八月十五夜
南溟偃武幾春秋,
曾見濤衝白堊樓。
請看中秋十五夜,
淸光遍照亞非洲。
Angell Williams
南溟
(
なんめい
)
偃武
(
えん ぶ
)
より
幾
(
いく
)
春秋
(
しゅんじう
)
,
曾
(
かつ
)
て見たり
濤
(
おほなみ
)
白堊
(
(コロニアル)
)
の樓を
衝
(
つ
)
きたるを。
請
(
こ
)
ふ
看
(
み
)
よ
中秋
(
(八月)
)
十五夜
(
(終戦日)
)
に,
淸光
(
せいくゎう
)
遍
(
あま
)
ねく照らす
亞非洲
(
(アジア・アフリカ)
)
を。
**********
今日、八月十五日、終戦の日。今次大戦での、西洋列強のアジアにおける殖民地での月影を詠った。
・偃武:
終戦になること。武器をおさめて用いないこと。
・白堊樓:
ここでは欧米列強が南洋の国々に築いた殖民地様式(コロニアル様式)の建築物を謂う。ここを「金碧樓」とすれば舞台が変わってしまい、不適切になるのだろう。
・中秋十五夜:
八月十五日の夜。八月十五日は終戦の日。
・淸光:
月光。
・亞非洲:
アジア・アフリカ洲(亞洲:アジア洲、 非洲:アフリカ洲)。
平成二十六年八月十五日
次の作品へ
前の作品へ
自作詩詞メニューへ
詩詞概説
唐詩格律
宋詞格律
毛主席詩詞
天安門革命詩抄
参考文献(詩詞格律)
参考文献(唐詩)
参考文献(宋詞)
参考文献(古代・現代漢語学、漢語音韻)
わたしの主張