政治家。字は子瞻。号は東坡。現・四川省眉山の人。景祐三年(1036年)~建中靖國元年(1101年)。三蘇の一で、(父:)蘇洵の老蘇、(弟:)蘇轍の小蘇に対して、大蘇といわれる。
『宋詩合璧』下巻下
廿八葉 嘉永二年
 
『歴代絶句類選』二
卷之二 第七葉
天明六年 

※六月二十七日望湖楼酔書:六月二十七日に望湖楼で酔いながら詩を書く。 *夕立に因る天候の急激な変化を詠う。 ・六月二十七日:旧暦で夏の終わり。煕寧五年(1072年)六月二十七日。作者は杭州にいた。 ・望湖楼:西湖畔の建物。看経楼とも、先徳楼ともいう。(五代十国の)十国中の呉越の王である錢俶が西湖畔の昭慶寺前に建てたといい、宝石峰にあったというが現在はない。地図などで見る限り見つからない。北岸に『寶石流霞』という名勝はあるが。このことを杭州人に訊ねた。すると「望湖楼」は断橋を出てすぐのところ右手にあるとの言を得た。前述の『寶石流霞』の近くはであるが、同一場所ではなさそうだ。西湖最北岸。再建か。なお、この詩と同じ年に作った『望海樓晩景』の望海楼とは、西湖の南の山である鳳凰山から更に南(外側)の錢塘江を望むもの。望湖楼もその鳳凰山にあったとするのもあるが、西湖から離れすぎてはいまいか。その場合は、鳳凰山から西湖を望もうとすると峰の北側となる。 ・酔書:酔っぱらって(五篇の)詩を書く。

※黑雲翻墨未遮山:黒い雲が墨(すみ)をひっくり返したように(広がったが、)まだ山を遮(さえぎ)るまでには到っていない。 ・黑雲:黒い(雨)雲。 ・翻墨:すみをひっくり返す。 ・翻:〔ほん;fan1○〕ひっくり返す。反対になる。ひるがえす。 ・遮山:(雨雲が)山を遮(さえぎ)る。

※白雨跳珠亂入船:夕立が真珠をはねるように船に飛び込んできた。 ・白雨:にわか雨。夕立。 ・跳:〔てう;tiao4●〕はねる。とぶ。おどる。 ・珠:真珠。 ・亂:みだれて。 ・入船:(作者の舟遊びの)船に飛び込んでくる。

※卷地風來忽吹散:地をまきあげる勢いの強い風が急に吹いてきて、(雨を)吹き飛ばして。 ・卷地:地面をまきあげる。風の勢いの強いさま。後世、辛棄疾の『浪淘沙』山寺夜半聞鐘「身世酒杯中,萬事皆空。古來三五個英雄。雨打風吹何處是,漢殿秦宮。   夢入少年叢,歌舞匆匆。老僧夜半誤鳴鐘。驚起西窗眠不得,
卷地西風。」 とある。 ・忽:たちまち。 ・吹散:(雨粒を)吹き飛ばす。

※望湖樓下水如天:望湖楼の下の水面は大空のように(広く、静かで青い)。 ・水:水面。ここでは、西湖の湖面のことになる。 ・如天:大空のよう(に広く、静かで青い)。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「山船天」で、平水韻上平十五刪(山)、下平一先(船天)。次の平仄はこの作品のもの。

●○○●●●○,(韻)
●●●○●●○。(韻)
●●○○●○●,
◎○○●●○○。(韻)

2007. 6. 8完
      8.15補
     11.11望湖楼
2011.11. 2画

漢詩 填詞 詩餘 詩余 

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